見出し画像

画像のお話01

●解像度について

DTP/Web制作をしていると
"解像度"という言葉を
よく耳にされると思います
一口に解像度といってもその扱いは
意外にややこしいものです

DTP(印刷)の解像度と
Web(HPなど)の解像度では
捉え方が全く別物です

解像度の理解を難しくしている
一番の原因は
dpiやppiといった
密度を表している解像度と
デバイスピクセルのように
単にピクセルの数量を表している
"解像度"があるというところです

▶️密度としての解像度・・ dpiやppi

▶️ピクセル数としての解像度
  ・・画面解像度・デバイスピクセル

今回は印刷をするために必要な
密度としての"解像度"をメインに
おはなししていきます

●DTPにおける解像度

▶️DTPにおける解像度とは印刷解像度          と呼ばれています

1inch(2.54cm)の中に
どれだけdot(pixel)があるかの
密度を表すものです
単位はdpi(dot per inch )
またはppi(pixel per inch )
単位の前の数字は
1辺の1inchあたりのpixel(dot)数です

例えば・・
300dpi は1×1inch(2.54×2.54cm)を300×300 pixel(dot)で印刷するという意味になります

350dpiなら横350ピクセル×縦350ピクセルで合計122,500ピクセルになります

▶️2つの木のイラストでみてみましょう

ドキュメントサイズ 30×30mm
ピクセル数     85×85pixel
解像度       72dpi
RGB
データ容量     21.2K

・Webで使用される解像度です


ドキュメントサイズ 30×30mm
ピクセル数     354×354pixel
解像度       300dpi
RGB
データ容量     367.1K

・DTPで使用される解像度です

ドキュメントサイズ 30×30mmと
同じ大きさにそろえても
"解像度"またはpixel数を基準にすると
300dpi(354pixel)と
72dpi(85pixel)の2つの画像では
72dpiは300dpiの
約24%の大きさしかありません

72dpiの画像を拡大して使うと荒れた画像になってしまいますね💦

●Webにおける解像度

Webにおける"解像度"は密度ではなく
単純に画面上にあるピクセルの数量を
表すものとなります
画面解像度と呼ばれることも多いです
単位は特になく「2560×1440」とか「750×1334」など、横と縦のピクセル数で表現されます

Webでは密度としての
"解像度"はないと言いましたが
厳密にいうとDTPのように
1インチあたりのピクセル数としてdpi・ppiは存在します
それはディスプレイの
1インチあたりのピクセル数です
ただ実用的に使われることは
あまりないので
Webにおいては【解像度=画面解像度】と考えた方が現実的です

●ピクセルには決まった大きさはない

ピクセルは
画面を構成する要素(色情報など)の
最小単位ですが
デバイスのディスプレイによって
1ピクセルの大きさが変わります
同じ画像(同じピクセル数の画像)でも高解像度のモニターでは小さく
低解像度のモニターでは
大きく表示されます
当たり前といえば当たり前なんですが
とても大事なことなのです

⏬動画でも解説しています

https://youtu.be/GeZemxTjSXQ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?