できる/できないの線引き

昨年、恋人ができた。彼はとても優しくて、私がやりたくない!と言ったことを強要することは絶対にしない。
私は人に写真を撮られることがとても苦手だ。それを知っている彼は、私とどこかに行っても私の写る写真は一枚もない。「それでいいよ」と彼は私の行動を変えようとはしなかった。
最近、彼は友人が恋人と撮った写真を見せてもらったらしい。彼はその日の夜、「彼女がすごく可愛いく撮られていたよ。」と報告してくれた。今まで写真を無理して撮らないよ、と言ってくれていたけど、本当は撮りたかったんだな、と感じた。
私は自分が苦手なことをあまりやりたくはないし、そこまでして行動を変えようとも思ったことがなかった。自分ができることの限界と、相手が私に(本当は)してほしいと思ってくれているラインをうまく擦りあわせていくのはとても難しい。でもそのラインを埋めようとする努力の動機になるのが恋愛の良いところだと思った。今度は一緒に写真撮ろうね。


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