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『マジカルミライ2023大阪』私的ライブレポート

こんばんは。マジミラ大阪4日目、いかがお過ごしでしょうか。

本日は『マジカルミライ2023』の大阪に3日間参加してきたので、
昨年に引き続きライブの感想を残そうと思います。
(ひとつ前の記事の後編は絶賛読み込み中なのでゆるりとお待ちください)

昨年のレポートはこちら。

マジミラ2019以降、社会情勢の大きな変化により、マジミラそのものは開催され続けましたが、声出しが禁止され、海外渡航も制限されておりました。
注意する点は変わらないものの、今年はそういった制限は撤廃され、誰にも遠慮せず声出しが出来るようになりました。
そして、マジカルミライも10thを超え、ある意味新生すべき時期となっています。そんな中開催されたライブはどうだったでしょう。

もちろんですが、記事が進む度にネタバレ度が進むのでご注意を。
最初は、幕張から参加の人にも知ってほしい変更点をお知らせ。
ネタバレではないのでご安心を。


大きな変更点と伝えられる予習ポイント

サイドモニターに歌詞が

今年も、引き続きディラッドボードに上部スクリーン、左右にサイドモニター1つずつの構成。その中で一番の変化が、全編通して楽曲の歌詞がサイドモニター下部に表示されるようになったこと。
海外勢が参加できるようになったことが大きいのでしょう。これで、なんとなく叫んでいたコールがちゃんと発音できる人もいるのでは?

ペンライトもリニューアル

これも大きな変更点。形状としてはマジカルミライ2021までのものと大きな違いはないですが、細かい違いは多数。結論としては確保すべし。

  • 使用電池が単三に

最大の変化はここでしょう。これまでは単四電池を三本必要としましたが、今年のペンライトは単三電池を一本だけ。これだけでも電池の取り回しがしやすくなり、スペアの電池のスペースも抑えられます。
何より、エネループ・エボルタといった充電池式乾電池の利用が可能であると公言されているのも特徴。
さらに、電池一本で10時間近く連続使用もできるのだとか。正直これだけでも買う価値があると思います。

  • 色味が大幅改良

ペンライトの各色も手が入っております。
特にミクさんカラーの緑、兄さんカラーの青はかなり白が入った色味となっており、よりそれぞれのキャラカラーらしくなりました。
わかりにくいかもですがうちの子たちに持ってもらって比較画像を用意してみました。

▲左から2014、2021、2023。よりミクさんカラーに近くなる

一方で、2015以降薄ピンクの傾向が強かったルカさんカラーも、2014ペンライト同様濃い目のピンクになりました。
ミクさんカラーはホントに顕著なので、こちらでも買う意味が出ます。

▲左から2014、2021、2023。真ん中のピンクが薄いですね
  • カラーチェンジ逆順対応、推し色メモリーも

これまた2014ペンライト以降なくなっていたカラーチェンジボタンが2つに戻り、色順を順・逆両方切り替えられるようになりました。(厳密にはThunderbolt公式ペンライトから採用済)
推し色を登録するボタンもペンライト背面に完備。ボタン一つで推し色にショートカット可能です。
ただし、色の順序がミク->リン->レン->ルカ->メイコ->カイトとなっており、リンレンの順序がオープニングでの紹介順(カイトからの逆順)と異なるようになったため、そこだけは地味に扱いづらいという…惜しい!

と、アッパー修正が大変詰め込まれた2023ペンライト。500円の値上がり以上の価値があると思うので、幕張参加の方は是非購入を検討してみてください。色味などの都合で長らく2014ペンライトの愛好家だったんですが、2023ペンライトに鞍替えしそうです。

ペンライト振りは健在

昨年は『Blessing』で自然発生したペンライト振りですが、今年もとある新曲であります。
その時になったらシンガーのほうからフリがありますから、ぜひスクリーンやサイドモニターを凝視して楽しみましょう。

今年の日替わり枠について

まだ幕張を残しておりますが、大阪6公演が完了しました。
そこで日替わり枠についての情報はご連携。
毎年日替わりのパターンが変わっておりますが、今年はさらに複雑に。
公言されていた通り、1日単位で日替わりが発生し、かつ3日間ですべて異なる楽曲が披露される点は昨年と同様です。
しかし今年は、昼公演と夜公演で替わる昼夜替わりが新たに発生。
よって、日替わりパターンと昼夜替わりパターンが組み合わさっていることとなります。
日替わりをパターンA-1~A-3、昼夜替わりをパターンB-1~B-2と表現しまして、大阪公演での組み合わせは以下の通り。

