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『まいてつ』と『レヱル・ロマネスクorigin』~現時点での期待や不安

こんばんは。

私が静かに追っている『レヱル・ロマネスク』まわりについて、どんどんと動きが出てきました。今回はそんな中個人的ホットニュース、『レヱル・ロマネスクorigin』についていろんな感情がせめぎ合っているのでそれについて書きましょう。
たまには良さげなことばかりではないことを書こうか、と。

というのも、後で説明しますがこの作品は移植作
故に色々と思うところもありまして。
無印からゲーム版をプレイし通している身としてこれまでの変更点や経緯を紡ぎつつ、本作に対する期待/不安要素を、書き連ねたいと思います。
なのでステマでもなんでもありません。むしろ書いてる内容としてはお前はどっちの味方なんだって言われそう

なお、本記事は『まいてつ』『レヱル・ロマネスク』を知っている前提で記載しております。
最初に簡単にゲームについて説明を入れていますが、以降の内容についてはそこまで配慮した内容ではないことご了承ください。


『まいてつ』とは

折角なので私視点から見たこの作品について簡単に。
「まいてつ」を一言で表すと、「癒しの鉄道復興物語」となります。

ざっくりゲーム解説

鉄道の運行を管理するための人型モジュール、「レイルロオド」が存在している世界。そして、鉄道に代わる交通手段が発達し鉄道が衰退した、現実とは少し理のずれた世界で物語は始まります。

▲この世界で幅を利かせるのは相当にエコな動力、エアクラ機関
弱点は大量輸送と重い物体には不得手であること

工場誘致による地域活性化の動きがある水と酒の町、御一夜。その事実を知ったことで、工場の排水がもたらす水質汚染を回避すべく、上京先から帰還した主人公・右田双鉄
右田家に戻って来た彼はそこで発見したレイルロオドのハチロクとともに、紆余曲折を経て工場ではなく、ハチロクの相棒といえるSL・8620による地域復興を目指す―というのが共通のあらすじ。

▲基本は立ち絵orスチルとテキストでの会話と描写、
周辺の人物はワイプ表示で表されるスタイルです。

ジャンルはビジュアルノベル。いわゆる美少女ゲームですので、共通ルートからヒロインの個別ルートへ分岐。複雑な条件も選択肢もなく、結末までを読み進めていくものとなります。
本編は主人公含めフルボイスで進行します。(後述するLast Run!!はワケあって完全フルボイスではなかったけれども)

特徴としては、e-moteを利用した豊かなキャラアニメーション。細かな表情変化は声と合わせ、ふっと魂を感じさせてくれます。

▲立ち絵が動けばスチルも動く。下手な動かし方すると違和感が生まれるので、
非常にリスキーな挑戦だと思う

そして、テーマが「鉄道」であり、主人公は機関士になることもあって、畳みかけるように鉄道用語が飛び交うのも特徴。このシリーズに触れるにあたりここに興味を持てるかどうかが一番のハードルかも。
鉄道用語に関してはフルボイスで説明がなされるTipsも充実しているので、置いてけぼりになるということはないと思います。

▲鉄道用語に作中世界特有の単語など、様々なワードをフルボイスで解説
ちなみにリアルの固有名詞(国名など)は少し変えてフィクションとして明確にしてます

シナリオとしては、「癒し」と謳われるように突飛なファンタジー要素はほぼなく、起承転結も起伏は少なめで穏やか(当社比)。それでいてヒロインごとに復興の主軸となる戦略は異なり、主人公とヒロインの互いの傷や過去に対するアプローチも様々。なるだけ地に足を付けたストーリーでこちらが癒されたり泣かされたりするシーンにあふれていました。
細かな描写ミスがあったりはしますが、鉄道に耐性があれば、オリジンを機に、その温かい世界に触れてはいかがでしょうか。

▲気合を入れただろうエピソード3はさながら劇場版。
まんまとボロボロ泣かされました

ゲーム展開の歴史

2016年に発売された『まいてつ』(以下、無印)は、好評を博した(らしい。私は当時この分野に興味なし)のち、コンシューマー向け改修を施した移植作、『まいてつ pure station』(以下、ps)としてPS4(2018年)/Switch(2020年)にそれぞれ発売。
その後、「ハチロクたちの物語」としての締めくくりとして(前作をバンドルして)続編『まいてつ Last Run!!』(以下、LR)が2020年に発売されました。
現在アニメやASMR等で展開している『レヱル・ロマネスク』作品群はこれら『まいてつ』の世界観を引継いでいるわけです。

