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Kの向くままにおススメ映画『白い巨塔』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。野心がないKです。今回は『白い巨塔』。一言で表すと「娯楽性も優秀な社会派医療ドラマ映画」ですね。



こんな映画です  

原作 山崎豊子。
外科の東教授は退官を控えており、次期教授として財前助教授が最有力。しかし、財前のスライド人事が気に入らない東教授は外部から候補者を募り、次期教授選が泥沼化!票の過半数を獲得するため、各陣営は現金や美術品、地位を約束する裏工作、果ては恫喝なども横行…その結果、僅差で教授の座を手に入れた財前はその権力により敵対していた人物を外部に追いやり、名実共に天下を取るのでした。…酷い奴だ!


もう少し詳しく  

大きなテーマは、巨大な医療ヒエラルキー(白い巨塔)の中でモラルと良心を貫く事はできるのかていう事ですね。とにかく俗物ばっか出てくる。彼らは賢しいヒエラルキーの住人ですよ。一方、良心を持った医師も登場するのだけど最後は追放されてしまいます。結局「巨塔には勝てない」という事なんですが、それとは別のメッセージも感じました。

教授と助教授ってのは神様と鼻クソくらいの権力の差があるんですよ、例えはアレとして本当に。それを踏まえて観ると追放された助教授の勇気と覚悟には盛大な何かしらを送りたいくらいですね。この人こそ理想の医師だっていう希望を含んだラストにも思えます。


観た後はこんな気分になりました  

医療に限らず、どの業界も同じで巨塔に立ち向かうには相当な覚悟が要ると思います。不条理とかに納得できない場合の身の振り方って人間を表しますよね。立ち向かうか、留まるか、または去るか。Kなら留まる選択はあまりしません。人生、思い出が多い方が楽しいですから。

ハッピーエンドではないけれど、何故だか前向きになれる映画でした。巨大な力に負けるな、社会人!ていう。そしてついでに、塔の上の方に登りたい人もこの映画を参考にすると良いですよ。


おススメのポイントまとめ  

◎社会派だけどエンターテイメント性も優秀
良心とモラルの高潔 vs. 野心の俗物
◎登場人物の一人ひとりが非常に個性的でインパクト大!


要注意点まとめ  

▲白黒映画です
▲ハッピーなENDではありません


心に残ったセリフ  

東教授 :「よくよく覚悟を決めての上ではあろうが、里見くんは立派だよ、誰にもできない事だ。」

娘 :「お父様にもできない事だわ。」

巨塔から一歩外に出ると家族にも軽蔑されるみすぼらしく小さな人間。彼らにとっては自分たちの地位を守り権威性を発揮できる唯一のお城なんです。


何度もリメイクされてる作品ですが、それは最初の映像化作品が素晴らしいからでしょう。どうせ観るなら1966年版です!


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