▲曜日・昼夜別選曲パターン

このように、各日に1公演ずつ見る予定を立てていても、「昼→夜→昼」みたいに参加時間帯が交互になっているとすべてのプログラムが見られなかった、なんて悲劇も発生しうります。(私は昼→昼→夜だったのでなんとか全部見れました)
幕張公演もこのままのパターンがすべて当てはまるとは言い切れませんが、もし今から調節できるなら、誰かと昼と夜の参加予定を入れ替えることも検討した方が良いかも…?(保証はできないので自己責任で)


ざっとこんなところでしょうか。
ではここからはネタバレしかありません。ご了承ください。

▲企画展も変わらずいろんな展示やブースがあります。






大阪ライブレポート【ネタバレ】

セットリスト一覧

大阪公演終了時点で、6公演をまとめたセットリストを公開。
「区分」欄のA-xおよびB-xについては、日替わり枠の欄に貼った組み合わせ表と合わせてご覧ください。

▲セットリスト一覧。曲名後の<>がある場合はどのモデルか記載。
記載のない場合はマジミラモデル

以上、1公演24曲、総披露曲39曲。(ミク曲は狙った…?)
マジミラ10thは札幌公演込みで総披露曲38曲であり、それを更新しました。
昨年の記事では長々と書いてしまったので、少しスッキリと書いていきたいと思います。

最大の変化点

これは、ピアプロキャラクターズすべてのR3モデルがお披露目された、の一点に尽きます。
昨年まで(厳密にはThunderbolt・鼓童まで)はいわゆるデフォルト衣装での新規披露曲はマジミラモデルとR3モデルが混在しており、ミクは混在、リンレンはもっぱらR3モデル、年長組はマジミラモデルとなっておりました。
しかし、今回のマジミラほぼほぼR3モデルで披露されることとなりました。

元々モデルが存在したミク・リン・レンはかなりアップデートが入っており、主に目元が大幅にマジミラモデルのそれに近づいておりました。
ウインクなんかの目パチモーションがその典型例ですね。すごくセガモデルっぽくなった。そのため、遠目にみると「R3モデルだっけ?」と違いを断言しづらい領域まで達することとなりました。
後に触れる「いいねってYEAH!」は過去映像から作り直されているというウワサもあるのですが、私は浴び足りないのでわかんなかったです。確定情報求む。

今回初お披露目となったルカ・メイコ・カイトはその目元がパッケージイラストに寄せてあるのか、割と違和感が残る形となっていました。
とはいえ、遠目から見ていた私の主観だと初演時点ではルカさんはR3確定、メイコさんはスカートのハイライトに違和感、カイト兄さんは…正直判別困難という感想です。R3モデルの可能性を考慮していないと後方席からはすでに見分けにくい段階にはあると思います。
しかし知人が言うにはまだまだブラッシュアップの余地がありそうとのこと。(R3ミクの登場当時よりは格段にいいともおっしゃってました)
わたしももっと前の方で見られたらもうちょっと語れたのですが…悲しい。(全部後方よりの席でした…無念)

新曲まとめ語り

今回新規披露された楽曲ですが、2022年に発表された楽曲が4曲。そのうちクリプトン公式からの発表が2曲となっています。
「drop pop candy」「Birthday Song for ミク」を除くと総計しても2018年以降に投稿されており、かなり新鮮味を狙っていると思われます。
DIVAとの関連性が強かった初期のマジミラを考えると、新し目の楽曲のキャッチアップが進んでいると見ることができますね。

それでありながらマジミラにおける各キャラクターの楽曲ジャンルを広げる試みも進んでいます。
「レッドランドマーカー」は今までほぼなかっためーちゃんのアップテンポナンバーですし、「抜描」は力強く歌うルカさんの側面を昨年に続いて強めたと思います。

