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宇宙意識DATAサイト作りました!

2016年に偶然見つけた宇宙人などの情報サイトExopaedia。 一人で細々と翻訳していたのですが、この度管理者の方から承諾をいただきましたので、宇宙意識DATAというタイトルでブログにまとめました。興味のある方はどうぞご覧になってみてください。 https://cosmicconsciousness.hatenablog.jp/entry/2021/06/05/200906

    • ペルセウス座アルゴル探索物語② ★潜入調査★

      潜入調査 2016/11/18 「知らない奴に教えられるか」 受付カウンターで名簿の確認から始まった。 最近、面白い研究会ができたと聞き、どんなところか知りたくて来てみただけなのに、キツい感じの対応だった。 何をやっているのか知らない人が多い。知っていても、うまく説明できないらしい。 「名前は?」 姓名を告げると、書き込まれた。 えっ、私、メンバーになってしまったの? さっきの勢いの割には、簡単過ぎて、ちょっとビビる。 「そもそも、この次元のものではない」 カウン

      • 蠍座アキュメン探索物語 ★ちゃぶ台返し★

        ちゃぶ台返し 2016/11/17 「こんなこと、やってられるか!!ワァーー!!」 さっきまで一緒に働いていた作業員が、みるみる大きな火の塊に吸い込まれていくのを、新人作業員は怯えた目で見ていた。 「はい、ちゃぶ台返し発生。補充員1名お願いします。人手足んないだから、今度はちゃんとした奴送れや、クソ」 悪態をつきながら本部と連絡を取っていた現場監督に、新人作業員はおそるおそる質問した。 「あの〜、監督。ここにはちゃぶ台とかないですけど、ちゃぶ台返しって何ですか?

        • ペルセウス座アルゴル探索物語① ★惑わされる★

          惑わされる 2016/11/16 水の中にいるような もぁ〜んとした空間 すべてのものが ゆっくり ゆっくり動いている 夢の中なのか 催眠をかけられたのか 動けない 手足が痺れている 体が熱い 左側を撫でられている 恍惚感 右からまばゆい光が差し 左の先にうにゃうにゃとした 形を定めようとしないもの うごめく小さな光の粒集合体 どんどん生まれ湧いてくる そして言葉が生まれた 「自分に自信を与える必要はない」 「これ以上のことはないからだ。理解せよ」 *

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        • ペルセウス座アルゴル探索物語② ★潜入調査★

        • 蠍座アキュメン探索物語 ★ちゃぶ台返し★

        • ペルセウス座アルゴル探索物語① ★惑わされる★

          ペルセウス座カルプス探索物語 ★支える★

          「支える」 2016/11/14 左からやってきたぐにゃぐにゃ動くもの 次第に輪っかのようになっていく 口を開けて待っていて 開いたり 閉じたり 閉じたり 開いたり 年輪が切り出されていく すっかり閉じた輪っかは みるみる固くなり 昔からそこにあったような風格だ 固くしっかりと塗り込められ 何があっても揺るぎそうにない 封印されたものが その真ん中に座した *ペルセウス座にある、カルプスという星は、英雄ペルセウスの持つ剣の部分にあたります。 詩人ウィリアム・

          ペルセウス座カルプス探索物語 ★支える★

          シリウスB探索物語② ★ようやく統合★

          ようやく統合 2016/11/13 「晴れ着を作って頂きました」 部屋が一瞬光り、キラキラ光る緑色のうごめく存在が現れた。晴れ着で来てくれたの?そのせいか、今日はそんなに怖くない。でも、生命力の強さは相変わらず。 「いたたまれない。裏返しの状態では」 影にしてたのかな。ごめんなさい。 「ようやく利用されて。光が空に」 それは良かった。 「おだいくすみたいなのも一緒にとけました」 何かとけたんだね。 「当然困った時には」 助けを求めていい? その存在はどんど

          シリウスB探索物語② ★ようやく統合★

          エリダヌス座アケルナル探索物語 ★船旅★

          船旅 2016/11/12 ゆらゆら揺れる船の中、行き先の決まっていない学生たちが話していた。 「アケル学校は、あの発祥の地であることに間違いないらしいよ。」 「え、あの発祥の地?だからリボンのような校章なんだ」 「そう。それで入学できない人は、根こそぎ遮断する形になるんだって。残らず。」 「それは厳しいね。あー、あなたは入学しやすいって言ってたね。今日の親戚の人の関係で」 「それでも、あの細長くて狭き門をどうくぐり抜けるかだよね」

          エリダヌス座アケルナル探索物語 ★船旅★

          シリウスB探索物語① ★怖れ★

          怖れ 2016/11/11 流れでて うごめいて 繋がって 一体となる 濃い密度のもの 今までに出会ったことがあっただろうか 様式が違う フォーマットが違う ただそれだけなのか 未知なるものにはじめて触れた そして怖れを抱いた *シリウスAとは、随分と雰囲気が違っていました。

