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ゲームレビュー:パラノマサイト FILE23 本所七不思議

昭和中期が舞台の都市伝説ホラーサスペンスノベルゲー

最近はvigil等のメトロイドヴァニアゲーばっかりやってたので、箸休め的な意味で発売されたばかりの本作を購入。

舞台は公害やら環境汚染バリバリの昭和中期が舞台の墨田区(限定)のお話。

江戸時代にこの地区で実際に噂されたという「本所七不思議」がモチーフのノベルゲー。
おどろおどろしい雰囲気や祟りや呪いといった怪奇現象が妙にマッチする時代であり、実際にコックリさんなんかも全国的に流行っていた為、妙に生々しい雰囲気が漂う。

アヒル口がかわいい江戸ッ子スケバンキャラとか…

基本的には一本道なノベルゲーだが、テキストはなかなか読ませる。

本作は複数主人公の視点で並行して物語を進めていくザッピング型ノベルゲーだが、基本的には一本道となり、最後は共通したエンディングになる。途中でいくつかのバッドエンドにも至るが、バッドエンドを経て新たな道が開ける的な過程は最近割とよくある作風かと。

ただ、郷土史に根付いたテキストはよく練り込まれていて、文章もクドくなくすんなりと読めてなかなかに悪くない。最近やったノベルゲーとしてはAIソムニウムファイルなんかがあるが、アレと比べると本作にはオフザケというか、コミカル要素は少なく、純粋にホラーサスペンスとしての世界観を堪能できるようになっている。

呪いが迫るシーンなんかはガチで怖い。

怖さの中にも光るかわいさがあるのはGOOD

キャラクター達が中々に魅力的だが、ボイスはない。

基本的に怖いゲームではあるが、登場人物達はよく作り込まれていて、魅力的なキャラクターが多かった。ただ、ボイスが全くない純粋な読みゲーであるため、その辺は予め割り切って向き合う必要はあるかも。

春江さんエロいよ…(;´Д`)ハァハァ

ボイスなんか必要ねぇんだよ!(怒髪天)

プレイ時間は短いが、満足感は高い。

大体12時間位でサックリとクリアできてしまうゲームだったが、なかなか読ませる作品だった為、損した感はないかなぁ。

そもそも発売直後にも関わらずからスプリングセール中で1584円と、非常に手を出しやすい価格だった為、むしろ満足感の方がありました。

実際の墨田区と色々リンクしていて聖地巡礼要素もあるゲームですし、コラボもしているらしい。関東近辺に住んでる人なら2度楽しめる作品かもしれませんね。

普通に面白かったよ。

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