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『生身の暴力論』を読んだ話

久田将義『生身の暴力論』(講談社現代新書)を読んで思うのは、本当に人生を面白くして心豊かにすることは、自分自身が進んで他者や外界と接していってそこでそれなりに傷ついたり喜んだりしなければ得られないのに、ネットという自己完結に特化した国を手に入れてしまった人には、その約束事は通じないのだ、ということ。

ネットの中に自分自身だけを気持ちよくしてくれる世界を一度手に入れてしまうと、中々そこからは抜け出られないよなー、と思うのです。

でもその気持ちよさは、他者からの共感を得られないのではないでしょうか。

であれば広がりはないので、衰退していくだけでしょう。
衰退しつつある国が最後に足掻くのは、テロリズムだったりするので、それはとても強いと思うのです。

そういう時に力強く影響を与えられるのは娯楽なはずなので、小説や音楽、演劇や笑いや漫画、小説や映画、絵画や俳句短歌、落語などはやっぱりなくしてはいけないし、それらをなくし始めたらいよいよだぞ。

心荒むことなく楽しい部分に目を向けていきましょう。

#雑記

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