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世界にひとつだけの花、3つください

最近、オッドタクシーというアニメを今更ながら見て、あまりのおもしろさにしばらく浸ったり泣いたりしていました。(ヒマなのかな?)

とにかくすべてが深い。

人間関係に、過去や、野望や、失望が、こんがらがって最後にはつながっていくのですが、生きるって単純じゃないよねと。
見えている部分だけがすべてではないのだと、改めて思い知るというか。

ひとまずオッドタクシー自体の感想文は置いといて、この物語の中に、ホモサピエンスという売れない芸人コンビが出てきます。

このコンビの声をダイアンがやっているわけですよ。配役が見事すぎるでしょ。
すべてを賭けて挑んだM-1(物語の中ではN-1)敗者復活戦でネタを飛ばし、頭が真っ白になった柴垣(ユースケ)が、ステージ上で苦し紛れに思いをぶちまけるところが切ない。

「もう後悔ばっかりや!」
「おまえと組んだのも後悔や!」
「芸人になったんも後悔や!」
「夢なんか追いかけるんじゃなかったわ!」

脇役のシーンで泣ける泣ける。
お笑い好きが高じて、余計なところに感情持っていかれてました。

わたし、「芸人の中でダイアンが1番スキかも」と思うくらいダイアンがスキなのですが、この「1番スキかも」と思う芸人さん、ほかにもいるんですよね。

だからいつも、
「だれのファンですか?」「だれが1番スキ?」
と聞かれると困ってしまい、
「お笑い全体をあいしてます」
と答えて、やんわりおさめたりしています。

ランキングなんて、その日の体調や気分にもよるしなぁ。
むかし、
「これGLAYの曲の中で1番スキ」
と言ったら、
「それ、前も言ってたで。1番、多くない?」「どれが1番スキなん?」
と言われたこともありました。

そんな「好きなものランキング」を苦手とするわたしが、むかしむかし、ある居酒屋に行ったときのこと。その店に「世界にひとつだけの花」というメニューがありました。
(変わったメニュー名をつけてるだけで、中身はただのからあげ)

そのとき、地元の友人が連れてきた初対面の後輩が(ややこしい)、

「世界にひとつだけの花、3つください…って言ったら、どうなるんですかね?」

と言い、「ほんまやな!」と笑っていたのですが、笑いながらその視点にけっこう感動していました。

それ、良いなぁと思って。

よしもと110周年記念「伝説の一日」も2日間ありましたし。
それで良いよなぁと思ってます。

だいたい今のわたしなんか、まさに「世界にひとつだけの花、3つ」状態。
ダンナも、息子も、娘も、みんな1番。
順位なんか決められません。

たぶんうまいことまとまったと思うので、これでおしまいにします。

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