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AfterEffectsのエフェクト"塗り""塗りつぶし""単色合成"について

AfterEffectsを使うにあたり、似たようなエフェクトが多数あるためそれぞれのエフェクトの使い所に困ることはありませんか?
ボクは仕事でAfterEffectsを使っているのですが 、そのようなことがしょっちゅうあります。

今回はボクがいつも混乱する"色の基本的なエフェクト"についてまとめました。


  • 塗り

  • 塗りつぶし

  • 単色合成

についてです。
ボクはその3つのエフェクトの違いについてあまり理解していなかったので、今回しっかりと検証し、自分の備忘録としても書き記します。
この記事が何かのお役に立てれば幸いです。


塗り(fill)

「塗り」エフェクトは、背景、テキストやシェイプレイヤーなどを着色するためのエフェクトです。使用することで、オブジェクトなどの色をカスタマイズできます。


エフェクト『塗り』を背景、テキスト、動画の順に適用してみました。

それぞれのレイヤーの不透明度を下げると何も表示されなくなりました。
よってレイヤーの持っている情報全てを無かったことにし、全てを塗りつぶしていることが分かります。

塗りつぶし(paint bucket)

使い方は『塗り』と似ていて、背景やテキストを塗りつぶすことができます。
ただし動画や写真に適用すると、指定した部分のみを塗りつぶすこともできますし、指定エリアを広げたり狭めたりの調整もできます。

エフェクト『塗りつぶし』を背景、テキスト、動画の順に適用してみました。

それぞれのレイヤーの不透明度を下げると下にある背景やテキスト、写真が徐々に現れました。
よってエフェクト『塗りつぶし』は適用したレイヤーの上に一枚フィルターをかませて、その上に色をのせている印象です。

単色合成(solid composite)

作品を書き出す時に一番下に背景のレイヤーを作成することがあると思います。
この単色合成というエフェクトはアルファ(透明な部分)の情報を指定した色で埋めるという役割をします。
よって背景レイヤーを新たに追加することなく透明な部分を無くすことができ、結果的にレイヤーを一つ減らすことができます。

エフェクト『単色合成』を背景、テキスト、動画の順に適用してみました。

アルファ(透明な部分)を埋める役割があるため、色がすでに付いている背景や写真、動画には変化が見られません。
テキストに適用すると、周りのアルファ(透明な部分)が指定した色に置き換わり、下に背景レイヤーを一つ配置した時と同じ効果が得られます。
要は背景レイヤーを追加することと同義です。

今回はボクがあまり理解できていなかったエフェクト『塗り』『塗りつぶし』『単色合成』についてまとめてみました。
仕事でAfterEffectsを使っているのですが、色々と試したことでとても勉強になり理解が深まりました。
お付き合いいただきありがとうございました。

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