マジックの本を称賛するだけの文章(Cy Endfield's Entertaining Card Magic)

注意:この文章ではただ私が私の感じるままに、マジックの良書を褒めるだけの文章です。

タイトル: 『Cy Endfield's Entertaining Card Magic 』
著者: Lewis Ganson
出版年: 1955 年
ジャンル: カード

『Cy Endfield's Entertaining Card Magic』はPaul LePaul氏が1955年に発表した書籍でCy Endfield氏のマジックをまとめた書籍となっています。

この書籍は元々、Part 1からPart 3まで存在していますが、後年では合本も発売され、3冊をまとめてCy Endfield's Entertaining Card Magicと呼ぶことが一般的になっています。この本に私が興味を持ったのはつい最近のことですが、一方では正しい判断であったと感じるとともに、他方ではもっと早くに出会いたかったと後悔しています。

つい最近まで出会っていないことの幸運は、昔の私ではこの本の価値を正しく理解できていなかったと思っているためです。この本は後年、多くのマジシャンに研究されてきました。その結果、この書籍が及ぼした影響が大きく、ある意味では他作品との類似性に目がついてしまうほどでした。
これは同時に早く出会いたかった理由でもあります。この書籍に掲載されている作品は多くが良作であり、ここから学べるものは早期に学んでおきたいという後悔もあります。

その中でも特に「The "Hofzinser" Top Change」「Aces for Connoisseurs」「Card Penetration and Change」は語るべきことの多い内容になっています。まず「The "Hofzinser" Top Change」はこの後の書籍の中でも多く目にする内容であることは間違いありません。ここに出てくるHofzinser氏はCy氏より前に活躍していたマジシャンで、クロースアップマジックの発展に大きな寄与をしています。これは彼のスライトのバリエーションなのですが、今でも目を引くハンドリングであり、今だからこそ一考の価値があると感じています。

「Aces for Connoisseurs」は後にアスカニオ氏が好んだプロットの一つでもあります。結果、スペインでは多くのバリエーションが発表されており、Slow Motion Acesのように一つのプロットとして確立されています。実際、エースアセンブリは作品が多く、好みや賛否は分かれると思いますが、私はこの手順にも固有の魅力があると思っています。また、こういった種類のマジックが残ることで、多様性が持つ楽しさにもつながるのだと感じています。ちなみに、本書にはSlow Motion Acesに近い作品も収録されており、これも作品間の違いや当時の工夫を楽しめるものとなっています。

最後に、「Card Penetration and Change」です。この作品はよくできており、エンターテイメント性と不思議さのバランスが素晴らしいと思っています。また、ハンカチというものを足していることで、それまでに無かった感触(または印象)が足されているようにも感じています。今でも十分に面白いマジックであり、その完成度を楽しめる作品では無いかと感じています。

まとめると、『Cy Endfield's Entertaining Card Magic』は、今でも十分に楽しめる作品が多く載っているだけでなく、後世に大きな影響を与えた書籍です。温故知新を求める、または今様とは一風変わったインスピレーションを受けたいと感じる際に、おすすめできる書籍となっています。

以上が『Cy Endfield's Entertaining Card Magic』について勝手に本を称賛した文章でした。この文章は決して書評ではありません。ただ褒めるだけの文章です。力不足ながらも、この本が持つ魅力の一片を伝えられれば幸いです。

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