そして、このLRのCS向け移植として発表されたのが、今年12月発売予定の『レヱル・ロマネスクorigin』(以下、オリジン)というわけです。
原初である『まいてつ』の物語が『レヱル・ロマネスク』の作品群としてようやく明確に組み込まれるようになったと言えます。

「オリジン」初報時のわたし

TVアニメ『レヱル・ロマネスク2』の放映情報などが正式に告知されると同時に、ゲームを発売することが発表。仮称ではなく、当時から「レヱル・ロマネスクorigin」と銘打たれていました。
「origin」(=原典)と題されたこともあり、当初は某所でネームが切られている「ゼロ」と意味が被るよな…と思っていました。
そして先日、「本作は『Last Run!!』の移植である」と発表されたわけです。はじまりとなる物語の移植でoriginとするなら納得。

個人的にまいてつはLRで描かれた物語まで含めてよい作品、と思っているので、この移植はようやくか…というのが本心。
発売されてアペンド作り切ったらブランド解散告知が出て…となり、移植がされるか怪しかったのも大きいです。

以前まいてつについて書いた記事でもふれたとおり、私は某サイトで『まいてつ 全部入り』とんでもない割引額で買いました。
(それからさらに割引してワンコインで買えるというワケのわからない時期も…そりゃ色々言われますって)
なので、好きになった作品を改めてちゃんと買う機会が与えられたので素直に好機と受け取っています。

ちなみに、私は2022年6月に買いましたが、その後もタペストリーの元イラストデータなど、じゃんじゃん特典が付与されておりました。
先日はとうとう「Lose Last Concert」2日分の映像まで追加される始末。さすがに呆れてしまったことは正直に零しておく。

「オリジン」についてわかること

「オリジン」について、ここまでに分かっている情報をメモ。

  • 全体主題歌「ALL ABOARD」の追加

    • 作品全体としてのテーマ追加。これはpsではなかった追加要素。
      無印とLRを越えて、その先を見据えた曲になっていました。

  • ハチロク√とハチロクAfter√が分割、全12編扱いに

    • 元々共通1+メインヒロイン3(+1)+サブヒロイン3(+1)+グランド系2で11ルートでした。

    • ハチロクAfterは長く、オリヴィとW主役という側面もあるため納得はできるかも。また、前作で言う「シーン」はさらに分割する模様。

  • 「Last Run!!」までに収録されていた一部主題歌の本編除外

    • LRでのサブヒロインの無印主題歌に続き、メインヒロインたちの無印EDもほぼオミット。BGM鑑賞で存続するかは不明だが、豪華版特典のボーカルCD集にもないので完全オミットかも。

  • UIはCS版向けに全面変更。合わせて立ち絵レイアウトや演出も見直し

    • psではほぼほぼPC版そのままのUIだったこともあり、CS向けの手直しは歓迎。触りやすく、軽くなっているといいな。

  • ボイスの追加収録あり

    • ストーリーの各話にあらすじがあり、そこでナレーションボイスがあるとのこと。公式サイトを見る限り完全新規文章のため、誰かのなんらかのボイス追加収録は確定。これは嬉しい報せ。

公式サイトでの記述を見る限り、アニメの要素は恐らくほぼ組み込まれないだろうとは思っているのですが、アニメに繋がるだろうグランド・仲国√はしれっと描写を足してもおかしくないかも?
ボイスの収録はゼロではなさそうなので、何らかの描写回収はあるのかも。

無印からLast Run!!まで~内容の変遷

さて、ここではLR完全版から触れた私が追いかけなおして気づいた、無印からLRまでの変更点を書き出してみます。
アダルトとコンシューマーの反復横跳びをした結果、結構変更あるんです。

pure station → Last Run!!

