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2023年1月15日 マニラにて。スタートラインに立つ。

3日間のマニラ滞在を終えて、これから一人ジャカルタに向かう。
今回は2人のコザのラッパー、Rude-αと¥uk-Bを伴ってのマニラ訪問だった。
経緯は1月2日の記事に書いた。コザとマニラのラッパーにジャカルタのシンガーを加えたコラボレーションを実現させるというミッション。ジャカルタは現状新型コロナウィルスのワクチンを3回摂取していないと入国できないということで、2人はマニラまでとなった。

"Saguijo"、インディーバンド向けのライブベニュー。爆音だった。

今回のコラボレーションにあたっては、MC Galangに相談した。彼女は"The Rest Is Noise”というウェブメディアを運営しながら、Japanese BreakfastやPhum Viphritがヘッドライナーを務める規模のフェスもやっている。1年前ぐらいから話をしつつ、11月に台南のLUCfestで会った時に具体的に進めるという話をした。彼女がレコメンドしてくれた2組に会って話をすることができた。

テキストはMCが送ってくれたメールの日本語訳。
Waiian (with producer Ruiijikun)
フィリピンで最も有名なインディーズラッパーの一人で、ヒップホップのインディーズレーベルを所有し、フィリピンで最も刺激的で先進的なラッパーやプロデューサーを擁している。彼のスタイルは、よりジャズにインスパイアされたオールドスクールなもの。

Alisson Shore
ラッパー、シンガー、プロデューサー、ディレクターとしてマルチに活躍する注目のアーティスト。あらゆるラップミュージックに対応するため、強く推薦する。また、コラボレーションも積極的に行っている。

YouTubeのチャンネル登録者数は2人合わせて40万人以上。インディーズとはいえ、実力も知名度もあるアーティストだ。

(L→R) Rude-α / ¥uk-B / Alison Shore

週末の夜、マカティのスペイン料理屋に全員集合して話をした。アウトラインについては事前にMCから話はしてもらっているので、改めて自分たちがここに来た理由を伝えた。コロナ禍を経たことで、国境を越えてのコライトも増えてきているが、今回は単なるファイルの交換で作品を作るのではなく、直接言葉を交わして、同じ場を共有して、アーティスト間の熱量を高めたいという意図もあった。ミュージシャン同士のコミュニケーションは話が早い。沖縄からの二人も持ち前のコミュニケーション能力の高さでブロークンな英語とはいえ、とても良い感じの話ができたと思う。
なんとか作品の発表に漕ぎつけて、夏には沖縄でお披露目ができればと考えている。MCとは、その後の展開についても話している。

何かしらが始まるスタートラインに立てた。ここからが長い道のりだ。
週末、マニラの夜は、他のどの街とも同じように音楽と酒と会話で満たされていった。


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