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レースに向けて気持ちを盛り上げる効果のあるウォーミングアップは!?

新型感染症の影響でレースに参加する機会が減ったというランナーも多いと思いますが、来るべきレース出場に向けて、今回はレース前のウォーミングアップに関して、特にレース前に気持ちを盛り上げる方法について色々と考えてみたいと思います。

1.そもそもウォーミングアップとは

ウォーミングアップとは、「競技パフォーマンスに関与する身体的要素を良好な状態にするための準備(動作)」であると定義することが出来ます。

従って、ウォーミングアップといえば如何に身体を動かしやすくするかということに目が向けられがちですが、思考を司る大脳皮質と筋肉は神経を介して直結されているので、心理的覚醒の増大、いい換えれば、気持ちが高まってくるとより多くの神経が刺激され筋肉の活動も活発化されるといわれています。

これらのことから、レースに向けて気持ちを盛り上げていくこともウォーミングアップの重要なポイントの一つであると考えます。

2.レース前に気持ちを盛り上げるためには

スポーツを行なう前に気持ちを盛り上げていくためには様々な方法があり、代表的な方法としてメンタルリハーサル(メンタルイメージ)が挙げられます。

メンタルリハーサルは、頭の中で動作のリハーサルを行ない(イメージし)、現実をシュミレーションしていく方法が一般的ですが、競技状態をイメージした中で上手くプレーをすることがリハーサル出来れば、競技に対する自信や心構えを向上させることが可能であるといわれています。

しかし、ランニングは他のスポーツと比べてスキル(技術)が重要な要素を占めるスポーツではありませんので、メンタルリハーサルを行なわなくても身体を動かすことで十分に気持ちを盛り上げることが可能となります。

なぜなら、上述の通り、大脳皮質と筋肉は神経を介して直結されていますので、筋活動の刺激が大脳皮質へと伝わり心理的覚醒が増大する、つまり、気持ちが高まってくるからです。

従って、レース中のよいランニングフォーム等をイメージしながらウォーミングアップをするだけでも十分に気持ちを盛り上げることが出来るのではないかと考えます。

また、特により多くの刺激を大脳皮質に伝えるという点から考えれば筋肉をより大きく動かすことが重要であるといえるため、レース中のよいランニングフォーム等をイメージしながら、Wind Sprint(流し)を行なうとより効果的かもしれません。

3.気持ちを盛り上げるためのウォーミングアップを行う際に注意すべき点は!?

しかし、レース中の「きつい」といったマイナスイメージを思い描かないように注意する必要があります。

レース中の「きつい」といったマイナスイメージが身体面に及ぼす影響に関する注目すべき研究結果として、暗示をかけて一定強度の運動を行ないその身体的状態を比較した時に、「きつい」と暗示をかけられた場合において運動中の身体的状態にマイナス面での影響を及ぼすことが報告されています。

これらのことから、常によいイメージを持ちながらウォーミングアップを行なうことが重要です。

また、気持ちを盛り上げて集中していくためには、レースに直接関連しない刺激や思考を抑制する必要性があるといわれています。

この特定の課題(今回の場合ではレース)に関連しない刺激や思考を抑制することを「選択的注意」と呼びますが、選択的注意を促すために、雑音を耳に入れないように音楽を聴きながらウォーミングアップを行なうことで、さらに気持ちを盛り上げることができるといえます。

ただし、音楽を聴きながらウォーミングアップを行う際は周囲の音などに気づかず周囲に迷惑をかけてしまわないよう配慮しましょう。

*レース前のウォーミングアップに関しては以下の記事(有料)も参照ください。


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