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コストは1億円!公衆トイレから学ぶ、街のブランディング術

東京都渋谷区には「変わったトイレ」が数多くあります。おそらく、東京オリンピックの開催に合わせ、リニューアルを進めてきたと思われますが。トイレをデザインしよう!と考え、実行するところが、とっても日本人っぽい、と思います。

今日は、公衆トイレについて、考えてみましょう!


公衆トイレと聞くと、多くの人が利便性や衛生面を最初に思い浮かべるでしょう。しかし、最近の動向を見ると、公衆トイレは単なる日常生活の一部を超え、街のブランディングにおいて重要な役割を果たし始めています。今日の記事によると、公衆トイレの高価格化が進んでおり、工事費用が1億円を超える例も出てきています。このコスト増の背後には、公衆トイレを街の顔として、また訪れる人々に快適な体験を提供するための意図があります。

街の新しい顔:公衆トイレ

渋谷区で展開されている「THE TOKYO TOILET」プロジェクトは、この新たな潮流の代表例です。世界的に著名な建築家がデザインした公衆トイレは、ただ機能する空間を超え、その地域の文化的アイデンティティーを象徴するランドマークへと変貌を遂げました。1億円を超えるコストは、ただのトイレを超えた、街のブランド価値を高める投資と言えます。

投資の正当化:コストとリターン

1億円という大規模な投資は、公衆トイレに新たな価値を見出すことで正当化されます。清潔で快適、そして誰もが利用しやすいトイレは、訪れる人々にポジティブな印象を与え、街全体のイメージアップに貢献します。また、障がい者や高齢者、性的少数者を含む全ての人がアクセスしやすい設計は、包摂的な社会への配慮を示し、より広い層からの評価を得ることができます。

ブランディングにおける公衆トイレの役割

公衆トイレのブランディング効果は、単にその機能を超えたところにあります。それは、街の訪問者に対するおもてなしの精神、先進的で革新的な街のイメージ、そして地域社会への配慮といった、街全体の価値観を体現するものです。公衆トイレは、街の文化や価値を伝えるメディアとしての役割を果たし、訪れる人々に忘れられない体験を提供することで、街のブランドを強化します。

経済的持続可能性への挑戦

もちろん、1億円を超える投資は、その経済的持続可能性についても考慮を要します。公衆トイレの高価格化は、利用者の増加や街のイメージ向上による間接的なリターンを期待してのものですが、その運用と維持には継続的なコストがかかります。このため、パートナーシップの形成やネーミングライツの導入など、新たな資金調達モデルの探求も進められています。

まとめ

1億円を超える公衆トイレの投資は、街のブランディングという新たな視点から、その価値が再評価されています。このような公衆トイレは、ただの便利で快適な施設という存在を超え、街の文化や価値を伝え、訪問者に記憶に残る体験を提供することで、街の魅力を大きく高めることができます。公衆トイレから学べる街のブランディング術を通じて、持続可能で魅力的な都市開発のあり方を考えてみませんか?

滋賀県東近江市にも、デザイントイレ、できてほしいなー!

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