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学歴厨にならないために

受験生としての1年を終えて、晴れて大学進学が決まった。偏差値だけでいうと日本で3番目くらいに入るのが難しい私立大学である(ヘッダー見れば一目瞭然)。

受験生の初めの頃に某旧帝大を志望し、全く届かず秋には早々に夢破れた。残りの少ない期間で私立文系に転向し、運良く合格を掴み取れたのがこの大学だった。早慶は最初から受けなかった。共通テスト対策ばかりやってきたから、少ない期間では大学独自の問題に対応しきれなかったというのもあるし、私大で行くならここだと明確に目標を定めていたからというのもある。

これが私を苦しめた。受験BBS(https://jukenbbs.com)を暇つぶしに読んでいた私はそこで初めて、ネット上の学歴厨というものに出会った。偏差値による大学のランク付け、一般入試至上主義。「早慶上智」という概念がおかしいとか、指定校推薦で合格した人を揶揄する意見とか色々流れている。バカ素直な私はそれを真に受け、プライドが北岳くらい高い私は自分の意見と一致した見解を求めてネットの海を彷徨った。YouTubeのおすすめにも気がつけば学歴について語るチャンネルばかりが出てくるようになった。大学が人の価値を左右するかのような錯覚に陥った。

くだらない。なぜ私が自分で決めた進路を他人からとやかく言われなければならない(直接言われたことはないけど)。偏差値とか要は入学者の入るまでの成績であるわけで、それがどうして大学の価値、人の価値を決めるのだろう。それぞれの大学の良さは学生の学力だけに依存するわけじゃない。それぞれにとって進学する(志望する)大学に推しポイントがあればそれで十分だし、ましてや人を見る基準なんてもっと多様でいい。成績は確かに数字ではっきり現れるし、人と比べる材料になりやすい。私自身、優越感に浸ってしまうことも何度もあったしこれからもそうなんだろう。人と比べたがり、自分とその他に優劣をつけたがるのはもうどうしようもない。人間だもの。笑

自分の比べたがりな部分に気がついた時、その感情のままにネット上の学歴厨の意見に反論したり、流されて気分が沈んだりする必要はないと思う。リアルの世界でも学歴の話は結構あるけど、序列を決めるような会話をするより自分の選んだ道に誇りを持ってるって言えたほうが確実に幸せ。まぁ実際にはそんなに言わないし言えないけど、そういう話が出てきた時心の中で「この道を選んだのは自分だから大丈夫」って思えたら。同様に、他の人に対しても「それがあなたの選んだ道なんだね」ってそのまま肯定できたらいいな。

タイトルに戻って、学歴厨にならないために必要なことを考えてみると、
自分の選ぶ道に意義を見出すこと
学歴厨の書き込みは最初から見ないこと
これに限ると思う。
①は、例えば大学を選ぶとしたらなんでそこを選んだのか、はっきりとした理由が自分の中にあることが大事だと思う。こんな教育をしてるとか、立地がいいとか、会いたい先生がいるからとかなんでもいい。偏差値は移りゆくものだし自分じゃどうにもできないから、確固とした自分の中での基準があるといい。特に受験前の人は「この大学ならどの学部でもいい」って思って志望先を選ぶんじゃなくて、どこの大学のどの学部でどんなことをしたいのかって絶対考えてみてほしい。
②は、学歴厨の書き込みを見続けるとなぜか自分も同調して学歴厨になりかねないのでもう見ない。と私は決めた。そこに使う時間、私ならもっと幸せなことに使いたい。

最後に。学歴厨予備軍から脱却してある意味悟りを開けたのは知恵袋のおかげでした。ネットによって毒された私を救ったのもまたネットだったというね。知恵袋でも真剣に質問すれば真剣な回答が返ってくるんだなーってことがわかったよ。

学歴厨なりかけの人に届け!!!


おわり



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