つれづれなるままに

N:
つれづれなるままに
ひぐらし硯にむかひて
心にうつりゆく
よしなしごとを
そこはかとなく書きつくれば
あやしうこそものぐるほしけれ・・・

みなさん、ご存知、「徒然草」の
冒頭である

ただ読み上げるだけであれば
ほとんどの人は
意味などわからないと思うが

文章に力強さを感じてしまうのは
なぜだろう

ご先祖さまが
この文(ふみ)を読んだときの感動が
ワタシのDNAの中に残っているのか

それとも、日本人なら
誰もが何かを感じることができる
呪文のようなものなのか

私には分からない

作品自体は、鎌倉末期に
編纂されたものとされているが

当時は社会制度も確立されておらず
ほとんどの日本人は
明日の食べ物にありつくことさえ
ままならぬ状況で

ある意味、すべての日本人が
生きることに精一杯であった時代と言える

義務教育もないので
文字を書ける人でさえ
ひとにぎりであり

ましてや、このような
人の心に影響を与えるような
文(ふみ)を書けるような感性の持ち主は
本当に一握りであったのだろうとおもう


金曜日の夜・・・・・・。

明日が休みである俺は
行きつけの居酒屋に来ていた。
「大将!もう一杯!」

大将:「ちょ、飲み過ぎじゃない?」

「いいじゃんよぉ。」
「明日、休みなんだし。」





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