【書く習慣Day15】好きだった作者さんが引退から10年近く経っていた件

「書く習慣」1週間チャレンジも、もう折り返しなんだなあ。だいぶ、習慣になった気がする。だけどDay30の後はどうしようか。自分でテーマを見つけなければならない。
自分でテーマを見つけるのが難しい。だけど、それができるようになれば、もうちょっと日常の彩りが増すのかもしれない。

完走したい気持ちと、終わらないで、って思う気持ちが交錯している。

中3の学級担任をしているときを思い出す。精一杯背中を押したい気持ちと、まだ同じ時を過ごしたい気持ちと、その両方を込めて言う「卒業おめでとう」の一言。

新型コロナウイルス感染症がまあまあに猛威を振るってて、学校で感染拡大しないようにという建前もあった。だけど、それ以上に全員で卒業式に臨めるようにと願った日々を思い出す。

私たちにとって、とても大切で、終わってほしくないと思った時間は、終わらせないと次に進めない。

だからせめて、完走したときに「精一杯やった!」って思えるように、私なりの文章を書きたいと思う。

【Day15】誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ

本かあ。昔は橋本紡さんの小説が好きだった。『半分の月がのぼる空』から入ったのだけれど、一般小説まで読破した。一般小説は全部読んだはず。そして、単行本と文庫本、両方出版された場合は両方買っていた。まさに推し活である。

でも、全部実家に置いたまま。ということはもう何年も読んでいない。読み返したいな、と思うけれど、手元にないというのは大きなネックだ。電子書籍の優位性を感じる。

紙の本は大好き。だけど、電子書籍はとても便利だ。

橋本さんの一般小説なら『九つの、物語』が大好きだった。

日常に、そっと寄り添ってくれる言葉たち。私にとってそれが大切だと思えたのは、橋本さんの本との出会いだったのだろう。

Wikipediaによると2013/4/13に引退表明したみたい。ブログに書いてたような記憶があるけれど、そのブログは検索してもヒットしない。Facebookには引退宣言記事の転記が2013/9/23に投稿されている。10年前だよ。
「好きな作家」から「好きだった作家」になってしまった。また読み返したら好きになるだろうな、と思うけれど。

じゃあ、今のオススメは?と聞かれたら、今は医療漫画のフラジャイルをいろいろな人にオススメしている。

橋本さんの本が「日常にそっと寄り添ってくれる」だとしたら、フラジャイルは「背中を押してくれる」ものだと思う。

大好きなシーンがある。主人公の医者がセカンドオピニオンを担当する回。
二つの病院で、相反する治療方法を提案された患者がいる。病気の原因や治療方法の仕組みを医者が説明する。しかし、患者は医療の素人で、その説明を理解することは難しい。医者は言う。

「セカンドオピニオンに行けば正しい医療が受けられるなんてのは大きな誤解です」
「セカンドオピニオンの最大の欠点は選択の重荷を素人に背負わせてしまうことです。リスクを伴わない選択なんてどこにも存在しないのに」

恵三朗, 草水敏『フラジャイル (5)』

患者は「どうすれば後悔せずに済むのか」と問う。
そのあとのシーンに、私は息をのんだ。

恵三朗, 草水敏 『フラジャイル (5)』

これを読んでから、「失敗しても、胸を張っていられるように」という価値観を持てるようになった。

キレイなことだけが描かれているわけではない。泥臭い部分もあるし、ギャグパートもある。その全てをひっくるめて、私にとって大好きな漫画だなあ、と思うのです。(最新刊、23巻が9/22に発売!楽しみ)

ふっと背中を押してほしい方、仕事へのプロ意識ってどんなものなのか触れたい方、夢に破れて落ち込んだ経験がある方!ぜひぜひ読んでみてください!!(全部わたしだ!)

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