見出し画像

秋について

秋の好きじゃないところ

1.何を着ればいいのかよくわからない。
起きたときに寒すぎて着たフーディーは、
昼には暑苦しいおもりになっているし、
秋の陽気に心が躍ってTシャツを着ると、
夜に地獄を見ることになる。

2.花粉がひどい。
この前みていた電車内の天気予報では、
「秋の方が春より花粉が多い」と
博士風のおじいが言っていた。
点鼻薬を肌見離さず持ち歩く日々が続く。面倒だ。

3.日の短さを実感するのが辛い。
つい一週間前は17時でも明るかったのに、
なんなんだこの暗さは。
夏に早起きできていたのは自分の実力ではなく、
外が明るかったからだったことも思い知らされる。


秋の好きなところ

1.同じ日の間にアイスとホットの両方が楽しめる。
朝にホットコーヒーを飲んだ6時間後、
秋の日差しを浴びながらアイスラテを飲む。
なんという贅沢だろうか。

2.見る景色に鮮やかな色が加わる。
私の大学は森に囲まれている。
万緑に染まったキャンパスに少しずつ黄が混じり、
赤が混じり、それが茶になっていく時、
人工的ではない、賑やかかつ落ち着いた、
調和されたカラフルがそこに映し出されていく。
それも、少しずつ。
銀杏臭さも、ご愛嬌。

3.秋は最初と最後が織り混ざる季節だ。
「今年最後のかき氷」を堪能し、
「今年最初の肉まん」を頬張る。
Tシャツ一枚ではもう寒いとわかった時、
夏との名残惜しい別れを告げる。
初めてその息が暗闇の中で白くなった時、
冬の静かな訪れを感じる。


2023年も気づけばあと2ヶ月。
のこり短い秋を楽しみ尽くすために、
来週はやきいもフェスに行こうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?