こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、オリックスバファローズの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】オリックスバファローズ：補強ポイントと指名予想

⓪ドラフト評価

オリックスバファローズ：９０点

①どれだけ良い選手を指名できたか？40点/40点

1位：横山聖哉 内野手 上田西高校 B評価

横山選手は軽快なフットワークと強肩による安定した守備が魅力のショート。181cmの身体に高校通算30発の長打力と最速149㌔の肩を備えた強肩強打の大型ショートなんて、数年に1人の逸材ではないでしょうか。

予想記事では2位で横山選手があるかもとしていましたが、24番目には残っているはずがなく、彼が欲しいなら1位指名するしか無かったオリックスですから、この入札には頷けますね。

育てる自信がある選手を取る傾向があるオリックスですが、これは紅林選手（21歳）の2匹目のドジョウを狙った指名でしょう。太田選手（22歳）、宜保選手（23歳）、野口選手（24歳）といった多士済々な若手二遊間の5つ下にまた逸材を加えるニクイ指名となりました。

2位：河内康介 投手 聖カタリナ高校 C評価

河内選手は綺麗なフォームから最速150㌔のストレートを投げる右腕。質の良いストレートと縦横のスライダーを軸に安定感のあるピッチングができる投手。細身の身体がプロ仕様になった時グンと伸びそうな選手ですね。

部員の不祥事で2年生の夏・秋は公式戦で投げられませんでしたが、その間のフィジカルトレーニングが功を奏して、この夏右肩上がりに成長した投手。このままの成長曲線で行けば早いデビューもありそうですね。

予想記事では4位で取るかもとしていましたが、順位にも急成長が表れた形に。オリックスとしては大学生・社会人の上位候補が欲しかったかもですが、ちょうどこの前の阪神で売り切れてしまった感じで、それなら高校生投手に切り替えるか、という流れだったのかなと推測します。

3位：東松快征 投手 享栄高校 B評価

東松選手は最速152㌔の力強いストレートが武器の左腕。スライダーやフォークを交えつつ、ストレートで押すピッチングは圧巻の一言。課題のコントロールが改善すればプロでも貴重な左のパワーピッチャーとして名を馳せそうな存在です。

支配下の左腕が5人しかいなかったオリックスですから、気にしていないといっても1人は欲しかったはず。スペック的にはリリーフ向きの東松選手ですが、馬力があるので先発でまず試したいですね。チームとしてはどちらで戦力になっても大助かりですが笑。

4位：堀柊那 捕手 報徳学園高校 B評価

堀選手は二塁送球の最速が1.8秒という一級品の肩を持つキャッチャー。高校生では中々見かけない、ハイレベルのスローイングだけでプロに入れそうな選手です。

そんな身体能力を持ちながら春の甲子園では5試合で打率4割をマーク。将来的に攻守が揃った捕手になれる可能性を秘めた選手です。

チームとしてポイントだった高校生捕手に関西の逸材を持ってきたナイス指名となりました。2位で阪神が椎葉選手を取った時と違って、この4位では阪神⇒オリックスの間がすぐでしたね笑。阪神が取らないならここで取りますよっていう思惑が見えた面白い瞬間でした。

5位：高島泰都 投手 王子 C評価

高島選手はゲームメイク能力に長けた実践派右腕。常時140㌔台中盤のストレートとチェンジアップ、スライダー、カットボールなど多彩な変化球を駆使して緩急をつけた投球術が光る投手です。得意のチェンジアップがプロでどこまで通用するか注目です。

今オフ複数人抜ける可能性がある先発投手に、来年から投げられる人が欲しいというチーム事情が見える指名。開幕からばりばり働いてくれると嬉しいですね。

6位：古田島成龍 投手 日本通運 C評価

古田島選手は150㌔前後のストレートと落差のあるチェンジアップが武器の右腕。日本通運では先発・救援両方で活躍していましたが、プロではチェンジアップとのツーピッチでリリーフとして使われそうです。

リーグ3連覇の代償としてリリーフの枚数が少し心もとなくなってきたオリックスですので、それを補うような良い指名となったのではないでしょうか。

7位：権田琉成 投手 TDK B評価

権田選手は常時140㌔台後半のストレートが武器のリリーフ右腕。スプリットやカットボールなどストレートと見まがうような高速の変化球が得意なまさにストッパー向きな投手。課題の制球力がマシになればすぐに1軍で活躍できるはず。

"中嶋監督は郷里・秋田の有望選手への関心が高く、TDK出身の小木田選手も好成績を収めていることから指名につながった"と牧田副部長談。何かと縁があるオリックスに指名されたのはよかったかもしれませんね。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか？30点/30点

