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古文書検定や江戸検にチャレンジし、改めて勉強は楽しいなと

コロナ下生活が始まった一年前の春、少し時間ができたので何かにチャレンジしようと考えをめぐらしていました。そして、以前から江戸時代の手紙や文書に書かれていることを読めるようになりたいと思っていたので、くずし字の勉強をはじめました。坂本龍馬や西郷隆盛の直筆の手紙を読めたらかっこよくないですか?

古文書解読検定

まず古文書パズルの新書を購入。もちろん本一冊だけですぐにくずし字が読めるようになるわけではありません。くずし字アプリやYouTubeを利用してまずはくずし字に親しんでいくことにしました。

また目標があった方がいいと思い、7月実施の古文書解読検定三級にチャレンジすることにしました。

印刷技術が発達していない江戸時代以前、知識を広めるためには書籍を書き写すしかありません。情報の大量伝達・記録のために、楷書で書くよりは草書の方が倍の量を書き写せたそうです。また昔の日本の識字率が高かったことは有名ですが、寺子屋で書くことを学んだ人々は多種多様な記録を残してくれています。

東日本大震災を契機に過去の災害のことを調べることが増えたそうですが、まだまだ解読されない古文書が眠っているはず。古文書を解読できる人が多ければ、それだけ過去から学べる。そういった人を増やすための一助に古文書解読検定があるのだと思います。

試験は郵送方式、時間をかけて調べながら解読できした。簡単かと思いきや、素人勉強だと難しい。結局20点満点中7点でしたが、なんとか三級に合格しました。

江戸文化歴史検定

くずし字の勉強をしていてさらに学習欲が増していた時、東京MXTVの番組「お江戸に恋して」に出合いました。そこでは江戸文化歴史検定のために出演者が勉強しているというのです。しかもその検定は2020年で終わってしまうとのこと。よし、三級と二級の両方を受けようと申し込みました。

指定のテキストを二冊買い勉強を始めました。愛読書マンガ「風雲児たち」のおかげで知識はそれなりにありましたし、サイトに載っているお試しテストも簡単に感じました。

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それでもチャンスは一回なので万全を期して、神保町の書泉グランデで入手した過去問を解いたり、深川江戸資料館へ行き実地(?)で江戸の生活を体験したりしました。

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いざ本番。併願だったので午前と午後の両方に試験がありました。昼食に何を食べるか迷っていたら「活大江戸」という回転寿司店を発見。これで試験はもらったと思いましたね。無事両方合格しました。

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それにしても江戸検が終わってしまうのはもったいない。

江戸時代は、日本文化が大きく花開き、生活様式や社会秩序も成熟期を迎えた時代です。この時代の人々の暮らしの中から、四季折々の年中行事や祭りが生まれ、洗練された美意識や生活文化が形成されました。また、寺子屋が発達し、その識字率は世界でも最高の水準に達しました。環境にやさしい循環型社会の知恵や、多くの災害を乗り越えた都市再生の活力などにも、学ぶべきものが多くあります。現代の日本は、技術の進歩や経済の発展により、豊かな時代を謳歌していますが、反面、「心の時代」への回帰も提唱されています。日本の近未来には、食料・エネルギー・環境などの問題が山積しています。本来、日本は「モノを大切に」「人の力で」「環境にやさしく」というライフスタイルを形成してきました。その身近なルーツが、江戸の社会にあるのです。(公式サイトの江戸歴史文化検定とはより)

何かが行き過ぎて困難な時代を迎えている今、改めて過去に学ぶことが多いはず。いつも夢想します。舗装している道路が減れば温暖化もなくなるのに、夜はもう少し暗くてもいいのに、旬のものを美味しく食べたらそれでいいのに、と。

幾つになっても勉強は楽しいし、やっぱり歴史が好き。今年も横浜市歴史博物館のオンライン古文書講座を受講しました。年を重ねても楽しく勉強は続けたいですね。

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