アルトコインはビットコインを超えられない

今回はビットコインとアルトコインの、明確な違いを見ていきます。

ビットコインにあって、アルトコインに無いものは?

なぜ、ビットコインだけ特別なのか?

機能的な違いではなく、その根本的な違いが明確になります。

Jimmy Song氏の記事を翻訳。

以下、本文。

もし、あなたがBitcoin界隈の新参者であれば、ここ数カ月の値動きには、かなりびっくりしたと思います(2018/4時点)。感情のジェットコースターに乗るようなものでしたね。値動きはスリリングで、時には痛みを伴い、自分が何に投資しているかも見失いがちです。すべてのコインが連動しているように見えますが、その違いは何でしょうか? 1つのコインを他のコインと、どう区別しているのでしょうか? そしてさらに重要なことに、投資家はコインの長期的価値を、どのように判断しているのでしょうか?

この記事では、Bitcoinが他のアルトコインと異なる点、つまりBitcoinがこれだけ複製されているにもかかわらず、本当の意味では、まだコピーされていないシステムであることを説明します。

真のイノベーション
Bitcoinの価値を本当に理解するためには、歴史を振り返る必要があります。最新のICOまたはアルトコインが、最終的にBitcoinを「改善」して、Bitcoinのすべての欠点を解決するものであり、Bitcoinにはアルトコインの「新機能」がないために、歴史のゴミ箱に追いやられると考えるのは安易です。実際、ほとんどのアルトコイン、ICO、またはハードフォークは、Bitcoinに比べて、何らかが革新的であると考えています。ところが、彼らが見逃しているのは、最大のイノベーションは、すでに起こってしまったということです。

分散管理されたデジタルな希少性こそが真の革新であり、Bitcoinがその最初でした。この記事でも、徐々に明らかになるように、Bitcoinが唯一無二のコインではあることは、今後も続くでしょう。アルトコインのいわゆる革新、より速い承認時間、「Proof of ナントカ」への変更、チューリング完全、異なる署名アルゴリズム、異なるトランザクションの取り込み方法、さらにはプライバシーなどは、Bitcoinの巨大な革新に比べたら、枝葉のことにすぎません。

覚えておくべき重要なことは、2011年以来、Bitcoinに代わるものが提案されており、価格、使用法、セキュリティの観点から、どれもBitcoinに取って代わることがなかったと言うことです。 IxCoinは、2011年に作成されたBitcoinのクローンで、より大きなブロック報酬とプレマイン(作成者に事前に送られる多数のコイン)をしていました。 Tenebrixは、GPU耐性を追加しようとした、2011年に作成されたアルトコインです。こちらも多額のプレマインがありました。 Solidcoinは2011年に、作成されたもう1つのアルトコインで、ブロック生成時間が短縮されました。こちらもプレマインがありました。初期のアルトコイン時代から、生き残った、唯一のものは、NamecoinとLitecoinであり、プレマインしていないことによって、他と区別していました。

ICOもまた同様です。 Mastercoinは、2013年にICOを行いました。もちろんプレマインもあり、その時点で5000 BTC以上を調達しました。エコシステムは貧弱だったため、その後Omniにリブランドする必要がありました。 Factomは2015年にICOを行い、2000BTCを資金調達しましたが、資金が足りなくなったため、複数回の追加融資を受ける必要がありました。言い換えれば、これらの「エキサイティングな」新しいトークンは、実績は非常に乏しくで、実際には使い物になりませんでした。

アルトコインとICOは、さまざまな「機能」を試してきましたが、そのほとんどは有用でなく、実際にエコシステム内で、採用されませんでした。ではBitcoinとは? なぜBitcoinは、エコシステムの中で特別な場所をにいるのでしょうか?なぜBitcoinが他と違うのでしょうか?Bitcoinを他のすべてのものとは異なる、2つのユニークな側面を探りましょう。それはネットワーク効果と分散化です。

ネットワーク効果
Bitcoinは最大のネットワークを持ち、ネットワーク効果が得られてるので、他のコインはキャッチアップしなければいけないという、難易度の高いゲームをプレイしなければいけません。 例えるなら、Bitcoinは7日の週で、他のすべてのアルトコインはわずかな違いです(週を4日にしましょう!一日を18時間にしましょう!曜日を別の名前に変更しましょう!中央で管理している組織の気まぐれに従って、週の長さを変えましょう!)言うまでもなく、これらの種類の「イノベーション」は、マイナーであり、一般に採用されていません。Bitcoinのネットワーク効果が、時間の経過とともに増大し、ネットワークを使用する人々が、ネットワークの標準に向かって技術を最適化し、ますます多くの人々が参加していきます。

