紙芝居「このよのはて」
ある日、お城の王様が、大臣にむかってたずねました。
「わが国のとなりにはとなりの国、となりの国のとなりにはそのまたとなりの国、となりの国のとなりのそのまたとなりの国のとなりには、となりのとなりのとなりのとなりの国、では、いったいそのまたずうっとむこうには何があるか、知っておるか大臣」
「はい。この世のはてがあるのだと思います」と大臣は答えました。
「ホホー。この世のはてか。では、その この世のはてとやらには何があるのじゃ」
「アー、それはその…この世のはてまでいった者がお