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ポケットおじさん

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記事一覧

キツネうどんがやってきた!

母「サトシ 紹介するね キツネうどんさんよ」
キツネうどん「はじーめましてー キツネうどんでぇすっ」

キツネうどんと名乗る外国人は外国訛りの日本語でサトシに挨拶した。

サトシはこの外国人を何度かみたことがあるのだ。
そう母の働くコンビニでこの男も働いているのだ。

キツネうどん「キツネうどんじゃないですよ クェトゥーヌ・ウドムですよ ははは」
キツネうどんは屈託のない笑顔で冗談めかしてそういっ

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三年ぶりのポケットおじさん

サトシは押し入れの奥からホコリの被ったダンボール箱を、取り出した。

あの出来事から3年がたっていた。

サトシは小学校五年生になっていた。

あの出来事が起きてから夏休みの宿題が終わってないときや風邪を引いたときオジサンを召喚しようと一瞬思ったことはあったが嫌な記憶がよみがえり
オジサンに頼ることを諦めていた。

この日は熟慮したうえでの決断だ。
迷いはなかった。

というのもお腹が空いて仕方な

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おじさん!ビックリドンキーにいきたい!

カップラーメンを置いといてと母にお願いしておいたはずなのにカップラーメンがなかった。
母はコンビニでパートタイマーとして働いてるのだが
ここのところ帰りが遅く家事もあまりしなくなっていた。
いつもあれこれ考えた手料理を食べさせてくれていたのだがスーパーに売られてる惣菜やインスタントの食品が多くなっていた。

毎月3000円のお小遣いを使ってカップラーメンを食べるのだがいくら好きなカップラーメンでも

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ポケットおじさんが不良中学生にボコられた次の日

ポケットおじさんが不良中学生にボコられた次の日

サトシはビニール袋に包んだ茶色いオジサンボールをみつめ考えていた。

おじさんが長山と大島に首をしめられ顔面を蹴り上げられた次の日
サトシは長山と大島から笑いものにされたのだ。
長山「何なのあのオッサン?おまえの親戚か何か?」
サトシ「いや、あのぅ」
大島「おれ大人になって中学生にボコられるとか絶対いやだわ もし喧嘩で勝てなくても武器つかってでもやり返すわ」
サトシ「・・・・・」

サトシは黙るし

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ポケットおじさん VS 不良中学生

空き地

おい、サトシ
あのおっさん連れてこい

長山と大島がやる気満々な感じだ。
大島はバットで素振りの練習してる
「ポケモンおじさんがやられちゃう!」
頭が真っ白になるサトシ
大人にとって不良は子供に過ぎない、だが
子供にとって不良はめちゃくちゃ怖い存在なのだ!

大人が暴力団組事務所に連れて行かれ周りをヤクザに囲まれる感覚に近い

呼べといわれたら呼ぶ以外に選択肢がないのだ。

家に帰ったサ

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地元で札付きのワル 大島と長山

地元で札付きのワル 大島と長山

「おいサトシ」

サトシを呼ぶ声がする
すぐに、誰かわかった

地元で札付きの不良の長山だ。
横にいるのはこれも札付きのワルの大島だ。

二人は中学生なのに体が大きくサトシにとって恐ろしい存在なのだ

挿絵(By みてみん)

長山「おまえ3DSもってるやろ?貸してくれ」

貸してくれといっても返す気なんてないのはサトシは学習済みだ。
彼らはこうして奪ったゲーム機を中古ショップに売って遊ぶ金を稼い

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ポケットおじさん

ポケットおじさん

あらすじ

ひょんなことからくさい匂いのするボールを拾ったサトシは悪臭にいらついてボールを壁になげつける、ボールの中から出てきたのはアルコール中毒のオジサンだった!
「オジサンは昔、ガストの正社員で働いてたときJK三人食った」
この馬鹿丸出しの自慢話ばかりするオジサンだが
近所の不良にいじめられたとき召喚すると追っ払ってくれたのだ。
オジサンはサトシを自分の子供のように思い始め
サトシは決してこん

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