ネットワークが成長するにつれて、微小な、目に見えない利益が、標準化と言う形で現れ初めてきます。表面的には、非効率的に見えるかもしれないことは、実際には標準化に準拠している人々に利益をもたらす、2次および3次効果を持っています。例えば、自動車はしっかりした地面での使用に最適化されているため、飛行や水上走行はしません。余分な機能がないことで、駐車が容易になり(理論的なボート/車/飛行機のハイブリッドよりも小型)、標準化によって、維持や燃料の入手が容易になるなど、自動車の利便性が高まります。

さらに、標準化は時の試練に耐え、様々な方法でその強靭さを証明してきました。たとえば、車と飛行機のハイブリッドが、どれほど安全であるかはわからないので、最初に飛行する人にはなりたくないでしょう。長期に渡って存在してきた事実が、相対的にセキュリティ耐性があることを証明しています。Bitcoinには、セキュリティ上の欠陥を明らかにするための、世界で最も高額なバグバウンティ(バグを発見したら賞金)が賭けられています。その結果、Bitcoinは、信頼性をテストできる、唯一のもので証明しました:つまり「時間」によってです。他のすべてのコインは新しく、その安全性の高さは、まだ証明されていません。

実際に、アルトコインの「機能」の疑わしい性質は、時間の経過とともに明らかになっていきます。例えば、Ethereumのチューリング完全は、プラットフォーム全体をより脆弱にします(DAOハックおよびParityバグを参照)。これとは対照的に、Bitcoinのスマートコントラクト言語であるScriptは、まさに、その理由からチューリング完全を避けています。コインの中央管理者による対応は、このような脆弱性をさらに権威主義的な行動(救済、ハードフォークなど)によって修正することです。言い換えれば、ネットワーク効果と時間が、中央集権と複合すると、アルトコインをさらに脆弱にしていきます。

Bitcoinは最大のネットワークを持っています。Bitcoinのユーザーが多いことから実用性の面で、成長することを意味します。たとえば、人気のない携帯電話のアクセサリよりも、人気の高い携帯電話用のアクセサリを入手する方がはるかに簡単です。 Bitcoinを取り巻くエコシステムによって、Bitcoinを入手したり維持することが、「今週のベスト、アルトコインやICO」よりはるかに簡単になります。

分散化
他のコインが持っていない、Bitcoinのもう一つの特性は分散化です。分散化によって、Bitcoinには単一障害点やチョークポイントがありません。他のすべてのコインは、コインを作成した創設者または会社組織があり、彼らはコインに対して最も影響力を待ちます。例えば、ユーザーに強いられたハードフォーク(後方互換性のない変更)は、コインが管理者によって集中管理されていることを示しています。

(システムを調べたら単一障害点が見つかった。お前だよ。)

管理されたコインには、市場の需要に応じて迅速に物事を変えるという「利点」があります。管理者がいると言うことは確かに企業にとって良いことです。彼らはしばしば顧客にいくつかの財やサービスを提供することによって利益を上げようとしているように、中央集権型ビジネスでは、市場の需要に適切に対応し、売却対象を変更して利益を増やせます。

一方で、お金(貨幣)にとって中央集権的な管理は悪いことです。第一に、貨幣の特性である「価値の保存」にとは、質的に変化しないもの(不変性ともいう)であるということです。「価値の保存」とは、その品質が変わらないか、時間の経過とともに良くなることが必要ということです。質(例えば、供給のインフレ、受け入れの減少、セキュリティの変化)を損なう変化は、「価値の保存」としての貨幣の有用性を劇的に変化させます。

第二に、通貨の集中管理は、規則を変更する傾向があり、そのことがしばしば壊滅的な影響をもたらします。確かに、20世紀の経済学は、中央銀行が法定通貨の価値の効用を徐々に劣化させているという話です。政府のような強力な団体の支援や、「交換としての媒体」としての国内でのほぼ普遍的な用法にもかかわらず、通貨の平均寿命は27年です。 通貨の存続に関していえば、「機能」、迅速に対応する能力、および使用法は、希少性と不変性ほど重要ではありません。

Bitcoin以外の、すべての暗号通貨とICOは集中管理されています。特にICOの場合、これは明らかです。 ICOを発行して、トークンを作成する主体は、特定の管理者および組織です。彼らはコインを発行できるが故、トークンの使用方法を変更したり、コインのインセンティブを変更したり、追加のトークンを発行したりできます。彼らはまた、自らの商品やサービスのために、特定のトークンを受け入れることを拒否できます。

見えにくいですが、アルトコインにも同じような問題があります。通常、コインの作成者は事実上の独裁者であり、政府ができるのと同じことを実行できます。税金(開発税、貯蔵税など)、インフレ、勝者および敗者の選定(DAO、proof-of-xなど)は、多くの場合、コインの作成者によって決定されます。アルトコインの保有者として、あなたはコインを没収したり、税を徴収したり、追加発行により価値を毀損させたりしないよう、現在のリーダーだけでなく、将来のすべてのコインのリーダーを信頼しなければなりません。言い換えれば、アルトコインとICOは法定通貨と質的に違いはありません。 アルトコインとICOでは、あなたは自分のコインに対しする支配権はありません!

