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【リレー小説】第二弾

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文字前後 ・3人で4回転(全12話を予定) (第二弾特別ルール)・毎回、自分のターンで“色”を入れる  <順番> にしえみ→きやま→飯田
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【リレー小説】第二弾 #11(きやま)

【リレー小説】第二弾 #11(きやま)

 店長は女性を見送ると言ってどこかへ行ってしまった。

 大阪は変な人が多いな、と改めて思う。金髪のお兄ちゃんや吉田さん、店長に不倫相手の女性。今日会った、しかもバイト先の人だけでも個性派ぞろいだ。生粋の大阪人、みたいな人は金髪のお兄ちゃんぐらいだけど、各地から変な人が集まっている気がする。

 トイレの近くに設置されている鏡を覗く。
いたって平々凡々な自分が立っている。オーラも何もない、無色透明

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【リレー小説】第二弾 #10(にしえみ)

【リレー小説】第二弾 #10(にしえみ)

 ボクはチラッとトイレの方に目をやった。

「店長はエリアマネージャーに急遽呼び出されて、しばらく戻らないみたいです」
「あーだから電話が繋がらないのね。戻ってきたら電話するように伝えて」

 そう言うと、奥さんは去っていった。そして、様子をうかがいながら二人がトイレから出てきた。

「いや~危なかった。最近アイツ怪しんでるんだよ。」

 なんでボクがこんなに焦らなきゃいけないんだ。でも、来月から

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【リレー小説】第二弾 #8(きやま)

【リレー小説】第二弾 #8(きやま)

「ほんとに来たんだ」

 店長は嬉しそうな顔で女性に声をかける。

「うん。さっき仕事終わったばっか」

 女性もにこやかに返す。ピンク色の空気が二人の周りに漂っていた。
 店長は近くにあったカゴを女性に渡して、「なんでも好きなもの入れてきていいよ」と言った。

「いつもありがとう」

 ワンピースをひらりとなびかせて、彼女は売り場へと歩き出した。店長はぽーっとした顔で後姿を見つめている。
 飲み

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【リレー小説】第二弾 #7(にしえみ)

【リレー小説】第二弾 #7(にしえみ)

 時刻は1時。
 この時間はほとんどお客さんが来ない。24時間開けている意味があるのかと思うほど、1時を過ぎるとほとんどお客さんは来ないが、バックヤードにいた店長が出てきた。
その瞬間、自動ドアが開き、緑色のワンピースを着た女性が入ってきた。30代前半ぐらいだろうか。ほとんど化粧をしていないが、目鼻立ちが整っており、すっぴんでも十分美人である。

 彼女は店長の不倫相手だ。

 3カ月前に、二人が

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【リレー小説】第二弾 #4(にしえみ)

【リレー小説】第二弾 #4(にしえみ)

「ん?」

金髪のお兄ちゃんが振り返った瞬間、ボクは思わず目をつぶった…。

「おー!吉田!どうしたん?」

「これ、忘れ物です。」
そう言って、怪しい男は、シルバーの装飾が施された黒の長財布を、金髪のお兄ちゃんの目の前に差し出した。
この状況を把握できないボクに、金髪のお兄ちゃんは
「お礼に吉田の分のタバコも頼む。えーっと、34番を1個、追加で!」
とマイペースに言った。
ボクの心臓はまだ、バク

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【リレー小説】第二弾 #2(きやま)

【リレー小説】第二弾 #2(きやま)

彼が買うものいつもスポーツドリンクとおにぎり、それと34番のタバコ。髪の毛の色と同じくらい明るい性格で、レジで必ず雑談をする。

「お疲れっ。あと34番」

 ボクはさっと棚からタバコを取る。

「お兄さんもお疲れ様です」

 金髪のお兄ちゃん、と呼んでいるのは心の中だけ。彼はこの時間帯まで、飲食店で仕事をしていると以前聞いていた。

今日は大学生の団体が来て大忙しだったという話に相槌を打ってい

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【リレー小説】第二弾 #1(にしえみ)

【リレー小説】第二弾 #1(にしえみ)

リレー小説第一弾が無事に終わり、
今回から、リレー小説企画第二弾が始まります。

<第二弾のルール>
・1人当たり300文字前後
・3人で4回転(全12話を予定)
(第二弾特別ルール)・毎回、自分のターンで“色”を入れる

<順番>
にしえみ→きやま→飯田

私たちも、予期せぬ展開にドキドキしながら…
早速始めていきます!

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