「drop pop candy」が課題曲(=公式CDに収録され、ほぼ確実に全公演で披露される曲)に選ばれたことで、残りの組み合わせの都合上「erase or zero」は確実に披露されるだろうと予測していました。
昨年の特性上、2年連続で披露される曲はないだろうことも確信していましたので白羽の矢は立てやすい。
となればミクメイも来ないといけない…と「ジターバグ」も予想しましたが「フェレス」もありましたね。クリエイターが同じ件について
プロセカで収録されていたので対応できた人は結構多かったと思います。

ライブとしてはやはりバラード枠が強い。「敗走」は本当にグッときました。ラスサビのギターリフずるいなー泣いちゃうなー、なんて思ったり。
前半でも仄めかしたペンライト振りのあった「drop pop candy」も楽しかったですね。

日替わり枠まとめ語り

ここからは日替わり枠について。
ソロはみんなR3での披露でしたが、日替わりは基本マジミラモデルで披露されてきた楽曲で統一してきました。(ミクさんは後述)
選択の傾向としては、「マジミラモデルの初披露曲」「そのキャラのアニバーサリー関連」が多かった模様。(セットリスト備考欄参照)

意表を突かれたのは「いいねってYEAH!」。これは鏡音バースデーライブ「Two You☆★」で披露された楽曲であり、枠組み的にマジミラ入りできるのか?という疑問があったので、この枠は「劣等上等」だと予想してました。だが披露できるならヨシ!コールが盛り上がる曲ですから今年の状況を思えば適任と言えるでしょう。

ミクさんに関しては日替わり2枠のうち、各枠では「セガミク系モデル3種それぞれ1つ」「モジュール持ちで懐かしいもの」が選択されました。
感謝祭モデルかつデフォ衣装でマジミラ披露済みなのは「愛言葉」「えれくとりっく・えんじぇう」しかなかったのですが、まさかの「初音ミクの消失」ということでかなり驚かされました。「神っぽいな」からの繋ぎもきれいだったので、きっちり想定されていたのでしょうね。

また、「ツギハギスタッカート」もかなり特殊な立ち位置の曲です。
この曲が初披露されたマジミラ2017では、原曲と異なる歌声を披露した楽曲が5曲ありまして、それについて色々な意見が飛び交いました。
他4曲は結局原曲通りの歌声で再披露する機会があったので、残すところこの曲のみ、という状況でした。
今回この曲が披露されたことにより、原曲ベースでの再披露がすべて達成されたことになります。これは良かったのかどうなのか…?

昼夜替わり枠まとめ語り

さてある意味問題のセクション。正体はマジミラテーマセクションです。
もともと初演の時点では謎な選曲だなと思っていたのですが、夜公演で3曲変わった、という情報が流れてきたとき、歴戦の猛者たちも困惑していたと思います。これ以上全通勢を許すつもりかクリプトン
結果として、昨年マジミラテーマラッシュしたばかりなのに、今年も7曲再披露することになりました。
とはいえ、マジミラにやっとこれた、やっと声出しできた、という人もいると聞きますので、仕方ない気もしなくはありません。

しかし、「フューチャー・イヴ」が披露されなかったのが一番の疑問。
例年、マジミラテーマ曲が披露されるとその翌年に必ず披露される、というのが半ばお決まりと化していました。この法則が打ち崩されたのでなかなかの衝撃です。
「Hand in Hand」もそろそろ隠居してもいいと思うんだけど今年も披露されたか…という気持ち。(これで9年連続です)
ここに関しては、まだまだマジミラテーマの呪いから放たれていないのかな、という印象を受けました。
…まぁ「グリーンライツ・セレナーデ」は何度披露されてもテンションを押上げられちゃう自分もいるんですが。

▲今年も見られると思ったのだけど

今年はバースデーある?

