見出し画像

【新築マイホーム】営業マンの鑑

我が家が6年前に手に入れた完全注文住宅のマイホーム。

いつか記事にしたいなとは思って何度か下書きをしたことはあるのだが詳細なエピソードを盛り込んでいくと膨大な量になってしまいいくつかに分割すると読みづらくなってしまうので半ば諦めていた。

左右にバーが出て連載を読みやすいブログ仕様と違いnoteは記事を古い順に追って連載が読みづらいのが残念。そのうち改善される日が来るのだろうか。


では少し視点を変えてエピソードごとに単体のお話として書き進めるのはどうだろう。ということで試験的にやってみる。


この家を買う前に住んでいた中古の建売住宅は私たちで所有者が3代目。

最初に建てた人は何を考えてこんな間取りにしたのだろうかと思っていたのだが実は建売住宅だったらしい。数十年前の建売住宅なので住めればいいでしょ的な造りになっておりあの家に住んでいたおかげで自身の願望や要望が膨らみ現在の家づくりに最大限に生かされた事だけが救いだ。

後半数年はいくつかのジャロジー窓の取っ手が取れて開かなくなり、リビングの床は一番よく踏む部分が抜けそうにしなっており、極めつけにお風呂の追い炊き機能が壊れた。しかもこの家湯沸しがガスではなく灯油で燃料費もかかる上に毎回灯油タンクで買って来た灯油を外のタンクに手動で足すという手間も発生していた。

道路に面していない旗竿地で四方向全てをよその家に囲まれていて日当りが悪かったこと。土地面積は40坪ちょいだったのだが旗竿地故駐車場にしか使えない面積が含まれており実質建て替えるにしても40坪弱の敷地しか使えないことから中古住宅は手放して新たな場所に新しい家を建てる事だけは早くに決まっていた。


家を買うにあたって何の知識もない人がまず初めに訪れるのは住宅展示場。

どでかいモデルハウスに最高級の設備。全てが眩しく光り輝いていたが当然の如くお値段も光り輝いていた。どのメーカーも完全注文住宅を建てようとすると到底私たちには支払っていけない金額のローンを組まなければいけない価格帯。

とにかくもっと頭金を増やさないと話にならないということでその時は一旦購入を断念して数年後再び訪れることを誓い私たちは住宅展示場を後にした。

その時担当してくれた各メーカーの営業マンは揃っていい方で私が気に入ったメーカーが2つほどあり建てるならそこでという気持ちにはなっていたのだが数年後少し頭金が貯まり再度展示場を訪れると両社とも当時の営業マンはすでに展示場にはいなかった。

片方のメーカーの新しい営業マンはしきりと私たちの予算では買えないことをアピールして予算の底上げばかりを提案してきたので購入選択肢からはずした。

もう一方の新しい営業マンはそこそこいい感じではあったのだがいかんせん新卒入社数か月目というフレッシュマンで何を質問しても「持ち帰って回答させて頂きます」といった具合。

更に訪れてしばらくした頃にちょうど建築中の私が気に入りそうな物件があるということで案内してもらったのだがものすごく住みづらそうな造りになっていて多分施主は知識が全くなく妄想だけが膨らんでいる人だったのだろうが、これ指摘してあげないの?という箇所があまりにも多すぎた。

このメーカーで建てるとして住みずらいであろう部分は何もアドバイスしてもらえないんだろうなという悲しい予測が先行してしまいこちらも購入選択肢からはずすことに。

住宅展示場のその他のメーカーは元より手の届かない価格帯であったため選択肢には最初から含まれていなかったのだがかろうじて手が届いたとしても大手メーカーで建てると営業マンも数年後にはいなくなり次の担当者が自分と合うとは限らないということをこの時に学んだ。


住宅展示場以外でマイホームが建てられるとなると次に浮上してくるのが地場工務店。ちょうど近くの特設会場で地場工務店のフェアが開催されるという折り込み広告を見付け早速遊びに行ってみた。

きらびやかな装飾と大きなモデルハウスで客の目を引く住宅展示場と違い地場工務店は各々がこだわりの家づくりをしていてこちらの方が私には合っていると思えた。

早速好みの家が建ちそうな工務店を片っ端から見て回る。

しかしやはり私の要望を全て盛り込むとどこの工務店も大幅に予算を上回った。天然木の…的な売り文句を掲げていたりよそとは違うオンリーワンなどというこだわりを持つ工務店などは真剣に話も聞いてもらえなかった。


所詮私たちにはマイホームを持つなんて夢でしかないのだ。

そう思いながら設備のブースを眺めていた時宇宙空間のようなユニットバスが目に止まった。すごい!こんなお風呂入りたい!!

夫と二人でうっとり宇宙空間のユニットバスを眺めていた時声をかけてきたのが現在もお付き合いをさせて頂いている営業マンだ。

その工務店はブースが展示場の端にあり前を通っていなかったので気づかなかったのだが黒地に白の毛筆で書かれた幟に私は目を奪われた。

この工務店カッコいい!

営業マンは私たちとそれほど年齢が変わらず押しが強いのだがその中で要望を聞き出すのがとても上手かった。

なんとなくの夢を語る私に「実際に部材見に行ってみますか」と提案してくれてまだ家も何も決まっていないのに「奥さんが思うような家だったらこんな外壁とかこんな屋根とか」と具体的な部材と価格帯を教えてくれた。

確かに注文住宅を建てるには頼りない予算ではあるが工夫次第では充分可能なこと、それを可能にするためにはどういうところに気を付ければよいかと言うこと、つい数年前に建てた自身の注文住宅のよいところと失敗したところ。

あぁ、これぞ営業マンの鑑。

最終数社で悩んだのだが頼りない予算であるがゆえに親身になってくれているとは言い難い他社を押しのけ私はこの工務店に最後の望みをかけてみようと思ったのだった。


えっと、何だろう。全然話が前に進まなかったではないか。

結構なボリュームになってしまったので今日はこの辺で区切ることにする。

私に家を語らせたら止まらないしまとまらないし結局記事に出来なかった理由が少しお分かりいただけたことと思う。

そして今ふと思い出したので確認してみると過去に全く同じような記事をすでに書いていた(笑)

今から新しく書き直す時間はないので今回は気づかなかった体でアップしてしまおう。

えいやっ!

私の経験や考え方が少しでもお役に立てたなら嬉しいです(◍•ᴗ•◍)