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インハンドに学ぶシステムシステムエラーの正体

システムで人の弱さをおぎなうなんてわかりにくいんだよ
罪には罰を!のほうがわかりやすい
僕らは感情の奴隷だ
僕も君ですら
でも・・・それだけじゃダメなんだ

インハンドプロローグⅠ ネメシスの杖より

システムエラーの元凶を見つけないと同じ間違いが起こり続ける。
だから、エラーの原因解明が不可欠と奔走する、お役所の調査員 阿里(あさと)は、自分を見ているようで苦笑いしてしまいそうだ。 

その意見には同感しかない。
原因の元凶を断つのは手っ取り早い。
誰も文句はないだろう。

しかし、
システムエラーを見つけまくって
改善を重ねたカンペキなシステムなら
エラーはないのかと聞かれると
答えはNOだと思う。

この世にカンペキなものなんてない。
だって、解決したその時からまた新しい問題が出てくるものだし、人も、社会も、前提となる生活も少しずつ変わっているのだから、その時の最善は、明日には最善ではないかもしれない。

どんなシステムも、
どこにも問題ないところまで
詰められていない。
どこかに歪みがあるものだ。

これでいいだろうと一度走り出した
中途半端なシステムが量産するエラーに
振り回される方が断然多い。

どちらかといえば、世の中は中途半端なシステムで動いていると考える方が自然だ。

どこまでいっても、
ニンゲンが作り出したものに
カンペキなんて存在しない。

どんなものにも
どこかにエラーがあるっていう
感覚は必要だと思う。

それは、国とか国連とか、本部とか
どこが作った仕組みであったとしても、
エラーがあって当然で、

システム通りにやってるから
大丈夫という甘えや無関心が、
メディアを賑わすニュースになっている。

思考停止に陥るな。
上手くいっているなんて思い込みだ。
改善しないということは、
現状維持ではなく劣化を早めてしまう。

システムエラーの正体は、
現状を疑いもなく受け入れて
何も考えずにやり続けた
結果なのだと、私は思うのです。

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