クラミジアを治療するときに知っておいて欲しいこと

「クラミジアを治療した後,いつから性行為を行って良いですか?」
これもよくある質問です。

答えは,「1週間後」です。

これはアメリカのガイドラインにはっきりと書かれています(日本のガイドラインに書いてあると良いんですが,残念ながら書いてありません)。

クラミジアは,抗生物質の飲み薬で治療します。よく使われる薬が2種類あり,1つは1回飲んでおしまい。もう1つは1週間飲み続ける必要があります。ちなみに,効果に差はありません。

1回飲んでおしまいの薬の場合は,飲んでから1週間。1週間飲み続ける薬の場合は,全ての薬を飲み終わるまで。まあどちらも1週間ですね。この1週間は,薬が効いていても菌が残っていて相手に感染させてしまう可能性があります。そのため,性行為は避けるべきとされています。

もう一つ,最初に何か症状があった場合には,それが良くなったかどうかも大切です。

クラミジアは,1回の治療で良くなってしまうことがほとんどです。ただ,1回の治療で治らないこともあります(数%ですが)。
そのため,可能であれば治療後に再検査を受けて,クラミジアが消えたことを確認することをおすすめしています。

治療直後に検査を受けると,菌の死骸が反応して,治っているのに検査が陽性となってしまう場合があります。これを避けるため,治療から3週間以上経ってから検査を受けた方が良いとされています。

というわけで,まとめると
・治療開始から1週間は性行為を避けましょう。
・1週間経っていても,症状が続いている場合には性行為を避けましょう。
・可能であれば,3週間以上経ってから再検査を受けて,菌が消えたことを確認しましょう。

この3つが,クラミジアを治療する時に覚えておいて欲しい事です。

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