小説『FLY ME TO THE MOON』第2話 始まりの詩
放課後の如月は部活へ参加する。
これも身体を考えてテコンドー部を選んだ。
もともと格闘技は好きだったので迷いはなかったと言う。
好きこそものの・・・とはよく言ったもので、帯色は『黒』つまり黒帯と言う実力者。身体を丈夫にしたいから・・・が、いつしか強くなりたいから・・・に変わっていた。派手な蹴り技が目立つテコンドーだが、如月の好きな技はわき腹を蹴る【ミドルキック】嘔吐しながら悶える相手の姿を見てから好きになったと言う。顔に似合わずドSな思想の持主が厄介な技に惚れたものである。2