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震える牛

食品問題を追及した相場英雄のベストセラーをドラマ化。食品偽装、BSE(牛海綿状脳症)、大企業の隠匿をテーマに圧倒的なリアリティで迫る衝撃の社会派サスペンス。

ベースになっているのは過去に実際にあった『ミートホープ事件』
実際にあった事件をもとにした作品は大好きで、更に三上博史さん主演となれば観る以外の選択肢はない。

壮大なBGMで嫌が応でも期待が高まるのだが、結構都合よくスムーズに物事が運んでしまうので若干の物足りなさは感じてしまう。
三上博史さんの物言わぬ演技、絶望感、悲壮感が凄くて、流石過ぎてそこだけが私を繋ぎとめてくれた。

食品偽装問題というテーマがやはり恐怖であり重くてあまりに身近なので、内容としては語弊を感じるが面白かったし、とても興味深かった。

警察の出した答えがあまりに安直で、ラストの着地もサラリとし過ぎているのでそこは残念だが、そこに至るどんでん返しはグっと来た。
このままダラダラ終わるのかと思いきやこんな展開を用意していたとは。

ここだけでも『見てよかった』と思えました。

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