猫と暮らす その44 おしゃべり

猫ズが我が家に来た当初はトイレにこもりっぱなしのムッシュを呼び出そうとしてマダムがよく鳴いていた。ニンゲンに向けたものではなかったが、毎晩のようにマダムの声を聞いていた覚えがある。
そして、ムッシュが外の世界(部屋の中)を自由に動き回るようになるといつの間にかあまり鳴かなくなっていた。

猫ズが自由に行動するようになってからしばらくはポテポテポテという足音と、チビ猫プロレスの際の転がり合うゴロゴロバタンという音、昇降する際にこぼれ出るなんとも言えない鳴き声だけの静かなものだった。

2匹とも静かでおとなしい子たちなんだなー(ニンゲンニッコリ)
となっていたのだが彼らを迎え入れてもうすぐ1年経つ今、その印象はなくなっている。

最初に頻繁に主張し、鳴き出したのはムッシュだった。

腹が減ってはニャー
トイレに行きたくてニャー
壁に向かってなんとなくニャー

一度スイッチが入るとしばらくの間、何かを訴え続けてくる(結構しつこい)。
コール&レスポンスもたまにできる。(会話になっているかわからないが、会話風にはなっている)
彼はカラダはデカくてクマのぬいぐるみみたいなのだが、鳴き声は存外可愛い。

2匹が家族になってから半年したくらいからだろうか、我が家ではムッシュのほうがよくしゃべりマダムは無口という印象が出来上がっていた。


ところが最近になってマダムが無口ではないことがわかった。
無口というか結構おしゃべりだった。
家族のことって知っているようで何も知らないのね。。。

お腹が空いたときはもちろん、部屋から出たいときも「ミャー」
触られていて気分が乗らないときは「プルっ」(これは鳴き声というより溢れる音のイメージのほうが近いかもしれない)
撫でられていて持ち上げられそうになった時に「ミッ」とか「ニャッ」
足元にすり寄ってきて撫でて欲しい時に「ミャー」
移動してほしくないときに「ミィー」

ムッシュに釣られてなのかそもそもそういう気質だったのか不明だけれど、いつの間にか随分おしゃべりする子になっていた。

当たり前のことながら、彼らは日々成長し変化を続けている。
この先どんな要求や主張が出てきて、どんなおしゃべりができるようになるのだろう。楽しみだ。

2018.5生まれの2匹の猫ズとの生活の出来事、おもひで。 ハチワレのオス ムッシュ キジ白のメス マダム はじめての猫、はじめての多頭飼い。手探りの共同生活で気づいたことや思い出のログとして、駄文を書き留めています。