・暑い暑いと冬を思い 寒い寒いと夏を思い ・コツンコツンと 履きなれない革靴が 新生活の音を立てる ・バス好き少年 カメラ片手に目を光らせて ・祝われる嬉しさ いくつになっても ・当たり前のような謎に 疑問符を打てるか あの子供のように ・毎日の風景に色がつき 変化に気付ける やわらかさを ・過去なのか 現在なのか 未来なのか ・くしゃみ ひとつで 腰は砕ける ・空になり 色は無して 在る 孤の子 ・体感の速度を上げた 31の誕生日
・弓道部 凛としてきた 2年生 ・待ち合わせはドンキね〜 着いて先にハンバーグ そっちじゃないと友達はびっくり ・「色即是空」を味わいながら 一生を歩いていけるだろう ・つくしを見つけ いくつになっても 湧くワクワク ・風景の中 まーるい赤が 身を結ぶ ・1日を噛み締めながら 生きていきたい ・フェイントの イメージだけは できている
・覚えたて 言いたいだけの 色即是空 ・消しカスを 丸めて君に 投げつける ・憧れの買えなかったあのゲーム 今となっては350円のレトロゲー ・口を開け 桜の花びら入れ入れと 念じる子 ・1年の早さを 靴のかかとの減りで 知る ・憧れは 金剛力士像 今日も筋トレに励む ・浮かれた気持ちと春休み 茶髪に染めた中学生とブランコ ・桜はまだかと急かす風 一枚羽織ればよかった ・黒板を 爪でそれやるなよ 音と鳥肌 ・良さがある 移行のつもりが 電子タバコと紙タバコ