こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、ヤクルトスワローズの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

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それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】東京ヤクルトスワローズ：補強ポイントと指名予想

⓪ドラフト評価

東京ヤクルトスワローズ：７０点

①どれだけ良い選手を指名できたか？20点/40点

1位：西舘昂汰 投手 専修大学 B評価

西舘選手は188cmの長身と長い腕を活かした角度のあるボールを投げ込む右腕。最速152㌔のストレートとスライダーを中心にツーシームやフォークを織り交ぜます。

馬力がある先発タイプで、プロではイニングイーターになることを期待できそうな一方で、大学4年間を東都2部で過ごした経験不足とこれといった決め球が無いことが課題でしょうか。

武内選手の抽選を外したことは非常に残念でしたが、何とか先発タイプの大学生投手を確保できてスワローズの首脳陣はホッとしているはず。西舘選手は怪我と無縁ですから、その点もチームに合っていそうです。

2位：松本健吾 投手 トヨタ自動車 B評価

松本選手は最速152㌔の本格派右腕。スライダー、カットボール、スプリットを両サイドや低めに集める丁寧なピッチングが特徴です。昨年は先発でパナソニックを完封、今年はリリーフで好投と前でも後ろでも使える便利屋ですね。

スワローズとしてはまず先発として期待したい指名。昨年1位指名の吉村選手と共にローテーションに入って投げ続けて欲しいですね。

3位：石原勇輝 投手 明治大学 B評価

石原選手は最速149㌔のストレートが武器の左腕。大きく落差があるカーブとのツーピッチが基本の古き良きサウスポーで、高いポテンシャルが非常に魅力。このスケール感を損なうことなく育った場合の数年後が楽しみな投手です。

若い左腕が少ないチーム事情にはピッタリではないでしょうか。明治大学ということで神宮に縁のある選手ですし、3位34番目という位置を考えても良い指名だったと思いました。

4位：鈴木叶 捕手 常葉大菊川高校 C評価

鈴木選手は二塁送球1.8秒台の強肩が武器の捕手。足首の柔らかさがあれば、低く構えられるし、ブロッキングにも役立つし、捕手として色んな利点がある、と橿渕聡スカウト談。古田さん、内山選手、松本選手も柔らかかったそうですし、ヤクルト好みのキャッチャー。

キャプテンシーやリーダーシップも評価されディフェンス面は将来有望なのに対して、課題はバッティングがどこまで伸びるかでしょう。2年生時に4番で大暴れした打撃が3年生時には6番になって影を潜めたので、まずは2年生の時の姿を取り戻したいですね。

スワローズは編成上高校生捕手がニーズだっただけに、No.1評価の鈴木選手を取れたのは大成功でしょう。変に高掴みせず、優先順位の高い投手を3人指名してからというのも良さげですね。

5位：伊藤琉偉 内野手 新潟アルビレックス D評価

伊藤選手はフットワーク抜群の好守が光るショート。癖のないフォームで広角に打ち分けるバッティングや脚力も高いレベルにありながらまだ大学3生年生・高卒社会人の年齢。ショート以外にセカンドやライトも守っておりユーティリティ性も期待できます。

30歳以下の右の二遊間タイプが小森選手（20歳）しかいないスワローズにとってはピッタリの選手。長武コンビと競争させる意味でもいい指名だったのではないでしょうか。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか？30点/30点

A：高校生・大学生左腕→15点/15点

3位で大学生左腕の石原選手を指名。山下選手（24歳）、山野選手（24歳）と坂本選手（19歳）の間にすっぽりと収まる指名でした。

初回の入札で武内選手の抽選を外してしまったのは痛かったですが、左の先発候補という点では上手くリカバリーできましたね。34番目まで石原選手が残っていたのが僥倖でした。

B：高校生・大学生捕手→15点/15点

4位で高校生の鈴木選手を指名。2軍でじっくりと育成する選手として申し分のない選手の獲得に成功しました。中村選手（33歳）、古賀選手（25歳）、内山選手（21歳）と今年1軍で活躍した捕手は全員高卒。鈴木選手も同様の育成で5年後には1軍で出てるんだろうなと思っちゃいますね。

③補強ポイントを押さえられたか？19点/30点

A：先発投手→15点/15点

1位：西舘選手、2位：松本選手、3位：石原選手と上位3人を先発投手で固めました。大学生投手が豊作だった今年のドラフト候補事情ともマッチして、抽選を外した以外は意図した指名ができたのではないでしょうか。

来年開幕からローテーションに入ってほしいのは松本選手、後半ぐらいからは入れたらいいのが西舘選手、数年後に化けてほしいのが石原選手とそれぞれ1軍で使いたい時期をずらしているのもポイント。この中で誰が1番の先発になるのか？将来が楽しみですね。

B：即戦力リリーフ→4点/15点

即戦力のリリーフタイプの指名はありませんでした。しかし2位の松本選手は、今年トヨタ自動車の投手陣が分厚すぎたこともあってリリーフで登板していた投手。先発の枚数が揃えばチーム事情で後ろに回っても活躍できそうです。

ドラフトからFA選手の動向を読み解くのは邪推の域を出ませんが、リリーフのパワーピッチャー！みたいな選手を取らなかったということは田口選手の残留に目途がついたのかもしれませんね。

④育成ドラフト加点 1/5点

1位：高橋翔聖 投手 京都国際高校 D評価

高橋選手は最速145㌔の大型右腕。台湾からの逆輸入指名です。海外でプレーする選手の交渉権がドラフト前に7月末まで延長されたのは高橋選手のためでした。これは6月にMLBドラフトがあるためで、高橋選手も現時点ではヤクルトとの契約に前向きですが、台湾・アメリカとの状況次第でまだ分からないようです。

2位：高野颯太 内野手 三刀屋高校 C評価

高野選手は世代屈指のパワーを誇る島根の核弾頭。去年巨人に1位指名された浅野選手のような体格でスイングスピードは150㌔を超えるようです。打撃を磨いて支配下を勝ち取ってほしいですね。

⑤指名の感想

以上東京ヤクルトスワロ－ズの指名を振り返ってまいりました。

武内選手の抽選こそ外したものの、補強ポイントに沿った良い指名ができたドラフトだったのではないでしょうか。今年のドラフトで取った上位3人の投手には期待大ですね！

ドラフト後の支配下選手の数は投手34人・野手31人の合計65人です。12球団で1番の助っ人を揃えるスワローズですから、新外国人選手の獲得はあまり無さそうで、今年も戦力外になった選手から契約するでしょうか。外野手を指名しませんでしたし、入札した誼で高山選手を拾ってくれないかな・・・神宮が似合う選手ですしお願いしたいですね。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】埼玉西武ライオンズ編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした！