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instagram投稿の絵のコンセプト

初投稿です。

今後投稿するとしたら、ちゃんとシリーズ化できそうなテーマにするので

今回だけ毛色が違う…というか統一感的な意味で別の場所に移動するかもですが。

表題通り、instagramに2枚1組の絵を投稿しています。

流行の毎日投稿をしている訳ではないのですが約一ヶ月分程度溜まった事もあり

何故こういう絵にしているのかを解説してみます。


さて「#ある人の7年前と7年後」というタグで投稿し、名は体を表すの通り、

(絵には登場しない)17歳のどこにでもいる人の10歳の頃と24歳の頃、

何をしているのかを描いた連作となります。

で、誰に尋ねられた訳でもありませんが、普通に考えて見た人が

「ん?」となりそうな点は、

夢とか書いてるわりには叶ってないない人の方が多い

という事ではないかと。

まず、夢が叶う事が良いとか悪いとかの話ではないのであしからず。


最初に大雑把に説明しますと、この投稿は

ペルソナについてと、夢についてのパートに分かれています。


これらの絵を描き始めたきっかけは、これも待機期間的な状態だった頃に

単に営業やヒアリング力はともかく、マーケティングらしき能力が

備わる様なキャリアではなかったと気付き、こんな便利な時代でも

調べたから備わる能力じゃなさそうだ、

よく「相手の気持ちになって」といった事が言われているけど、

どんなに調べて考えてみても推測でしかない…と考えました。

(自分で「客観視できてる」と思った瞬間に主観でしかないのと同じ論法)

何ならプロのマーケターでも「自分に近い30代OL」とかは想定できても

「50代漁師」の人達が何を考えているかなんてどれほどインタビューしても

厳密には把握できないのでは?もっと言えば50代漁師だって

世間に正しく伝わる様に自己紹介できない人もいるのだから。

…と明後日の方向に飛躍する程度に一朝一石で身に付かない気がしました。

じゃあ何もしないでいいのか。少しでも出来る事をやろう。

上記が起点となり何をテーマ・モチーフにすると想像力向上に繋がるかを

模索した結果、2枚セットの絵でやる事にしました。

マーケティング力(?)が要るといっても広告の仕事を多くやるのか、

単にフリーランスとしての基本として備えるのか、

代理店的なディレクションを挟むのかで必要量は違うと思いますし

「せっかくinstagramで描くなら」との考えありきでもあるので

本格的ではありません。

ただ、毎回ペルソナを想定すると鍛えられるかも知れないと思いました。

所謂「サービス・商品の典型的なユーザー像」ですね。

(話がそれるのでペルソナとターゲットの違い等はスルー)

ただ単に一枚絵を描く時もそうですが、大勢の層というより

一人に対して生い立ちも含めて細かく設定を試み、

詳しくない事なら調べて補完します。

このコンセプトに決めた事で、自分がターゲット層にしたい

学生向けとビジネス系の両方を表現できます。

(多過ぎると思ってたくらいのポートフォリオ用作品で意外と足りなかった

分野の絵を強制的に増やすという意味でも一挙両得)

