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【私の仕事について】定年後の開業が夢です


1.人生を変える出会い

 大分の日田市にかつて『夢工房』という工房がありました。
 仲の良いご夫婦二人で、民家の解体現場からでる木材や骨とう品、海岸に流れている流木などを材料にしたいろいろな作品を作っていました。
今はお二人とも亡くなり、作品に埋もれた素敵なアトリエが今どうなっているのか全く分かりません。

 不思議な縁で知り合いとなり、いろいろな作品を買い求めました。「捨てられるものにも命が宿っている」という強いメッセージに、私も奥さんも心を打たれました。

2.心に刺さった言葉

 2022年10月3日 夢工房のアトリエを訪ねたときに、ご主人からいただいた言葉が刺さり、嗚咽で言葉を返せない経験をしました。この言葉が私の背中を後押しし、定年後開業する決意を固めました。
俺は『人の要求で作るもの』ではなく、『100%自分が作りたいもの』を作る」

3.幸せの定義

 夢工房のアトリエにはすごい数の作品が飾られていますが、売れていないものがほとんど。ユーザーのニーズとか気にしていないわけだから当然なのです。でもそこは問題ではない。作りたいものを作っているから楽しい。贅沢を求めなければ生活は出来ているそうです。人生が幸せかどうかは、自分自身が決めること。このご夫婦はとっても幸せそうに見えました。
 幸せの定義は人それぞれでしょうが、「お金ではなく自分のやりたいことが100%出来ている」ことが真の幸せなのだろうなと、この夫婦を見ておもいました。

4.開業の決意

 私は公共事業に係る仕事をしています。世間のため、お客さん(役所)のため、会社のため、家族のために仕事をしていますが、現在58歳で定年が見えてきました。私自身、橋が好きということもあり、仕事を楽しんで誇りをもってやっているつもり。ただ公共事業という制約のなかで、100%自分が作りたいものをつくることは不可能です。
 会社に迷惑をかけるつもりもないので、とにかく定年後、全ての足かせを取ったら何を作れるのかそれを楽しみに、日々模型づくりを中心とした創作活動を続け、noteで発信しています。
 詳しいことは言えませんが、自己満足だけでなく、社会の役に立つものを作れる自信が自分の中にあります。役所のルールや世間・会社からの要求、家族を養わないと、という制約が全て外せる定年後が楽しみでしょうがないのです!

5.夢工房さんの作品

 以下は、今となっては買うことが出来ない我が家の宝、夢工房さんの作品です。本当はご飯を食べるちゃぶ台をオーダーで作ってもらう話があったのですが、かなわぬ夢となってしまいました。

持ち歩けるお菓子棚 古いタンスの引き出しが素材
アレクサとパワーストーンを収めているお盆 これも古いタンスが素材
半分だけ磨き上げた水晶
「これから光るものになっていく」という伸びしろ感に心を打たれて買いました。
奥さんの宝物の椅子 とても座りやすいのです
材料は解体現場の木材 背中のウサギの装飾は、壊れてたお皿からとったそうです。
このクッションは奥様の作品 
ご主人は木や石を使った作品、奥様は生地を使った作品やアクセサリーを作っておられました。


ご主人の作品の刻印
奥様の作品のブランドロゴ


仲の良い夢工房のご夫婦(西日本新聞記事より)
奥様の工房(西日本新聞記事より)
ご主人の作品(西日本新聞記事より)
洗濯板と流木と石が材料

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