まずは無印のCS版「pure station」から続編「Last Run!!」での追加要素(=「オリジン」での追加要素)を列挙していきたいと思います。

  • 各ヒロインのAfterシナリオ追加

無印時点のメインヒロイン3人、そしてメインに昇格した凪&ふかみにそれぞれ無印エンディングから続くAfterシナリオが追加。
どのルートでもキーキャラクターが新たに登場、各ルートのテーマの延長線となる物語が描かれます。
とくに日々姫シナリオはここまでやってようやく完結といった趣。だからこそ、オリジンとして触れやすくなるなら良いことなのです。
後述するアペンドではサブヒロインのAfterシナリオも追加されました。

▲無印で回収されなかった伏線、Afterで真に解決を見るコンプレックス…
Afterがあってきっちりケリつけてくれました

オリジンでの該当エピソードは3、4~6および8~10の後半部分。
エピソード1~2、4~6および8~10の前半はps版から改稿なしと考えてよいでしょう。

  • ニイロクルート追加

すべてのpastエピソードといえるポジションといえる、ニイロクと赤井運転士のエピソードが新規追加。(オリジン:エピソード7)
無印では示唆にとどまった二人の関係掘り下げに加え、大廃線がまさに起こりだした、帝鉄解体まわりが描かれます。

▲本編とは全く違う仕草が見どころ。そして…
  • グランドルートリライト、仲国ルート追加

ハーレム&超展開のグランド√が完全リライト。(オリジン:エピソード11)
双鉄およびヒロインたちの精神的成長を主軸に据えつつ、各ルートの大事な出来事を拾って足かけ7年でナインスターズを成立させるようガッツリ骨太に。
そして、クラウドファンディングの結果を受け、グランドの後、海外へ知見を深める仲国√も新規追加に。(オリジン:エピソード12)
オリジンが繁体字対応なのはこのあたりが理由かと。

▲隠さず伝えますが、LR追加シナリオの一部はSDイラストで場面説明することも。

そのほか電車姫の立ち絵追加、Tipsの追加、BGMの追加もありました。

まいてつ無印 → pure station

こちらは、PC版「まいてつ」からCS版「まいてつ pure station」へ移植される際の変更点。最初の移植というのもあって、変更点は多いです。

  • 本編シナリオも不健全な表現消滅

元々まいてつは無印の時点で、本編とEXシーンが完全に分離しています。
とはいえ無印では本編にも直接的な性表現はありました。(お風呂でハチロクが男女の性差を口にするシーンなど)
しかし、コンシューマーで出すにあたり、psの時点でアウトにならない表現に置き換わりました。(女性陣がお風呂でバスタオルを巻く、パンチラ的表現が削がれるなど)

▲コンシューマーではここまででストップ。
これがLRでも据え置かれたので色々あった模様

そしてpsを経てLRが発売されますが、psで施された健全系の変更は据え置きでした。新規のシナリオもオール健全のため、EXシーンがなければLRの時点でアダルトものとしてだす必要がないまである。
これには当時反感も起こったようで、肌色要素を無印同様にオプション設定できるパッチが配信されたほど。それでも、この変更でオミットされたパンツカットインなどのCGは帰って来なかったのですが…

  • 時系列の大幅見直し

無印時点では、本編中の歴史や登場するガジェットの技術水準も加味すると、2010年代後半として描写されていました。
真闇√で帝鉄(旧国鉄)の歴史が語られますが、その年表がpsになる際、大幅に見直されました。(例:帝鉄解体が2005年→1986年となった)
作中で発生した鉄道絡みの事象の発生日はモチーフとなった出来事の発生日に合わせられ、それに引きずられる形で本編も1990年代後半スタートに改められます。

結果として、スマホやタブレットといったガジェットの登場時期が20年レベルで前倒しになってしまいました。(その辺のすり合わせはなかった)
技術の先取りについては、作中世界では共感(外部モジュールなしの文字・感情・画像情報の通信etc)を備えたレイルロオドの存在もあり、むしろフィードバックがないと不自然ですらあるんですが。

  • 一部キャラクターのキャスト変更

(注:名義の話はノータッチ!大事な約束ですよ)
CS版発売が理由だと思いますが、声が変わったキャラも結構いました。出番が多いキャラだと、宝条元忠氏、ニイロク、御一夜市議会議長など。ps版のボイスについてはLRでは変わりなかったので、オリジンでもおそらく変更はないでしょう。

…ただ、オリジンの公式サイトにはシナリオ本筋に関わってるキャラが漏れなく掲載されてるのに、何故かキャスト情報が載ってないんです。この手のゲームとしては異質に思われそう。
(続投であるなら、ハチロクのキャスト公開するだけで釣られる客層も…ゲフンゲフン)

