クレイジーキャッツの凄い底力

寂しいことに、現在メンバーの中で唯一ご存命なのは、ベースの犬塚弘さんだけとなりました。
リーダーのハナ肇さんに至っては、1993年に63歳の若さで亡くなっていますが、クレイジーキャッツは映画やテレビ全盛期に大活躍された素晴らしいグループです。
「お呼びでない」とか「ガチョーン」とかもちろんのこと、ハナさんの「あっと驚く為五郎〜」なんて、小学校の頃の定番のギャグでしたよ。
僕自身も絶大な影響を受けましたね。

為五郎のギャグが生まれた、日本テレビの番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」は、僕の中では最高のバラエティ番組でした。
「わけがわからないけど、とにかく出てきて何か言う」というのが番組のコンセプトだったそうですが、コントとからコントへと切れ目がないあの番組のスピード感とギャグのセンスは、本当に大好きでした。

ゲバゲバ90分の動画探したんですが、さすがに見つかりませんでした。
テレビ番組で取り上げられた動画のようですが、雰囲気は伝わると思います。



で、ご存知の方も多いと思いますが、クレイジーキャッツのメンバーは、ガチでミュージシャンでした。
もともと芸人でもなんでもない人たちがギャグやコントで評価され、タレントとしてその人気は不動のものでした。

メンバーはもちろんですが、タモリさんのトランペットの腕前も相当なものですね。
金管楽器はしばらく吹かないと唇が硬くなって、なかなかいい音が出ないのですが、もしかしたらこの番組のために練習を重ねたのかもですね。
クレイジーキャッツと一緒に演奏できるなんて、タモリさんにとっても夢のような経験だったでしょう。

音楽のコントはそれなりの技術じゃ成立しなくて、それができるのは、本当に実力があるミュージシャンに限られます。
この動画を観ればそれがよくわかると思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?