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経験や視点で感想も変わる。映画「すずめの戸締まり」を観て

「君の名は。」が、断トツ最高傑作と言われてやまない監督・新海誠さん。(わたしのネット調べ)
しかしわたしは「おおかみこどもの雨と雪」がいちばんスキ。
それはわたしが母になり、子育てに必死だった頃に観たから、という理由がおそらく大きいと思う。

「君の名は。」も、今回観た「すずめの戸締まり」も、主人公は高校生。
映画のあと、
「最高だったね~」
「2回観れるね~」
と、話しているのは若い子たちが多かったような。。(映画後のトイレ調べ)

もちろんおもしろかったんだけど、いろいろな恋愛を経て結婚し、髪を振り乱して2人の子供を育ててきたおばさん(わたし)からすると、大学生に恋する家出少女にはそこまで感情移入できない。
経験や目線によって、物語の感じ方も変わってくるなぁというのを今回ひしひしと感じました。

あとこの映画、東日本大震災がモチーフとなっているので、もしわたしが被災者だったらちょっと観れないんじゃなかろうか…と思うところもありました。
廃墟になった街で、そこに住んでいた人たちの暮らしを心に投影するシーン。
これ、実際に住んでいた街が廃墟になった人たちは、けっこうツライんじゃないかな…?
もう10年以上経ってるとはいえ、わたしだったらけっこうツライかも。
と、当事者でもないのに勝手に思いを巡らせたりもしました。

映画後の我が夫婦の会話。

「たしかに高校生が観たらおもしろいだろうね」
とわたしが言うと、
「経験を積むと感動できないことってあるからね。オレたちはどっちかっていうとスナックのママ目線だから」
とダンナ。

ご名答‼︎
わたしも寸分たがわず同意見です。

ちなみに我が家の子供たちの感想。

小5の息子の感想は、
「ふつうにおもしろかった」。
小1の娘は「1時間50分、観てられるかな?」と心配だったけど、案の定、2回飽きていました。まだちょっと早いかな。

久しぶりに映画館に行ってうれしかったのは、入場者特典として「スピンオフ小説」がもらえたこと。
主人公の女の子を親代わりとして育てた、環さん目線で書かれた物語。
こっちのほうは、読みながらきっちり感動して泣きました。
(映画本編も、ウルッとはしました!)

以上…
人生経験を積んでしまったおばさんの、映画感想文でした。
悪しからずご容赦ください。

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