  • その他細かな描写改修

共通ルートで増えた路子と双鉄の夢での対話シーンなど、追加描写の挿入もありますが、描写として不自然だったものもいくつかボイス込みで変更が加わっているものもあります。
例として、日々姫√における双鉄と永山女史との会話。
永山女史は8620展示会(共通√の出来事)にて駅弁販売をしていたのですが、それに対する双鉄の認識に変化があるのです。

  • 無印:駅弁販売は認知しているが、食べ損ねたと意識していた

  • ps:駅弁販売していたこと自体知らなかった

実際展示会においては駅弁販売があるという描写は一切なかったため、後者のほうがより適切です。こんな感じの改修が入っております。

こういった違和感を解消した部分はLRでも当然維持されています。
この変更、実はpsまでの旧・グランド√にもあるんです。
このルートでは続々とヒロインが淑女協定に名乗りを上げていく(つまりハーレム√でもある)んですが、養子と実子の結婚が可能(民法734条但し書き)である事実について、日々姫の知識に差異があります。

▲無印グランドでは養子である双鉄と結婚できることを知らなかった日々姫(左)
ps版のグランドでは知っており、後の真闇とのやり取りも変化あり(右)

日々姫√の前半ラストでは、無印の時点で日々姫は双鉄と結婚できる事実を知っている描写があったため、そことの整合性をとったものと思われます。
そして、LRではこのグランドルートがごっそりリライトされているため、この変化は「pure station」でしか見られないレア会話なのです。
ちなみに、同ルートには無印でなぜかスキップされていたらしき台詞も2つほどあり、当然それらもps限定で聴ける台詞です。

Last Run!!の惜しいところ

発売当初のすったもんだ

発売当初、メインヒロインであるハチロク、ポーレット、日々姫、そしてメイン扱いに昇格した凪&ふかみの4シナリオのみにAfterシナリオが追加されました。EXシーンも主にその周りのみで増えただけ。前述のpsから据え置かれたお色気肌色要素削減も相まって、サブヒロイン周りのケアがないことが物議を醸しました。

これらを受け、後に無料アペンドの製作が決定。
無印サブヒロイン全員にも短いながらAfterシナリオやEXシーンが追加される運びとなりました。

アペンド追加が完遂し、ひとまずの完全版になったのが2022年3月ごろ。しかし、そんな完全版LRにも多少不満点や疑問点が残っていたりします。
無印はpsで手直しが入ったのですが、LRはそういった機会に恵まれなかったのもあって、個人的にデカい事象がいくつかあるのです。
…シナリオ以外で。(シナリオにもないとは言ってない)
一応、私の勘違いもあるやもですが、その際は生暖かく読み飛ばしていただければ。

惜しいとこピックアップ

  • ポーレットAfterの時系列矛盾

シーンアイキャッチでは2006年10~12月の出来事となっていますが、台詞上では3月の出来事で矛盾しています。
ポーレットの市長就任時期、9月に設定されたひかりの誕生月、本編開始時点の年齢(4歳と言及)も考慮すると、10月スタートは成立しないハズ。
なお、年次は2005年、2006年のどちらでも成立しえます。
検札の描写から12/13が旅行中となっているのもあり、シナリオとシステム背景サイドでちゃんとすり合わせしてほしかったなぁ、と。

▲こんな感じ。ここまではっきりさせちゃうと気になる人はとことん気になるんです

ちなみに、ポーレットはハチロク√で一度市長を辞職しているはずなんですが、Afterではしれっと復帰しているのも気になる所。いつ復帰したんだ…!

  • 新グランドの功罪

グランドルート。内容としてはナインスターズ成立まで説得力を持たせつつヒロインたちとの交流・対話を順に、丁寧に描いており、正しくグランドルートといえる点がとても良かったです。
特にハチロクとの対話。本人の√で描かれなかったもう一つの切り口に迫ったのが良い。

▲ここは屈指の名シーン。グランドの対話は良き

そんなルートもちょっとだけ時系列に違和感があるのです。
シーン09(凪と対話するシーン)は、以下の理由から2003年ではなく2004年の出来事とした方が筋が通る点があります。

  • 凪のライバル・千景の御一夜鉄道就職は中学卒業後(=1998年から6年後)である可能性が高い

  • 凪との対話後、ハチロクとの対話まで1年以上空いているのは内容を踏まえると違和感がすごい

  • シーン06からシーン07の変化も1年ちょっとで叶うか?と考えると1年後ろ倒しでも違和感がない

また、psまでの旧グランドルートでしか描かれていない描写もあります。
稀咲とポーレットが打ち解ける過程清美機関士を通したハチロクとポーレットの意外な接点の2点。
これらはリライトによって欠けてしまった情報です。

