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自転車で鹿児島まで行こうと思います。【7日目】

前日から3つの天気アプリを駆使して、確認に確認を重ねた結果。

京都→大阪→兵庫は、本日、雨。



「よし、休もう!」

この決断は吉と出るのか凶と出るのか…。

なので今日の移動距離はゼロである。

社長との出会い

前日、京都ガーデンホテルの宮川社長に直接掛け合ってくれた和代さんの話をした。

チェックアウトの時間を12:00までにして貰ったご好意もあり、この旅はじまって以来のゆっくりな朝。

今日も京都に滞在。
しかもひとつのおさらの空いているスペースを自由に使っていいという相変わらずの神対応の和代さん。

「そろそろ出発するか〜!」
と思っていた11:45頃、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。

「さすがにそろそろ出てくださいって案内かな…?」
とドアを開けると、ホテルマンではなさそうな方が、いらした。

二言三言会話をしてわかったのは、まさかの京都ガーデンホテルの宮川社長。

「昨日は用事があって顔出せなかったけど…」

と、わざわざ挨拶に来てくれたのだ。

「チェックアウト12:00になっているかもしれないけど、好きなだけいてくれて良いよ。なんならもう一泊していってくれても構わない。天候もあまり良くないし。」

ただの自転車で東京から鹿児島に向かっているぼくに対して、なんて身に余る言葉なのだろうか…。

しかし、本日は上記の通りひとつのおさらにお世話になることが決まっていた。宮川社長はひとつのおさらによくランチに来るとのことだったので、「午後またゆっくり話そう」と約束し、ホテルを後にした。



ひとつのおさら

ひとつのおさらに到着すると、和代さんから話を聞いていたスタッフさん達が出迎えてくれた。

ランチも和代さんが負担してくださるとのことだったので、間髪入れずに拒否したが

「いや、だめやねん。和代さんにそう言われてしまっているねん。ゴエくん(ぼくのこと)もわかるやろ、和代さん……怖いねん笑」

ぐうの音も出ない返答を頂き、和代さんに連絡したところ。

「こんな時こそ、普段のお返しができるわ。」と。

ぼく、普段なにも役に立っていないのに…。
ただただ、感謝しかない。

それにしてもスタッフさんは関西の人だからなのか、よく喋る。笑
いや、これはもしかすると関西では普通なのかもしれないが、東京人からするとよく喋る。笑

ここ最近、自転車を漕ぐ時間>人と接する時間であるぼくにとっては、賑やかな時間はとても心地が良かった。

ひとつのおさらでいただいたランチは「究極のたまごかけごはん」。
ランチタイムは人が絶え間なく出入りし、常連さんはもちろん、外国人の方も多く訪れる。

お客さんの声を聞いてみると
「美味しかった」は当たり前で「毎日食べたい」という声も多かったのが印象的であった。


和代さんとのやり取りの一部を書き出すと


全部手作り。シンプル。もちろん調味料は、全て厳選してます。化学調味料なんてなくても、美味しくできます。あと、飲食では珍しく、石けんで食器洗います。いろいろと私のこだわりにみんな付いてきてくれて、スタッフさんたちのおかげで何とかやってます。


そのスタッフさんに対しては


主婦はすごいんよ。
あと、店長さんなしなのようちのお店。みんながみんなの力を出して、それぞれに役割持ってやってくれてます。

そして、和代さんはいま1年間アメリカにいる。
それでもお店はまわっている。

シェアドリーダーシップとか、ティール組織といえば今風で体のいい言葉になるかもしれないが、その根底には

・和代さんが好き
・理念に共感している
・地域のためになにかしたい…etc

こういった想いを共通の認識していることがひとつのおさらを支えているのではなかろうか。


ランチも落ち着いた15:00過ぎに宮川社長がいらした。

サーフィンが趣味で京都から波を狙って日本海側や太平洋側問わず波乗りしに行くらしく、サーファーらしくいい感じに焼けていた。

元々は京都の呉服屋だったとのことだが、時代の変遷に合わせて宮川社長のお父様の代に事業の方向性をホテル業へと転換。

京都ガーデンホテルは「全室を禁煙」としており、「安息できるきれいな空気」も提供している京都市内の施設として「京都カナリヤ会」が2011年に公表しているホテルの1つでもある。

宮川社長は腰を痛めているなか、そしてお忙しいところわざわざ時間を作って話に来てくださった。

後ほど宮川社長から

「腰痛で凹んでいたけど、元気、もらえました!」

とインスタ経由で連絡をくださり、なんとまあ良いひとなのだろうか…と。今朝に引き続き、思ったさすらいのトマトなのでした。

時間について

自転車を漕いでいる時間の進むスピードと、パソコンをカタカタカタカタしている時間のスピードは全く違う。

パソコンをカタカタしている時間の方が圧倒的に早い。

ご存知の方も多いであろう、ミヒャエル・エンデのモモがとても好きで定期的に読み返すのだが、気づかないうちに時間に追われている人生を送ってしまっているのだな、と思う。

時々、立ち止まって、振り返って、ときには戻ったりみてもしても良いのではないか。

自転車で進んできた道を時々振り返ってみる。
すると、進んできた道と違った"顔"を見せる。

過去を振り返ることは無駄、という話もよく聞く。
だが、過去を振り返えれる余裕はこころに持ちたいところだ。

さすらいのトマト

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