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確定申告(e-Tax)やってみた備忘録

令和5年分の所得税確定申告をe-Tax(電子申請)でやってみた。国税庁で電子申請が導入されてから、毎年、e-Taxで確定申告をしている。添付書類の提出が不要で、マイデスクで完結するので便利なはずなのが、毎回、苦労の連続である。

初年度から比べれば、徐々に進化(使いやすく)なっているのだが、それでもまだまだだ。私の友人も勤めているデジタル庁ができても、電子申請やらマイナンバーカードの普及やらが広がり、更に混迷を深めている感じがする。

前置きはここまで。令和5年分の所得税確定申告をやってみた備忘録を記載しておく。
記載は、4回に分けて毒を吐く。
どなたかの参考になればありがたい(スキをよろしく)


1 Appleが嫌いなのかしらん(Mac OSは拒否られる)

2月某日。e-Taxで確定申告をしようかと思ったら、Mac OSの場合は、Safariじゃないとダメ(マイナポータルアプリは、Chromeでも可)とエラーがでやがった。

で、Safariに切り替えて申告しようかと思ったら、うまくいかない。毎年やっているのに事前準備ができていないと。パソコン歴40年の知識を総動員したが、まさかと思ってバージョンを確認したら、国税庁のWebサイトに次の表記がある。

OSがmac OS 12(Monterey)・mac OS 13(Ventura)・mac OS 14(Sonoma)の場合におけるブラウザの推奨環境は、Safari 17.1のみが対象となります。

国税庁Webサイトから

あー、私はアプデを常にしているので、VenturaのSafari 17.2.1なんですよ。詰んだ。

最新バージョンは不可って、哀しみしかない

そもそもマイナポータル連携、複雑過ぎで、現状、どこまで手続きが進んでいるのまったくかわからん。

2 スマホから再挑戦してみる

心を入れ替える。iMacから申告できなそうなので、スマホ(iPhone13Pro)からの確定申告に挑戦。国の役人は、日本中でどんだけの人がMacを使っているのか把握したほうが良いよ。

で、スマホ。やっぱりマイナ連携あたりで不具合あり。何度やっても次の画面とかで行き詰まる。マイナポータルのエラー。正直、書かれている文章の意味がわからないし、どうしたら良いのかわからない。結果、最初からやり直し。

だからどうすれば良いの?

さらに、STEP2で「確認してください」と言われても、この先、何をしていいのかわからない。この画面が出る理由もわからない。「戻る」「次へ」の押下ボタンがないので、行き詰まる。

テキスト?なぜに?

かなり酷いぞ。
マイナポータルについても未だに「実証ベータ版」と表示があり、開発途中の見切り発車じゃないかと。

更に、それぞれのアプリなり連携の仕組みを作っているのが、同じ業者じゃない(下請け?)っぽくて、画面(Interface)がバラバラ。

今、e-Taxでの申告をするなら、未年末調整の還付申告くらいの方が良いかも(先日、義理の姪っ子の還付申告は、iPhoneからマイナ連携ゼロでうまくいった)。

マイナンバーカード連携を行うとかなりの部分でダメっぽい。

3 心を入れ替えて、スマホで再挑戦してけれど

2月某日、あー、今日もe-Taxで貴重なお休みの数時間を無駄にした(申告できていないので、生産性ゼロ)。昨年までのマイナポータルを必要以上に噛ませないローテクの方が使いやすい。

そもそも、「e-tax」「確定申告作成コーナー」「マイナポータル」「e私書箱」がそれぞれ別の仕組み(概念)で、それぞれが理解できないと申告できない。e私書箱って、なんやねん。これ考えた人、馬鹿じゃないの。

さらにさらに心を入れ替えて、スマホでマイナ連携をせずに入力をしているが、収入を入れた後、「次に」を押すと、この画面が出ちゃうのだけれど、ここで詰む。控除画面にどうやっても進まないのよ。どういうこと?

馬鹿じゃないの?

4 申告書の送信が完了、ハードル高すぎる

昨日、申告書の送信が完了した。気をつけることなどを箇条書きでメモをしておく。

正常に送信が完了しました
  • iMac(mac OS)のGoogle Chromeは対応していない。

  • iMac(mac OS)のSafariの最新バージョンは対応していないので、ここでMac OSの場合は、詰む。当然、Firefoxもダメ。

  • iPhone(iOS)は、表示関係でエラーが起こるっぽい。原因不明のリンクが表示されないテキストに陥ること多々あり。キャッシュクリアすれば良いかもしれないが、他のアプリへの影響が心配。なので諦めた。マイナ連携を最初からやらない単純な還付申告ならできるかも(義姪の未年調の還付申告はできた)

  • 最後の手段として、WindowsPCのEdgeからエントリー。WindowsはGoogle Chromeも対応しているようだが、OSとの親和性からEdgeが安心かも。

  • マイナ連携も事前準備が時間がかかるし、連携先の会社ごとにやり方が異なるので、どこまで何ができているのか把握が難しい。

  • 医療費控除の連携をしたが、どこまで取り込んでいるのか不明。手持ちの診療領収書より3割位少ない額が連携されたが、面倒なのでそれで良しとした。保険者が異なる扶養分は当然連携しないので追加入力が必要。また、交通費とか自費分も追加入力が必要。細かいのは、控除額も少ないので連携分だけで十分と感じた。

  • ふるさと納税の寄付金控除は、ワンストップ申請よりマイナ連携の方が簡単で良い。マイナ連携を考えると、ふるさと納税支援サイトは、例えば楽天とかに統一したほうが簡単に済む。私は、楽天ポイントもあるので、全部、楽天経由でふるさと納税をしている。

  • 還付金がある場合は、マイナ連携の公金受取口座を指定すれば、入力も不要。

  • 総じてダメダメであるが、わかりやすいところだけ連携し、その他は手入力をするほうが、令和5年分については確実性が高いと思われ。

  • 国税庁もデジタル庁も頑張っている感はあるが、完成度が低い。インターフェイスの仕様が整っていないので、パソコンに疎いと今どこにいるのかわからなくなる(Web上なのかアプリなのか、e-Taxなのかマイナポータルなのか、それとも連携先のWeb上なのか・・・)。

総括すると、もうダメダメであるが、見切り発車であろうが始めないと日本のデジタル化は進展しないのは事実。世界一進んでいる北欧のデジタル化も試行錯誤を30年以上やってきて今がある。
使ってみて意見を集約して直して、更にチャレンジすることが必要なんだよな。

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