マジミラでは毎年、アニバーサリーで大々的に特集を組んで日替わりで披露曲を総なめしたりする傾向がありました。
そんなわけでミクの16歳記念のバースデーイヤーとなる今年、バースデーライブはなさそうなのでマジミラではどうなるか…と思ってたのですが、まさかの2曲でコンパクトになりました。(まあミクについてはマジミラ2017でもマジミラ10thでも大々的に自分のコーナーもってたからいいんちゃう)

まず披露されたのが、初音ミク16thバースデー記念書き下ろし曲「ブループラネット」。
初演時点では楽曲名とサビの一部分のみが明かされているだけであり、フル版は初演時に本邦初公開。
そこまでは予測できましたが、MCで現れたのはセガミク。そして…なんと16th記念イラストの姿にモジュールチェンジ。

▲こちらですね。企画展の展示で撮影してました

この時の歓声は相当なものだったことを覚えています。
それもそのはず。マジカルミライのメインビジュアルのモジュールお着換えは2017以降恒例となっていましたが、それ以外でDIVAシリーズ未収録の衣装に着替えた例は指で数えられるほど。しかもそれがマジミラで初披露となると、それこそ2013のゆめゆめで披露したライブTシャツやどうぶつ占いまで遡るのですから。
ラスサビには激唱のように、超複雑なあの翼をバックに歌い上げる一幕も。本当に見事なクオリティでございました。(初演の時はこの時も大歓声。サプライズの歓声はやはり初演に限ります)

そんなレア事象尽くしのままメインセトリが終わり、ひと時の静寂。唐突にアンコール待ちになりました。メインセトリラストであることはちょっと教えてほしかったなぁ…
惜しみなく「ミク」コールが響く中、現れたのはミク以外の5人(なお全員R3モデルです)。そして流れたのが「Birthday Song for ミク」。
なるほど、こう来たか。と完全に予想の外からぶん殴られました。(もちろん曲は知ってましたよ)
ミクのバースデーを祝うのにこれ以上ない曲であり、その上でその後のMCでピアプロキャラクターズ勢ぞろいも達成。
昨年の「Blessing」で上げてしまったハードルに今年も応えた形となりました。来年からどうするんだろ…

そしてヤツがやってくる

もちろんラストは「HERO」。今年もメインビジュアルの衣装にお召し変え。昨年は「Loading Memories」にてサイドモニターで実質MVがありましたが、今年はこの曲にその枠が回ってきました。いやー映像としては抜群にこっちの方がいい。カメラワークとか。
もう忘れたほうが良いと思ってはいるんですが、思わずDIVAのPVたちを思い出しましたよね。
スピーカーに座ったり床に胡坐欠いて座ってこちらをあおったりと大胆な動きが非常によくできており、ラストをカッコよく決めてくれました。
マジミラ2021のお花衣装でもそうだったのですが、マジミラ衣装に変わってからのMCはお衣装に引っ張られるかの如く口調が変わるのが面白い。
ビビバスのミクさんかな?と思ったなど

▲このデザインをうまいこと落とし込んでいてほんと見事だった…

まとめのようなもの

以上、昨年よりはちょっとコンパクトを心掛けてまとめてみました。
全体通して、マジミラテーマが多かったこと以外はメインビジュアルとテーマにあった、治安悪めな構成となっており、非常に楽しいセトリでした。
ミク以外のみんなも累計各6曲、1公演内でもそれぞれ4曲で出番があり、バーチャル・シンガー6人のライブ、というバランス付けがより強まったと思います。
一方、マジミラの開催も11回目を迎え、選曲面でもモデル面でもセガ(マーザ)から少しずつ離れているな、と感じるライブでもありました。
セガミク系モデルでの新規披露曲がたった2曲となったのがわかりやすい変化です。しかしこの2曲はいずれも新規衣装での披露。
つまり、R3関連ではまだデフォ衣装以外での歌唱が実現できていないという見方にもなります。

▲マジミラで見た過去披露との重複数リスト。昨年被りすぎた2017以外は万遍ないか

マジミラでは楽曲やキャラのみでなく、衣装についても一定以上のファンがついている節がありまして、もし全部デフォ衣装でのお披露目となると味気がなくなるだろうな、というのが本音。
R3モデルもミクリンレンは正直セガミク系モデルのそれとそこまで遜色がなくなって来たとは思うので、次はいろんな衣装をポンポンとお披露目してほしいところ。
楽曲としてはどんどん新しい曲やイメージの拡大などが進められていると思うので、演出面や衣装面がパワーアップすればもっといいライブになるでしょう。
なお幕張も参加予定なので、改めてライブは楽しんでいければと思います。

ということで、今回はこのあたりで。ありがとうございました。
ここで大体書いちゃったので幕張ではレポートはかかれない予定です。あしからず。

▲じゃーねー

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