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Kの向くままにおススメ映画『紅夢』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。毎日同じ院の同じベッドで寝るKです。今回は『紅夢』。一言で表すと「一夫多妻制の妻たちの争い映画」です。



こんな人におススメ  

一夫多妻制に憧れる人
一夫多妻制に反対の人
女性の争いサスペンスが好きな人


要注意点まとめ  

▲ハッピーなエンドではありません


こんな映画です  

原作は蘇童の小説『妻妾成群』。
1920年代の中国。19歳の女学生 頌蓮(スンリェン)は、父親が亡くなり家が没落した為、学業を続ける事ができなくなり、地元の富豪の第四夫人として嫁ぐこととなった。
家法を重んじるこの家では主人が絶対。主人は毎日どの夫人の院で夜を過ごすかを決め、その院には紅い提灯が灯される。提灯の点灯は主人の寵愛の象徴であり、夫人たちの優劣を決める争いの火種でもあった。
この争いに巻き込まれていったスンリェンは、親しくしていた(と思っていた)第二夫人の裏切り、敵対していた(と思っていた)第三夫人との友情 などを経て、徐々に精神を蝕まれていく。
そして1年後、第五夫人が嫁いで来た時、スンリェンは既に正気を失っていた。


もう少し詳しく  

一夫多妻制と家父長制に翻弄される4夫人たち。

■ 第一夫人 :秩序を重んじる。4人の中では一番まともかも。空気的存在。
■ 第二夫人(ツォユン) :外面は菩薩の様に温厚。しかし、内面は煮えたぎる敵対心。マッサージが得意。
■ 第三夫人(メイサン) :元女優で歌が上手な低身長。自由を重んじる。Kの推し。第一夫人の対極の人物像に思える。
■ 第四夫人(スンリェン) :主人公。若さが武器。喜怒哀楽が激しいが内面は実は臆病。第二夫人の対極の人物像に思える。

平穏を求めるのなら、第一夫人のように静観を決め込むのが一番と思いますが、争い事で勝ちたいのなら第二夫人のような振舞いが賢いですね。
作中のモチーフになぞらえると、麻雀が強いのはきっと第二夫人。第四夫人では勝てないでしょう。彼女のように感情(特に怒り)を露にすると心の内がバレてしまうから、利用されたり裏切られたりするんでしょうね。


観た後はこんな気分になりました  

本作は、男性社会において抑圧された女性のお話として捉えるのが普通の観方と思いますが、Kは人間の4通りの生き方のお話として受け取りました。実際はもっと色んなパターンの生き方があるんでしょうけど…。血液型によって人格をパターン化する事を思うと解り易いのかもしれません(第一夫人《A》、 第二夫人《AB》、 第三夫人《O》、 第四夫人《B》、、とか?)。
そしてその中で共感できたのは第三夫人(メイサン)、、なのですが、改めて考えると他の夫人に共感する人は居るの?コレはメイサンに票が集まるように出来ていますね。


心に残ったセリフ  

メイサン :「歌や芝居などは虚構の世界。芝居が上手なら客を騙し、下手なら自分を。私を見てごらんなさい、毎日楽しく過ごしているわ。自分を楽しませなくちゃ。」

自由気ままに見えても実は辛い思いをしている事を吐露する終盤のメイサン推しポイントです。可哀想なメイサン…。

ところで作中、正院(第一夫人の院)の提灯が一度も点灯しなかった気がするのだが…。
それをどう捉えるかも観た人それぞれです…。。


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