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【技術】重いボールを考える

ボールが重いって表現、よく使うじゃないですか。 あれって、ちゃんと考えると不思議ですよね。 重い訳ないんだし・・・。
 じゃあ、どんな時に相手の球が重いって感じるんでしょうか? 実は色々なパターンで重いって「感じて」いるんです。

  1. 相手の球が速いとき

  2. 相手の球が思いの外、伸びてきたとき

  3. すごく滑るスライスを打ち返したとき

  4. 走らされたとき

こういうのが代表的な場面でしょうか。さて問題です。 これらに共通する事ってなんでしょうか?考えてみてください。

結局のところ、
「こちらのスイートスポットを外された」
というのが、その真相です。では、スイートスポットを外してしまうと、どんなことが起こるのでしょうか。

「グリップに予想外のトルクがかかる。」

それはグリップを回す方向であるかも知れないし、ラケットヘッドを後ろに引っ張る方向かもしれない。思ってもみない力を咄嗟に追加する行為のことを、我々は「重い」と感じているのです。

言い換えると、「(ちょっとだけど)思うように打てていない」=「相手の球が重い」と言ってるわけです。
相手のせいにしてはいけませんな。自分のせいでした。

重い球の打ち方

相手の予想している打点を外してやれば良いのです。相手の対応できない変化や相手の間に合わない速度・コースなどがそれです。「間に合わなかった」というのはわかりやすいですね。
もう一つあります。気づかれない程度の変化がそれです。「何かわからないけれど、重たかった」と言われたなら、成功しています。気づいていないから対応できない。対応していないから、何が起こったのかわからない。そんな球質も「重い」ということです。
大人テニスの真骨頂は後者にあると考えてます。きっと、かっこいいですよね。


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