▲共通ルートなどで撒かれた伏線が回収されて、唸ったものですが

前者はともかく、後者は伏線が残っているのもあって何とかして組み込んでほしかった。
全部乗せで無印も遊べたので良かったものの、オリジンでは無印に触れることは出来ませんから、知らないままで終わりそう…

  • アペンドにおける登場キャラ問題

前述のとおり、サブヒロインであるれいな、稀咲、真闇の3名のAfterシナリオはアペンド追加だったこともあり登場人物が非常に限られています。(非アンロック式のDLC的ポジション)
とりわけEXシーンの収録に関わっていないキャラの登場が相当に絞られているのです。
そのため、無印れいなENDからほぼ直結であるれいなAfterにポーレットが登場しない、など結構淋しいことに。
シナリオではその違和感をなるべく抑えるようになってはいますが、どうしても勿体なさは感じてしまいました。

そして一番もどかしかったのが双鉄・ナビのボイス未収録。
EXシーンに一切かかわらないとはいえ主人公のボイスがないのは非常に惜しい。基本的にフルボイス進行のゲームだっただけにここだけはひたすらに頑張ってほしかった。
オリジンで手を入れてほしいのはなんといってもココ。ボイス収録ゼロでないことだけは確定しているので、「頼むからここ補完しててくれ…!」と今から願っております。

まとめ

pure stationの正統続編。惜しかったところは改善なるか

まとめますと、「pure station」で触れて「Last Run!!」に触れなかった層にとっては純粋な続編であり各ヒロインとの未来を見届けることができます。「pure station」収録部分も漏れなく含んでいるのでここからのエントリーでOKです。(さすがにセーブデータ認識で続編部分から、はないだろうけど)
値段も通常版ならミドルプライス。UI刷新によってプレイアビリティがどうなるか、ボイスは今まで通りなのか…このあたり、動く紹介動画がないためそこがあまりにも未知なのは気になる所ですが、そこをクリアしていたなら手に取るには良い機会かと思います。

「Last Run!!」をプレイした層としては、残された惜しい部分に手を入れてくれたのかが気になる所。
特にアペンドで追加された部分の未収録ボイスやe-moteの稚拙さがどうなっているかが非常に気になる。EDのタイミングはきちんと見直されるとは思いますが…
時系列的な矛盾は重箱の隅を突いている自覚があるので横に置いておきますが、最低限ボイスだけは何卒…という感じ。

既存ユーザーは手が出るが、新規はどうなるか

本記事を書くにあたり、ちょうど無料公開中だったのもあってTVアニメ『レヱル・ロマネスク』の公開分を先日ようやく観ました。
短編アニメ、どうなんだ…?と正直眉をしかめていたのですが、レエルロオド同士の絡みをメインにしつつ、各レイルロオドの活動拠点と絡めたグッズづくりや特徴は描いて…と、ぽさはあっただろうか。
とはいえ「まいてつ」におけるほんわかだけど復興に重きもおいたストーリー重視の傾向とは異なるため、物語としてのウエイトは真逆。「ある種別物」と評する声もわかるかも。
今回は「アニメ2」と「オリジン」を同時期に、同シリーズとして展開しており、ようやく大っぴらに互いの動線へ誘導できるとは思いますが、中身としては真逆なため、新規顧客を両方に引き込めるんだろうか…?というのはシンプルに気になりました。


終わりに

ざっくりゲームの説明書いていたらまーた長い文章になってしまい、予約開始から1週間弱経っているという。
分野的にこの手の話をシェアして語れる環境にないので、今回noteにしたためた次第でございます。

色々書きましたが、私はひとまず買う予定です。ボーカルCD欲しさに豪華版を。(まだ手続してませんが)
ここまで書いた通り、わたしが隅まで描写を追いかけた既存プレイヤーだからこその不安要素があるので記事の内容まであんな感じですが、一方でわたしにプラスの感情を与え、ノベルゲーシナリオゲーに走らせる発端になったことは間違いない事実なんです。
肌に合うかはわかりませんが、これを機会に鉄道と、ひたむきな復興への物語を覗いてみてはいかがでしょうか。

それでは。


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