2023年出雲駅伝 区間予想

前哨戦の日本インカレ・絆記録会で好結果が出たため取捨選択が難しい3大駅伝の初戦。
3大駅伝の経験者も少なく持ちタイムも接近していて層が厚い。
予想の切り口も色々、やり方も色々かなあと。一つの参考にご覧ください。



今シーズンで何を優先するかと言ったら、全日本のシード権死守が現状最大のミッションです。
(全日本が取れれば箱根のシードも自然と取れる)
全日本でどこがポイントかというと、前半の2,3区はスピード勝負、7区は総合力、8区はスタミナ+上り。


Xユーザーのキノコナベさん: 「過去3年の全日本2区(11.1km)3区(11.9km)の区間8位前後のタイムと10km換算を調べてみた。結論から言うと要28分台通過で、4-6区はこのタイムは29分20前後まで落ち着くため「稼げる選手」をそこに置ければ押し上げられそうだけど、出雲駅伝の前半区間で仮想全日本の候補者固めをしておきたいところだ。 https://t.co/pmDOUr4ubG」 / X (twitter.com)


2,3区の傾向はツイート通り高速で、4区-6区は暑さもあって(4区はアップダウンもある)レースペースが落ちていきます。
7区は毎年エース投入の区間でハイレベル。8区はなんだかんだ8位以内で襷が貰えればそのまま守り切れそうと思います。(候補は何人かいる)


今年のメンバーは昨年よりも層が厚く、人数と距離が増えていくにつれ強みを発揮しますが、全日本の場合『1回遅れたときに誰が流れを引き戻せるのか』という部分が弱みです。
そう考えると出雲の1,2区は日本人のみで前々で駅伝が出来るかを考え、全日本の2,3区を想定したメンバーを入れておきたい。
『全日本の前半に留学生を投入しないと間に合わないのか、日本人選手で繋いで後半に留学生を入れても問題ないのか』を測る試合と思います。



予想オーダー
山森-石丸-リーキー-小池-吉田響-小暮

前半シーズンから戦歴の崩れていない1年生が複数エントリー。前哨戦は好結果も出雲の1区は主要区間。
昨年は13分45秒で走った新家を投入も中大吉居大和の作ったハイペースに跳ね返された。
そんな1区は前哨戦で1度下がってしっかりまとめた山森。下級生の時はとにかく「0か100か」の勝負をしに行くタイプも3年後半からはスタミナもついて走りに確実性が増した。
関東インカレ10000mのような早めの仕掛けをせず、6kmあたりのアップダウンも我慢して我慢して「チーム(1区)の走りに徹する」ことが出来るかどうか。
「最上級生でチームのための走りができれば日本人エース」と思います。最大のキーポイントとなります。


2区は監督の期待も大きい石丸。潜在能力は昨年の歴代最強メンバーの中に割って入るほど高い。昨年は3大駅伝で力を出し切れていない印象なものの、トラックでは5000m13分台を複数回出してきた。今季はトラックシーズンで全休も、絆記録会でベストを更新し戻してきた。
アップダウンなのか単独走なのか明確に課題もありつつも5000m13分台・10000m28分台・ハーフ62分台は既に持っている潜在能力の高さは葛西並の期待があって、本来なら往路候補の有力な選択肢。
現段階で1年生より往路で走れそうかを確認したいところ。

3区は留学生のどちらかだけどリーキー。昨年の東京レガシーハーフで距離に対しても確認済。本当の日本人トップに対してはどうかも、区間上位では来てくれると予想。

過去2回で順位を落としている鬼門の4区。絆記録会で13分34秒を出した小池に。佐久長聖高でも後半区間の起用があり、本来なら復路対応も出来るタイプなのでは。一番走れている選手を起用し少しでもいい位置で走ってもらえれば。

何人かで迷った5区。ここは夏前の3000mTTでも8分03秒の好タイムだった吉田響で行きたいと思います。シーズンインの試合はこなしていませんが、日体大・昨年の箱根予選・全日本予選と平地でも独走力は大学駅伝屈指です。

6区の小暮はハーフ62分台3回で、出来れば嶋津と同じくレースペースが落ちる区間に投入して稼ぐ役割へ分担したい。
が、出雲駅伝の6区はエース級が集う。ここはその中でどこまでやれるか。

外した選手、吉田凌・野沢は距離に対して強く全日本・箱根のシード確保、上位進出には必要不可欠な選手と思っています。
全日本も箱根も後半に彼らを残せる布陣を組めればめちゃくちゃ強いです。

織橋は単独走の区間で不明な部分があるので選外に。10000mで28分40秒前後を出してから全日本の1区に向かって欲しい。今シーズンに限っては石丸の1区対応が厳しそうなら織橋に、という認識です。


下馬評は駒澤・中央の2強に+3の青学・國學院・早稲田。
いずれも強いですがこの中に割って入り5位以内(もしくは6位)を確保出来れば、全日本3位以内、箱根3位以内の道が開けます。

そして自チームではリーキー・吉田凌・小暮・吉田響が最上級生になり、もう一度トラックシーズンで強化した石丸・織橋が往路の軸になり
他チームではごそっとスーパーエースが抜けて、キャスティングボードを握るチームが箱根優勝経験のない國學院へと変わる再来年こそが優勝への最大のチャンスとなります。
(同形の全体型チームを作っている青山学院は結局倒すしかない)

明確に過渡期となる駅伝シーズンですが、明るい未来を感じさせる1年となると良いですね。
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