ペルソナを考える訓練をした事が無かった自分でも、癖が付きます。


以下、やっと「夢が叶ってない云々」の話に戻ります。

本題前のお膳立てが終わりました。

とにかく発端からしてわざわざ夢を叶えさせてあげない意図

ではないという話でした。

それはそれとして

「どうせお前が勝手に描けるんだから絵の中でくらい夢が叶えさせてやりなよ」

という向きもあるかもしれません。

繰り返しますが、こうしてやりたい、や、良い・悪い

という思想で描いてません。

ただでさえ難しい・慣れていないペルソナの想定の精度を少しでも

高めるにはどうするか?を考えたあげく、

まず実在の人物の場合を例にすれば間違いないと気付きました。

現実にいますから。100%本当です(あくまでキャリア的な部分だけ

参考にしており、流石にそのままではありません)。

慣れてきたら徐々にそうではない事例にシフトしよう、と。

その前にネタ切れで被るどころか世に存在する職業

の選択肢が減っていく苦行ですが(その意味では叶ってれば良かった)。

自分の周囲の人間を例にすると、

例えば学生時代から「漫画アニメゲーム好き」な人達ほど

全然関係ない仕事に就いたまま「漫画アニメゲーム好き」で

い続けるタイプが多い。

コンテンツを作る様な仕事に就いてないという意味です。

学生時代に漫画アニメクラブの代表的メンバーだった人は

居酒屋の店員として楽しそうに生きていて、そこで結婚もして、

毎日楽しいと言っていた人もいました。

あるいは、「社会人になったけど今の仕事辞めて

料理人になるから外国に修行に行く」と言っていた友人は現在、

資格も取って建設業界で出世しています。

また、偶然ですが、記事を書いているタイミングで流れた

第一建設工業のCMで小学生の頃の夢はアイドルだったのが

「今でも、人前に立って声を出すのが得意です」との事で

街作りの為に現場に立っている主人公が描かれています。

なお大成建設も似た様なアニメCMを流していて、

そちらの方が目にする機会が多いでしょうか。



別にそれは夢が叶ってないから良い悪いとかではなく、

現実にそういう人達が沢山いるという事。

これって不幸せなんでしょうか?

具体的には一人一人に質問してみれば十人十色の答が返ってくる

かも知れません。少なくとも他人が推測で決める事ではありません。

一つだけ言えるとしたら、個人の心の中の感想として

「昔にやりたいと言ってた事と違うけど、みんな一人の人間として

立派に自立して生きてる」という事くらいです。

自分の場合はやりたい事ができた方が良いと思うタイプでしたが、

でも、そうじゃないタイプの人達が沢山いるというのが事実らしいです。

なのでペルソナとして上記の諸々を少しでも想像して描いらこうなりました。


ましてや、小学生の時の夢が叶うから正解かどうかの

二元論にする様な事でしょうか。

小学生ですよ。当時、単にそういう授業があったからその場の思いつきで

書いた人もいるかも知れません。

確率的にはより選択肢を知った高校・大学になってから

やりたい事が見つかる人の方が多いのではないでしょうか。

小学生の頃に夢なんて思いつかず適当に運転手と書いたけど、

途中で目標が見つかって建築士になったり

…成長して意識がアップデートされる場合があるのではないでしょうか。

つまり、叶ってる事になります。この2枚では違うというだけで。

なんなら「(小学生の頃の)夢が叶わなかったら一生不幸」という考え方は

ポジティブを押し付けるネガティブとさえ言える危険性を感じます。

あと「目標」なら叶うまでやり続ければ達成できない事は無い

…って誰かが言ってました。

だから何も悪くありません。多分。

ただ、絵や映像の技法の話ですが、”上手・下手”は意識しています。

長くなるので割愛しますが、前向きなシーンを表現するには

向かって左側を向かせるという決まりがあります。

歌舞伎の時代から最新のガンダムにまで受け継がれてきた普遍的ルールです。

夢が叶っていない大人側の絵を見ていただくと判りますが、

全員左を向いています。

これも「幼少時に考えていた事と違うけど前向きに生きている」意図を

込めています。

また、ギミック的な意味では、

「〇〇になりたい人が、そのまま〇〇になった」を毎回見せられても

何も興味を持ってくれずスルーされる懸念があったので、

スワイプした時に「そのままじゃないけど、こうきたか」と

引っ掛かりがある様にしないと無意味になってしまう

…ではこうしたらどうか?とコンテンツ的な観点からも

こうした理由になっています。


ちなみにですが、某超有名バンドのトップ2とも、

「夢を叶えてなくても懸命に生きていれば構わない」

といった趣旨の歌を(しかも複数)歌っています。

恐らく、周りの幼馴染から「お前らは夢が叶って良かったな」と

散々言われてきた事は想像に難くありません。

そういう大勢に対してのアンサーらしいです。

他にもあの手この手の理屈で夢を叶えていない人に向けたアンセム

みたいな事を歌い上げているのですが、

根底には「それに値する事をしてきたから」と同時に

「トップと言われる存在以外が全て否定される世の中」なんておかしい

という想いはあるのではないか、と。

これは私の想像ですけどね。


こんな感じです。

多分、「だいぶ話が飛ぶなコイツ」と思われる内容の文章だと思います。

でも仮に「なんで夢が叶ってないんですか?」と聞かれた

場合に咄嗟にそらで言える事ではないので、

残しておかなければと思ったこれが初投稿となります。では。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


イラスト・漫画・動画など制作 / スタジオ葉山

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