猫と暮らす その41 スイッチ

唐突だけれども、みなさんはスイッチをお持ちだろうか。
ゲーム機ではなく、「やる気スイッチ」のような自分の気分を乗せるトリガーのようなものだ。
ルーティンや儀式など人によって様々な状況や方法でスイッチを押す準備をする。そして押すことによって何かが変化する。

そういったスイッチを持っているのは人間だけではなく猫にもあるようだ。

観察の結果特定の行動が発動するスイッチが発見された。
少し風変わりなマダムのスイッチをご紹介したいと思う。

抱っこをされ、リリースされるとスイッチがオンになる。
どんなスイッチかというと、『撫でて欲しいスイッチ』だ。
眠っているときに、人の手の届きにくいところでくつろいでいるときに、なんとなく歩いてたら無理やり捕まえられたときに、様々な状況で捕獲され抱きかかえられ、そこからリリースされるとオンになるのだ。

抱きかかえられるときは少し不服そうな顔や、嫌がる素振りを見せるのだが、リリースされた直後に態度が豹変する。
ベタベタに甘えてくるのだ。
撫でてもらうために擦り寄り、いつも撫でてもらっているポジションへ率先して移動する。

つい数秒前まで微妙な顔をしていたのに・・・
嫌なことをされたのに、そこから開放されると好き度が急上昇するとか意味不明すぎる。どこでどう気持ちの変化が起こっているのか皆目検討もつかない。

ただ、スイッチが入ったときのマダムの行動が可愛すぎて、それを見たいがためにまた私は抱き上げに行くのだ。
そんなことが毎日の日課になり、今では私にとってのリラックススイッチなのかもしれない。

2018.5生まれの2匹の猫ズとの生活の出来事、おもひで。 ハチワレのオス ムッシュ キジ白のメス マダム はじめての猫、はじめての多頭飼い。手探りの共同生活で気づいたことや思い出のログとして、駄文を書き留めています。