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断る勇気

先日、久しぶりに後輩から電話がかかってきて、相談に乗って欲しいとの事だったので話を聞いてみると、レコード会社から発注を受けたアレンジの仕事で、提出した音源のテンポを、そのままのアレンジで大幅に上げたいと打診があったそうです。

後輩はそれには納得できないし、ましてや納得がいかない音源を自分がやった仕事として公開されるのはいかがなものかと思っているとのこと。
しかも明日はアーティストと一緒に撮影もあるので、今回の仕事を降りたいと電話をするかどうか迷っていたようです。

それともう一つ決定的なのは、この話をもらった時に、なんか気乗りがしないな〜と思っていたらしいです。
これはもう結論出てますよね(笑)

すぐに電話して、今回の仕事は降りたいと伝えるということと、もう今後そのチームとは仕事しなくていいよと言いました。
話を聞く限り、作品作りに愛情を持っている人たちとは思えなかったし、テンポを上げた音源も聴かせてもらいましたが、これをよしとする感性がわかりませんでした。

断るのって勇気いるし、ましてや途中までやって降りるというのは責任問題にも発展することがありますから、そこは慎重に話をするべきですが、やりたくないと思ったら理由をはっきり伝えた上で断りましょう。

特にクリエイターは、納得がいっていない作品が世に出てしまうと、クリエイターとしての価値がそれで判断されてしまいますからね。
言い訳は一切通用しませんから。

気持ちが乗らないとかちょっとした違和感はお知らせです。
「まぁいいか〜」が後でトラブルになることもあるので、時には勇気ある撤退も必要なことを覚えておきましょう。

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