私は幼少期よりその傾向があったが、確信したのは中学生のころテレビCMで中性的な可愛い男の子がパソコンの宣伝をしていた。
　私は彼を女の子だと思っていた。

　ちなみに私は男性で女性が性対象だ。
　私は中高一貫の男子校に通っていた。
　みなで芸能人の誰が可愛いかのたわいのない毎日の話で、私はその子を挙げた。

「あれは男だ」
「お前はホモだ」

　男子校でホモの烙印はそれはキツイものだった。しかし私は逆手に取って、

「あれくらい可愛ければオトコでもイイね」

と言って黙らせた。

　ここで分かるように私は男側のバイセクシャル傾向のほうが強かった。
　しかしこれは傾向で比重の問題だ。女側もある。

　後年、１７才で世界旅行へ出て、レディボーイとも関係を持ったが私は男側だった。

　時が経ち、日本社会に再び息苦しさを覚えるようになった。

　海外に出た。そこで分かった。「女の子になりたかった」んだ。

　今の私に息苦しさはない。