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ダージリンティーと仏教

紅茶のダージリンは、密教法具に近い響きを持つ言葉だと言われても「?」だと思いますが、語源からは実はそういうおかしなコジツケも可能です。

というのは、ダージリン(Dārjiling)というお茶の名前は産地の地名なのですが、この地名は「金剛の地」という由来を持っているそうです。

「ダージリンの元の名称はチベット語の「ドルジェ・リン」(チベット文字:རྡོ་རྗེ་གླིང; ワイリー方式:rdo rje gling,「金剛の地」の意)である。」

wikipedia

ドルジェ(チベット言語)はサンスクリット(古代インド言語)だとヴァジュラになりますが、この言葉はこういった意味があります。

雷神インドラの武器→「固い」の意味→法具をさす言葉

ヴァジュラ(ドルジェ)の漢訳は金剛ですが、金剛石というとダイヤモンドをさします。これは「金剛=固い」の意味でこうなったと思われます。

日本語だと金剛杵という言葉がよく使われていると思います。例えばこの絵。

「金剛杵を持った後醍醐天皇」 両手に法具もってます

ダージリンが「金剛の地」という語源を持つというところで、雷神インドラや金剛という名前の付いた仏像に思いを寄せながらダージリン(紅茶)を飲んでみるのも趣があるかもしれません。

※記事上部の画像はCanvaのAIに適当に作ってもらったものです。微妙にインドの大地っぽい気がしたのでそのまま使ってみました。

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