見出し画像

4月に観た映画:『陰陽師0』『ゲキ×シネ 天號星』。

2024年4月、映画館で観た作品の振り返りです。

『陰陽師ゼロ』@TOHOシネマズ六本木ヒルズ

@TOHOシネマズ六本木ヒルズ  シアター6

急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう」は、ない:★☆☆☆☆
映像美と俳優・山﨑賢人の魅力が満載:★★★★★

映画館で予告編を見てから、とても楽しみにしていた映画です。公開初日、仕事帰りに六本木で鑑賞しました。

照明の使い方が好み(人によっては暗すぎると感じるかも)で、派手なストーリー展開はないものの、えいぞうを楽しめる作品でした。『キングダム』シリーズ、『ゴールデン・カムイ』と続き、山﨑賢人の魅力も満載です。

ただ、原作と脚本のどちらが原因かはわかりませんが、ストーリーに直接影響しない感情の動きや物事の意味を全部セリフで説明してしまうのは、あまり好みではありませんでした。十二分すぎるほどの確かな俳優陣と映像美があるので、個人的な好みとしては、もっとたっぷり「余白」がある表現の方が好きです。

あとは、陰陽師が呪文の最後に唱える「急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう」が、ない!!!

「おかしいな、聞き逃したかな、最後の決めの1回で言うのかな…」ともやもやした気持ちのまま映画が終わってしまいました。鑑賞後に映画の公式サイトを確認したところ、「用いていません」とはっきり宣言がありました。

本作での呪文は、先行する陰陽師作品と区別するため、神道の祝詞、密教の真言は使わず、陰陽道と道教、民間に伝わる和語の呪文等をアレンジしました。オーソドックスな九字切り及び「急急如律令」は用いていません。

映画『陰陽師0』公式サイトより

陰陽師の新しい表現にこだわったのかもしれませんが、前情報なしで観ただけなのに変なところにひっかかってしまい、勿体なかったです。古いベタなルールを使わないのであれば、もっと作品の中で工夫してもらいたかったかな、というのが正直な印象でした。

『ゲキ×シネ 天號星てんごうせい』@T・ジョイPRINCE品川

@T・ジョイPRINCE品川 シアター7

2023年秋に上演された、劇団☆新感線の舞台公演の映画館上映です。新宿のTHEATER MILANO-Zaで舞台公演を観ましたが、ゲキ×シネでは俳優の繊細な表情や細かいボケまでしっかり見られるので、舞台とは別のものとして観るようにしています。早くもゲキ×シネ上映が決まったので、ちょうど予定が合った日曜日の夕方、T・ジョイPRINCE品川で鑑賞しました。

T・ジョイPRINCE品川のシアター7で鑑賞しましたが、ここは席の前後のスペースが広く、膝を完全に伸ばしても前の席を蹴ることはありません。

常連の早乙女太一、早乙女友貴、さらに初参加の山本千尋のアクションがめちゃくちゃ格好良いです。(中国武術を踏まえた山本千尋のアクションが新しいです。)歌あり、踊りあり、殺陣あり。

ストーリーは、古田新太が演じるしがない "口入れ屋の主人" と、早乙女太一が演じる "はぐれ殺し屋" が、雷が落ちる度に身体の中身が入れ替わってしまう、という中で進みます。

古田新太と早乙女太一という、全く違う役者が入れ替わりを演じていると頭ではわかってはいても、本当に入れ替わっているかと思うほどの、気迫。

楽しすぎるので「終わらないで、終わらないで」と願いつつ、あっという間の3時間でした。(1幕と2幕の間には、15分間の休憩がありました。)

この記事が参加している募集

今月の振り返り