見出し画像

NHKの『Jリーグタイム』で、ゴール期待値(xG)をご紹介いただきました

9月10日(土)放送のNHK BS1『Jリーグタイム』で、Stats Perform提供のゴール期待値(xG)というデータを取り上げていただきました。今回、弊社のデータをご使用いただいたのは番組内の『ありサーチ』というコーナーで、当日行われた8試合を含む今季のJ1の試合から例を挙げ、ゴール期待値についてご説明いただきました。

ゴール期待値とは、シュートが入る確率を0~1(0%~100%)で算出したデータです。世界中のリーグで放たれた50万本以上のシュートを分析して構築されたモデルが、さまざまな評価ポイントから数値を弾き出します。

▼詳しくはこちら:ゴール期待値とは?

番組内での活用

日本では活用される場もまだ限定的なゴール期待値。聞き慣れないという方には難しく感じられるかもしれませんが、NHKスポーツ『Jリーグタイム』班の皆様とキャスターの高階亜理沙さん、解説の播戸竜二さんのお力で、とても楽しく、分かりやすくご紹介していただきました。

『ありサーチ』では、まず最初に今季のJ1で最高ゴール期待値を記録した(難易度が低かった)ゴールと、最低を記録した(難易度が高かった)ゴールを用いて、シュートの評価方法を説明。また、今季のJ1で得点ランキングトップの2選手(9月7日時点)について、ゴール期待値の観点からプレーの特徴を導き出し、得点王争いの行方を占いました。

最後には、この日行われたJ1の8試合から、ゴール期待値が最も低かったゴールをプレーバックし、播戸さんが実際の数値を当てるというクイズを出題。弊社のデータをフル活用いただき、サッカー観戦の新しい楽しみ方としてご紹介いただきました。

▼『Jリーグタイム』は、NHK-BS1で毎週土曜日 午後10時~放送

生放送で使用するデータを素早く提供

最後のクイズで使用するデータは、放送開始の約1時間前までに終わったJ1の8試合から、素早く取り出す必要がありました。ここからは、ゴール期待値のような複雑なデータを、弊社がどのようにして番組に間に合うように提供できたのかについて、ご紹介します。

今回のお取り組みにあたって、弊社からデータ編集チームのスタッフ2名が放送当日のNHKスポーツ『Jリーグタイム』班にお邪魔し、試合を見ながらデータを提供させていただきました。この日の最初の試合が18時にキックオフすると同時に、弊社スタッフもリサーチを開始します。

複数の試合が同時に行われている中、ライブで更新される大量のデータを文章やグラフィックで提供するプラットフォーム『PressBox LIVE』を使い、入った得点のゴール期待値を確認していきます。番組では、最も低いゴール期待値が記録されたシュートを使用する予定だったので、難易度の高いスーパーゴールが生まれることを願いつつ、8試合すべての経過を見守ります。

データを確認する弊社データ編集スタッフ
PressBox LIVEの画面
グラフィックでゴール期待値(xG)を確認するなど、活用方法は多岐に渡ります。

この日、J1で生まれたゴールは合計17点。難しいゴールが決まると制作スタッフの方々も盛り上がり、「最低ゴール期待値が更新されたのでは?」と弊社スタッフに確認を取ります。

『PressBox LIVE』では、シュートが放たれた直後に速報値が表示され、数分後に、より多くのデータが更新されて数値の精度が上がります。

最も低い数値を記録したのは、セレッソ大阪の鈴木徳真選手が決めた、ペナルティーエリア外からのダイレクトボレーシュートで、ゴール期待値は0.025。成功確率2.5%というスーパーゴールでした。

全ての試合が終了し、最低ゴール期待値のシュートが確定した後は、制作スタッフの方々が、このデータを分かりやすく伝えるためのグラフィック化と、プレー映像の編集などを素早く行います。

こうして無事、コーナー開始までにデータを使ったクイズが完成。本番では、出演者の方々がこのデータを使って楽しい番組を作ってくださいました。

▼参考:『PressBox』とは?

今回、弊社のデータを採用し、番組内で丁寧にご紹介くださったNHK様、誠にありがとうございました。

まだ国内では認知度も低く、耳にする機会も少ないゴール期待値というデータですが、海外では、プロクラブやメディアなど、多くの機会で活用されています。これを期に、ゴール期待値を始めとする詳細データが多くの場で取り扱われ、国内でも広く浸透していくことを願っております。


今回は、サッカー番組でのデータ活用事例についてご紹介しました。興味を持っていただけた方は、下記よりお問い合わせください。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!