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そんなはずじゃあ 3

圭吾「美里、、、お前浮気してるだろう❓」

圭吾はいきなり切り出した

興信所から報告書が上がって来た翌週の週末、夕飯を終えたタイミングで切り出した。

浮気が発覚して以来、圭吾は冷静さは保っていたが、ストレスから体調を崩していた

美里が作った夕飯など食べられるものではないが、無理矢理押し込んで済ませていた

美里「そんなわけ無いじゃん、なんでそんなこと言うのよ⁉️」

圭吾「もう良いよ、嘘つかなくても、みーんな分かってるんだから」

美里「何が分かってるって言うのよ‼️」

圭吾「だから、お前の浮気だよ、、、サラダくんだっけ❓
あーいやいや、斗真ちゃんだったなw」

圭吾は興信所が調べた報告書に書いてあった間男の名前を言った

美里「えっ、あっ、なにそれ、、、
だれ❓だれよそれ」

美里は顔面蒼白になっていった

圭吾「ほら、なっ、図星だろ❓w」

美里「知らないし、そんな人、誰よ」

圭吾「へー、お前知らない人と腕組んで歩くんだなぁw」

美里「、、、」

圭吾「それに一緒にお食事して、、、ほらホテルまで入って行く、2時間後、スッキリした顔して出て来るし」

圭吾は興信所の報告書に添付された写真をテーブルの上に並べていく

美里「あー、あっ、いゃ〜」

圭吾「なっ、そうだろう❓もう全部バレてんだよ」

美里「う、うん、、、ゴメンなさ〜い💦💦💦もうしないからさ〜、
許してぇ〜」

圭吾「こんな事が許されるわけねーだろう‼️離婚だよ、離婚、もう美里とはやって行けないよ」

美里「そんなぁ〜許してよー、ねー」

圭吾「美里、お前ノリが軽過ぎるんだよ、、、てか、なーんも反省してねーし、しっかり謝罪もしてね〜だろう❓、、、まぁ浮気性の女の謝罪なんて要らないけどさ、どうせまたやるんだろうからさ」

圭吾「もう実家の両親には伝えてあるから、荷物まとめて実家へ帰ってくれ」

圭吾「あー、この離婚届け署名捺印していってね、」

美里「そんなぁ、離婚なんて嫌よ
ちょっとした出来心だったのよ、直ぐに別れるは、もうやらないからさー、
大切なのはあなただけ」

圭吾「テンプレの始まりだなぁ、そんなん要らねーよ、可愛いサラダくんと仲良くやりなよ、じゃあな」

そう言って圭吾は自室に入っていった

美里はどうして良いか分からず、リビングをウロウロしていた

美里「どうしよう、実家にも知らされてるみたいだし、、、行く当てがない」

美里は困惑しながら、友人の栄子に相談してみようと思いついた

栄子は喫茶店で登場した女友達ではない

真面目で落ち着いた性格の栄子なら、間違いを犯した自分を正しい方向に導いてくれるのではと、、、そんな想いもあった

美里が栄子に電話をすると、栄子はなんとか相談に乗ってくれると言う

とりあえず、貴重品だけ持ってそのまま家を出て、栄子と待ち合わせのファミレスへ行った。

美里「ねー、栄子、私さ、ちょっと浮気しちゃってて、それが圭吾にバレちゃってさぁ、、、もう最悪なのよ」

栄子「ふーん、それはあなたが悪いは、どうしようもないじゃない」

美里「それはそうなんだけど、、、
なんとか謝って、許してもらって、再構築したいのよ、、、」

栄子「再構築ねぇ、、、圭吾くんはどうするって言ってるの❓」

美里「もう離婚だって、、、言われた」

栄子「それは、それが普通よ、当たり前だわ、あなたの事を真剣に愛してたからこそ、そうなるのよ」

美里「えーっ、そんな愛してるのなら許して欲しいなぁ、、、なんとかならないかなぁ、、、」

栄子「浮気相手の人とはどうするの❓」

美里「そんなの直ぐに別れるはよ、、、まだ言ってないけど、、、」

栄子「もー、何やってるのよ、それなら今ここで電話して、別れなさいよ、直ぐに‼️」

美里「えーっ‼️ここで⁉️今すぐ⁉️」

栄子「それが誠意ある態度ってものでしょ、、、違う⁉️」

美里「分かったはよ、ちょっと待って、今、電話するから、、、」

栄子「、、、」

美里「あーもしもし、斗真ちゃん❓
あのさー、あなたと浮気した事、旦那にバレちゃってさー、もう終わりね、えっ❓慰謝料❓そんなの分かんないわよ、、、払えないって❓それはまだ分かんないって、、、もう、兎に角もう連絡して来ないでね、、、じゃあ」

栄子「何よそれ、やっすい関係だことwww、、、でも慰謝料は逃れられないはよきっと、、、圭吾くんしっかり者だから、あなたもね」

美里「えー、マジかぁ、、、慰謝料、いくらだろう❓」

栄子「そうね、期間とか関係性、悪質さにもよるけど、普通は100万から300万くらいじゃない❓」

美里「ゲーっ、そんなにぃ⁉️」

栄子「不倫はね、心の殺人って言われるくらいの事なのよ、そんなの当たり前」

美里「栄子、ヤケに詳しいはねぇ」

栄子「知らなかった❓私、法律事務所に勤めてるのよ、事務員だけど、そんな案件に詳しいのよ」

美里「へー、凄いんだねー」

栄子「で、これからどんな風に進めて行くの❓」

美里「圭吾に土下座して謝って、何とか再構築お願いするから、栄子、助太刀してくんないかなぁ❓」

栄子「それは良いけど、あんたちゃんとヤレるんでしょうね、また浮気したとかなったら許さないからね」

美里「うん、もうないない、もうしないって、大丈夫だから、、、

栄子「ホントー❓、、、世間では一回浮気すると何度も何度もするってのが一般的なのよ、浮気性ってヤツ、、、大丈夫⁉️」

美里「もうしないってば、、、もう‼️」

栄子「まぁ、分かんないけど、助太刀くらいなら行ってあげるは、圭吾くんだからね、、、」

美里「圭吾くんだから❓、、、」

栄子「ううん、なんでもないはよ、
もう準備は良いの❓」

美里「うん、もう思いっきりぶつかるしかないから、、、ちゃんと助けてね」

栄子「結果は保障出来ないけど、精一杯助太刀するは」

美里「ありがとう、、、じゃあ、行こうか、、、」

美里は栄子に助けを求めて、助太刀してもらう約束をした。

そして栄子と共に圭吾の元へ向かう

しかし意外な方向へ向かう事になることを、誰も予想出来なかった。


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