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高齢者一人暮らし病気療養中の叔母が朝日新聞の購読契約をしていた話<その1> 〜朝日新聞ASAとの6か月契約が発覚〜 

高齢者一人暮らし病気療養中の叔母の家に週末だけ通い、買い物や家事をしている。平日は訪問看護師さんと介護ヘルパーさんが毎日顔を出し、なんとか一人暮らしの生活が成り立っている叔母だ。部屋の中でも自在に歩くことはままならない。2022年6月17日(金)に事件は起こった。
下駄箱を掃除していたら、6月7日契約日の朝日新聞のサービスアンカーSASとの間で交わした朝日新聞の購読契約書が出てきたのだ。
クーリングオフの8日間を過ぎている。先週も下駄箱を見たのに、なぜ気づかなかったのだろうと激しく悔やまれた。
契約書には叔母のたどたどしい自筆でのサインと、シャチハタ印が押してある。
ただし住所と電話番号はクリアな文字なので他の人の文字だ。

「これどうしたの?」と尋ねたら、インターホンのピンポンが鳴ったのでベッドから出て、手すりを伝って玄関まで行き、玄関ドア脇にある窓から顔を出すと、男の人が
「とってくれとってくれといっぱいしゃべるから、わけがわからなくてとっちゃった。お米をくれるっていうからさ」とのこと。
見ると、下駄箱の横にコシヒカリ5kgが置いてある。お米をもらっても、叔母は高齢者用のお弁当の宅配を取っているので、お米を研いで炊飯をすることはない
長期入院後、6月はじめに退院したばかりで、誰が見ても衰弱しているし朦朧としている。この様子を見て、よく勧誘してきたものだと驚いた。
新聞といったって、叔母は目が悪く、1日をほとんどベッドで寝て暮らすので新聞を読むことはできない。第一、郵便受けに新聞を取りに出ることが不可能。郵便受けに新聞がたまるのも物騒だ。

慌てて朝日新聞サービスアンカーASAに電話をすると
「クーリングオフが過ぎたら解約はできない、法律で決められているのだから、半年は必ず取ってもらう」とのこと。
直接行って相談してみようと販売所を訪ねると、店長と名乗る若い男性が、
「出るところに出るというなら出てみれば、うちはそれで解約にいたったケースは一度もない。当人が契約期間中に入院した場合は、新聞を休むことはできるが、6か月は6か月なので契約満了期間が伸びるだけ。おばさんが入院したり施設に入った場合は病院や施設に配達する。万一亡くなった場合も新聞は配達するし、もしくはそちらの家(私)でとってもらう」とのこと。
あっけにとられたのと、正直ビビって押し黙ったままになってしまったら
「こういう場合解約できるのは、事前に本人が認知症であると病院に診断してもらって、それを公的機関に届けているときのみ。それならうちも解約を検討する。あるいは後から認知症であると証明をしてから契約の申し立てをすることもできるが、これにはかなり金額がかかります」と畳みかけてきた。叔母は重篤な肝臓疾患で治療中で、認知症については診察も診断も受けていない。こう言われてはグウの音も出ない。完敗だ。
怖い、怖すぎる。
果たしてこの契約は一体どうなるのであろうか。
つづく


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