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パナソニックのレトロヘッドホン買ったので新旧比較します

自分にクリスマスプレゼントでヘッドホン買いました。
と言っても別にすごいやつとかじゃなくて、パナソニックの安価なレトロ風Bluetoothヘッドホン。
「レトロなオサレヘッドホン」て聞いて多分結構な人が「ああ、あれな」ってなるやつ。
普段はソニーの完全ワイヤレスのノイキャンイヤホンでそれはもう満足してるんだけど、ADDの人はちょくちょく行方不明にしかけて結構ヒヤリともするので。
RP-HTXシリーズはむかーし買った旧モデルとこれで新旧揃ったので、発売から何年経ってるんだよっていう今更ですが、違いなどかるーく比較します。

外観など

左RP-HTX7、右RP-HTX80B。
重さはそれぞれ約150gと180g。
ぱっと見、作りもサイズもほぼ一緒。でも細かいところは結構違う。

旧型は琺瑯を連想するツヤのある質感だったのが、新型ではマットで落ち着いた感じになった。あのツヤツヤテッカテカな質感がレトロさに貢献してたと思うので、この変更はちょっと残念。

Bluetoothモデルになったことで操作系がヘッドホン本体に乗ることになったので、ハウジング部分のリムも少し角ばって太くなった。小さな違いだけど、比較するとかっちりとした印象になってる感じもする。

LR表記はスライダー部分からヘッドバンド内側へ変更。旧型ではプリントだったのが新型では刻印になって、ちょっと高級感が出た。ここ以外でも面取りの感じとかネジとか、金属部分は全体的に質感が上がってる。

ヘッドバンドは細かい穴があいてる生地だったのが、新型では穴無しになった。旧型は表も裏も同じ色の生地が使われてたけど、新型の裏(頭側)生地は同素材の黒。合皮自体の質感は、シボなしでチープな感じだった旧型からシボあり、ややマットになってちょっとだけ向上した。

比較して見るとデザインの方向性がかなり変わったんだろうなってことが分かる。
チープさ込みでレトロポップな印象だった旧型と、落ち着いた質感でかなり現代的な印象もある新型。
カラースキームも含めて、ぱっと見もしかしてほんとのヴィンテージヘッドホンぽい雰囲気があるのは旧型だと思う。新型は形自体はレトロだけどかなり先進的でシャープな雰囲気。
質感の違いで印象って変わるんだなあと思う。形は一緒なのに。

装着感、操作性など

ここはかなり進化してます。
Bluetoothが入って重さは30g増してるのに、着けたときの疲れは軽減。ヘッドバンド部分の頭側にクッションが入ったことと、イヤーパッドが倍くらい柔らかくなったおかげだと思う。特にイヤーパッドは柔らかくて耳に馴染みが良くて、手でフニフニしてたいくらい気に入った。

イヤーパッドは土台ごと交換できるカートリッジ式で交換が簡単。土台は新型も旧型も同じ形、同じ形式なので、旧型をお使いでイヤーパッドがボロボロになった人も新型のものを使える。「新型が出たから旧型の交換パーツは廃版。新しいヘッドホン買ってね」とかならないところに好感が持てる。パナソニックさんはいい奴。

操作系は右耳側ハウジングの下側についてる。
電源オンオフ、ボリューム、再生一時停止曲送りなど、必要な機能が揃ってて使いやすい。タッチ式じゃなくてフィジカルボタンなのも好き。Bluetooth+タッチ式は微妙なラグがあるせいでボタン押せてるんだか押せてないんだか分からなくて押しすぎてしまうことがあるので。

充電ポートもここ。端子はマイクロUSB。見た目と利便性的にはUSB-Cが良かったなとは思う。

ちなみにBluetoothマイクもついてるそうなので通話もできるそうです。感度など自分は試してないのでなんとも。正直今説明書見るまでマイクがどこにあるのか把握してなかった(USBポートの隣だそうです)。

音質

旧モデルから予想はしてたんだけど、やっぱり価格に見合った音とはとても言い難く。
とはいえ旧型から比べると、かなり音質も気を配って改良したんだろうなというのは分かる。見た目9割だったのが7割になったみたいな。

旧型は音が鳴るや、あまりにスカスカな音に衝撃を受けた(ので、買ったその日に衝動的にドライバを交換してしまった)けど、新型は15秒くらい「改造しなくても案外いいかも」と思える余裕はあった。
この度ドライバをもとに戻して比較してみたら、解像度は似たようなもんだけど低域の厚みは1.3倍くらいになってる。このおかげで全体的な音の厚みも上がって、反射的に窓から投げたくなるような、生きてるのが侘しくなるような音ではなくなった。
そのかわり中域の籠もりと見通しの悪さは増してしまってる気がする。

音場の広さとか音の生っぽさとかそういうの気にする人はそもそも買わないタイプのヘッドホンだと思うので割愛します。取り敢えずピアノはみんな安いアップライトみたいな音がする。

4000円くらいの有線ヘッドホンの音だけど、そこにオサレなガワとBluetoothがついてると考えるなら価格なりかなあとは思う。

総評

外観も機能も3割増くらいでブラッシュアップを目指した感じはとても良く分かるので、外観がとにかく気に入ったとか、もともとこのシリーズとか旧型が好きだった人にはかなり満足感があるヘッドホンだと思う。Bluetooth化でケーブル気にしなくて良くなったのはすごい便利だし。
ただ、どちらかと言えばやっぱり音より外観重視のモデルなので、旧型の音が気に入らなかった人が新型で低域が改善されたと聞いて過剰に期待するとやっぱりがっかりするとは思う。
外観も旧型のレトロチープさからかなり印象が変わってるし、カラーバリエーション自体もだいぶ違う。このあたりは好みの問題だと思うけど、自分的には白やアイボリーなどのカラーがなくなったことと、マットな質感でヴィンテージ感が薄まってしまったように見えるのは少しコレジャナイ感があった。

で、じゃあなんでコレジャナイと知りながら敢えて買ったの?ってことなんですが。

思った人いますよね?キャメルベージュとかバーガンディレッドとかいいから白出してくれよって。

そう、ないなら作ろう。

なので自分で組み替えて白いBluetooth搭載機作っちゃおうと思って(塗装すればいいじゃん?と思ったけど、持ち歩く以上キズがついたりして塗装ハゲするの嫌だし)。

ついでにドライバも載せ替えて音も変えちゃったり、充電ポートUSB-Cに換えちゃったり、もしかしたら有線無線両対応でさらにバランス化しちゃったり(できるの?)、とにかくいじり倒して遊びたい。

需要があるか分からないけど、うまくいったらそのうち書きます。書かなかったらうまくいかなかったんだなと察してせせら笑って。

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