これは、Bitcoinの最大の「競合」と言われるEthereumにおいて特に深刻です。Ethereumは集中管理されています。 Ethereumには、ユーザーがアップグレードを余儀なくされた5つのハードフォークがありました。彼らはDAO事件で、悪い意思決定を行い救済を決定しました。彼らは現在、新しい貯蔵税についてさえ話しています。集中管理されていることは、初期の大規模なプレマインで証明されています。

ビットコインは違います。サトシが行った、最大の功績の1つは、彼自身が消えたことです。初期ビットコインは、サトシが開発の大部分をコントロールしていました。彼が消えることによって、私たちは今、お互いを嫌う同士であっても(さまざまな所属のユーザー)がネットワークの運営方法について調整しなければいけない状況になっています。すべてのアップグレードは任意であり(ソフトフォークなど)、Bitcoinを維持するために、誰かに何かを強いることはありません。つまり、単一障害点はありません。たとえ Bitcoin開発者のグループ全体がバスにひかれたとしても、多数のオープンソースと提供されりるシステムなので、すべてのユーザーに選択肢を提供し続けることが可能です。ビットコインでは、あなたは自分のビットコインを支配しています。

これはとても良いことで、あなたのコインの効用を弱める、中心的な権威がないのです。つまり、Bitcoinは実際に(理論的または一時的に不足しているのではなく)希少であり、ネットワークの同意なしに、質的に変化することはなく、したがって「価値の保存」としては大変優れています。

結論
あなたは、この時点で疑問に思うかもしれません:実際に多くのアルトコインがあり、Bitcoinの時価総額に食い込み始めていじゃないか!第一に、時価総額は、ある程度操作された測定基準です。第二に、市場は本質的にノイズが多く、スムーズになるには時間が必要です。

ネットワーク効果と分散化が、Bitcoinの王座を揺るぎないものにしています。 Bitcoinに取って代わるコインが、何もないというわけではありません。そのような声は根拠に乏しく、Bitcoinの可能性について楽観視しすぎています。

しかし、暗号通貨市場の歴史を、研究することから明らかなのは、Bitcoinには簡単には抜くことができない、先行優位性を持っているということです。ネットワーク効果と分散化を犠牲にした、新しい「機能」は良いトレードオフとは言えません。

Bitcoinに代わるものは何でしょうか?ほとんどの場合、少なくともBitcoinと同じぐらい大きな技術革新、またはBitcoinを危険にさらすバグです。他のコインが、どんなに機能を追加しても、Bitcoinに追いつくのには、十分ではありません。大きな機能(プライバシーなど)を追加しても、ネットワーク効果によって、既にBitcoin固有のエコシステムが作成されているため、十分でないです。

アルトコインの分散化も、容易には達成されず、実現する方法も考え出されていないのが現状です。そもそも、コインを特定の方向に導くいう考えが、集中管理型コインであることを示唆しています!コインの制作者が、分散化を望んでいるのではないかと想像するのも困難です。感情的にも、経済的にも、社会的にも、彼らの創造物に対する力を維持することが、インセンティブになっているからです。

Bitcoinは、アルトコインとは異なり、新しいカテゴリを作成し、結果としてネットワーク効果を築き上げました。ビットコインは、集中管理型コインとは異なり、市場主導型で、供給スケジュールは不変であり、第三者によって差し押さえることは、不可能であり続けます。これは、良い貨幣の特性である「価値の保存」を持ち合わせていることであり、Bitcoinが他のアルトコインに比べて、優れている理由です。

有望な投資家として、私たちはBitcoinの欠点を改善した、アルトコインまたはICOを見つけたと思い、アーリーアダプターになると信じるのは短絡的です。残念なことに、希望的観測だけでは、ネットワーク効果や分散化のような、基本的な性質を変えることはできません。 10年間で何千ものコインが、これらの特性をうまく再現することはできず、ゆえにビットコインが、真の革命である理由です。

Jimmy Song氏は、イーサリアムに手厳しいことで有名です。ビットコイン・マキシマリストであることを差し引いても、かなり批判していますね。

私個人は、イーサリアムを応援しており、dAppsも遊びで作ったりしています。正直ゲームだけのdAppsには辟易しておりましたが、MakerDAOを体験してからは、イーサリアムに未来に希望を感じています。

SF的なDefi(分散型金融)の世界には、興奮が隠せなかったです。パーミッションレスな世界で、トラストレスなプラットフォーム。もはや、信用創造するに人間である必要が無いです。

ビットコインは存在自体が、分散型金融です。サトシが不在だということが、まさにSF的ですね。

イーサリアムは、今まさにJimmy Song氏が、指摘したガバナンスが論争の争点になっています。今後も見逃せないです。


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