          シリウスB探索物語① ★怖れ★

          シリウスA探索物語③ ★帰宅★

          帰宅 2016/11/10 「一歩中に入りなさい」 なぜだかわからないけど、それはルール違反だ。 「ひようじすむ」 何を言っている?もっと言葉を硬くして欲しい。 「何か勘違いして、あっち行ったりこっち行ったり大変だったよ」 いつの間にか、中にいる。 道に迷っていたのを導いてくれたようだ。 白い枠のドーム型の窓からは、たくさんの明かり。ああ、そうか。数えきれない星が瞬いているんだ。 懐かしい。 ここには、何度も 何度も 来たことがある。 「おかえり」

          シリウスA探索物語③ ★帰宅★

          シリウスA探索物語② ★魔術師のカード★

          魔術師のカード 2016/11/9 A2は、今日も掘り続けていた。 掘って、掘って、とにかく掘っての毎日。そのせいで、右手はいつもビリビリしている。 掘っているのはクリスタル。線と線が重なり合っている所を慎重に掘らなくてはいけない。 採掘道具もクリスタル製だから、すぐにダメになってしまう。ノミと槌だけでトンネルを掘ったお坊さんがいたらしいけど、そんな30年どころじゃないよ、こっちは、すでに何万年か経ってるよ。A2は、大きくため息をついた。 もう限界だと思ったことが

          シリウスA探索物語② ★魔術師のカード★

          シリウスA探索物語① ★復活プログラム★

          復活プログラム 2016/11/8 緑色の光が斜めに差し込んだとき あるものを渡された。 クリスタルの結晶だ。 ごちゃごちゃとした複雑なこの結晶の中に どんな情報が入っているのだろう。 「自己分析と流れ出るたくさんの言葉と 壮大な配慮が込められている」 「この呪文を唱えると」 呪文?何を唱えればいい? 「そんなのすぐにわかるだろう。プログラムは決まっている。楽しんでやることだね。」 シリウスA人は、謎の言葉を残し去っていった。

          シリウスA探索物語① ★復活プログラム★

          トリマンの歌

          ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 上昇への道 2016/11/3 紫と緑の光とともに かの人はやってきた やさしく あたたかい人 前にも会ったことのある人 ずっとそばにいてくれたのかもしれない 差し出されたものの意味がわかるには まだまだ修行が必要なのか まるでそれは地図のような 何かの暗号が秘められているような 「壁を超えろ」 それにはどうすればいいのだろう 「何をすればいいかわかっているはず」 まだよくわからない 上昇 上昇 上昇 急き立て

          トリマンの歌

          南十字星ガクルックス探索物語 ★預金残高★

          預金残高 2016/11/2 最近、面白い商売が増えている。 声の振動で人を治療するK式振動療法とか、歯にオシャレするトゥースアートとか。10年前に比べると、考えられないものが、次々と発明されている。 そんな中、新たにオープンした銀行がある。その名も「天の預金」銀行。 徳を積むと、それが天に預金されていくといわれているが、この銀行に行けば、今まで自分がどのくらい徳を積んできたかがわかるらしい。 そもそも徳って何なのかよくわからないし、わかったところでどうなのだろう、と

          南十字星ガクルックス探索物語 ★預金残高★

          南十字星Imai探索物語 ★戦利品★

          2016/11/1 戦利品 机についたまま事務員Imaiは、にやにやしていた。 「戦利品があったな、今日のデータには」 濃紺の壁を背景にしたカフェ風の事務所。誰もが静かに仕事をしているが、顔を見ると、みんなImaiのように、込み上げるものを押し殺している。 「傘がない、お金がない、何もない」、「迷惑するでしょう」、「あんたら、完全に上な」、「引き続き全室にキャッツインが入ります」等々。なんだかよくわからないから、余計に可笑しい。 ここは、人々の考えが集約される場所。

          南十字星Imai探索物語 ★戦利品★

          南十字星ベクルックス探索物語 ★手中におさめる★

          手中におさめる 2016/10/30 青い光に導かれやって来た。 ふと目を逸らした先に見えるガラス越しの新緑が美しい。 向かいに座った人が、何やら形容しがたいものを指し示す。 ギリシャの神殿のような柱が、途中でグニュっと曲がり、下部は点々に囲まれた丸い空間になっている。その空間は、過去のようであり、今から作られるもののようでもあり。 何かの機械のよう。何のためのものなの? 消化しやすいように噛み砕いてくれて説明してくれるが、何なのか、まるでよくわからない。その熱心

          南十字星ベクルックス探索物語 ★手中におさめる★

          月探索物語

          2016/10/26 「もうすぐだね」 月子がうつむいて、これからのことを考えていた時に、スーザンから声をかけられた。 「あなたがいなくなると、寂しいわ」 あと1ヶ月もしないうちに地球へ戻ることになっている。 「ここで記憶したこと、忘れないでね。もちろん一旦忘れるんだけど」 忘れるなんてことがあるのか? 月子は自分の中にちゃんと積み重なっているものを感じた。 やっと覚えたのに。 旅立つ直前になってやっと覚えたのに。 「忘れたら、またここに来ればいいから」 と、スーザンの明

          月探索物語