A：サウスポー→15点/15点

3位で高校生の東松選手、育成1位で高校生の寿賀選手、育成2位で独立リーグの大江選手を指名。ドラフト前の左腕は育成含めて7人しかいませんでしたので、3人取れたのは良かったのではないでしょうか。

田嶋選手、宮城選手、曽谷選手のドラフト1位三人衆が全員先発として投げるとすれば、左のリリーフは山田選手（32歳）ぐらいで大チャンス。柳田選手、近藤選手、ポランコ選手など左に良いバッターが揃うパリーグですから、チームとしても大江選手あたりが出てきてくれれば有難いですね。

B：高校生捕手→15点/15点

4位で堀選手を指名。いい順位でいい選手を獲得できた最高の指名となりました。森選手、若月選手、石川選手という主力は全員28歳ですから、5年後あたりに出てきてくれればといったところでしょう。

それはさておき、21歳の中川選手と釣選手を戦力外にしたことには驚きましたね。キャッチャーの数足りるのでしょうか？中川選手は怪我がありましたから育成再契約となるかもですが、1年目から堀選手が結構マスクを被ることになりそうです。

③補強ポイントを押さえられたか？17点/30点

A：長距離ヒッター→7点/15点

1位で高校生の横山選手を指名。野手候補が少ないドラフトでしたから、横山選手を何とか確保できて良かったのではないでしょうか。

今年のこういう状況を見ると、昨年のドラフト2位で内藤選手を確保できたのが非常に大きかったなとしみじみ感じますね。

B：左のリリーフ→10点/15点

3位で高校生の東松選手、6位で社会人の古田島選手、7位で社会人の権田選手、育成2位で独立リーグの大江選手、育成4位で独立リーグの芦田選手を指名。左の中継ぎとしてすぐにハマる投手はいませんが、リリーフタイプの投手を数多く取れたドラフトとなりました。

吉田選手や近藤選手など数年前に活躍したリリーフを放出して、なおかつこのドラフトですから、中継ぎ陣のオーバーホールを画策していることが容易に読み取れますね。

宇田川選手、小木田選手、山﨑颯一郎選手というコアとなる選手が全員25歳と若く活きが良いため、オリックスの強力なリリーフ陣が崩壊することはなさそうですが、このドラフトでより一層この先盤石になったのかなと思います。

④育成ドラフト加点 3/5点

1位：寿賀弘都 投手 英明高校 D評価

寿賀選手は気持ちの強さが前面に出る二刀流。甲子園では投打で活躍しました。現状はストレートとスライダーのツーピッチですが、本格的に投手に取り組んだ先にどのような投手となるのか楽しみな選手です。ちなみに中学時代には巨人の浅野選手とバッテリーを組んでいました。

2位：大江海透 投手 福岡北九州フェニックス D評価

大江選手は最速153㌔のストレートが武器のリリーフ左腕。縦のスライダー、カットボール、チェンジアップを織り交ぜて、今シーズンは44試合78回で防御率2.31と活躍しました。ウエスタンで結果を残して早く1軍の舞台に立ちたいですね。

3位：宮國凌空 投手 東邦高校 D評価

宮國選手は最速149㌔を誇る右腕。2年生時は左の東松選手、右の宮國選手と愛知で評判でしたが、我慢して投げ続けた肩痛が長引いて思うようなラストイヤーとはなりませんでした。コンディションを万全にして再び東松選手と競うような投手になって欲しいものです。

4位：芦田丈飛 投手 埼玉武蔵ヒートベアーズ D評価

芦田選手は最速149㌔の質の良いストレートが武器のリリーフ右腕。鋭く落ちるフォークとのツーピッチで、今シーズンは38試合39回を防御率3.20と活躍しました。恵まれた体格を生かして更に出力を上げたいところ。

5位：河野聡太 内野手 愛媛マンダリンパイレーツ D評価

河野選手は巧打のユーティリティ。大学卒業後入団した愛媛で今シーズン主に3番ショートとして打率3割を記録しました。大学では2年生までキャッチャー、3年生からサードを守っておりユーティリティ性が光る選手です。

⑤指名の感想

以上オリックスバファローズの指名を振り返ってまいりました。

1-4位が高校生、5-7位が大卒社会人と思い切った指名となりましたが、補強ポイントを押さえた充実のドラフトになったのではないでしょうか。高校生を多く取ったことの評価は5年後ですね。

ドラフト後の支配下選手の数は投手30人・野手34人の合計64人です。ポスティングを承認した山本選手は抜いてFAの山﨑福也選手は含めています。投手3人・野手3人の外国人選手も結構入れ替わりそうで、入退団が12球団いち注目のオフシーズンとなりそうです。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】総集編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした！